行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

さよならソフトバンク

2015-06-21 22:57:03 | Weblog

ソフトバンクが昨年9月に米グーグルから後継候補として招いたニケシュ・アローラ氏(19日副社長に就任))に対し、2015年3月期に165億円余りの報酬を支払ったというニュースに驚いた。有価証券報告書によると、総額165億5600万円の報酬内訳は株式による報酬が19億9500万円で、現金で145億6100万円。入社に伴う契約金を含むと言っても世界一の巨額報酬だ。巨額報酬で話題を呼ぶ米国での13年最高報酬はオラクルのラリー・エリソン最高経営責任者で7840万ドル(約96億円)だ。国内では日産自動車のカルロス・ゴーン会長兼社長が9億9500万円(14年3月期)だ。ソフトバンクは孫社長が19%の大株主だから誰も反対はないが、大丈夫なの?と思わざるを得ない。

経営成績が抜群に良いならともかく、前期3月期の決算は営業利益では8.8%の減益、株を持ってるアリババがニューヨーク市場に上場し、持ち分利益が6000億円がたまたま発生したので純利益では6684億円確保でき、それが無ければ黒字すれすれだった。

株主への配当は40円、配当利回りは0.57%で総額は475億円、アローラ副社長への報酬がいかに巨額か判る。株主はどう評価するのだろうか、自分はさよならした。

従業員の平均給与は正社員で1100万円だからアローラ副社長が受け取った現金報酬は従業員の給与の1323倍ということになる。GEの組合が1981年から2001年までCEOを務めた20世紀最高の経営者ジャック・ウェルチが組合員の400倍の報酬を得ていることに対し、同じ人間でそんなに価値はないとよく言ってたことを思い出す。ソフトバンクの従業員は自分たちよりアローラ副社長は1323倍も価値があると思うのであろうか?自分だったら「ふざけんなやってられないよ」と辞めるだろう。
 

コメント
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