例年通り、拝島大師に初詣、今年はやや人出が少ない。天気は快晴、富士山も真っ白に見えたが2017年はこれまで以上に見通しがはっきりしない。慣例の専門家元旦予測が紙面を賑わしていたが、専門家の予想もトランプ占いのごとく、20日のトランプ新大統領就任後の政策しだいで世界情勢が変わるので、明確な予想がしづらいようだ。為替レートにしても昨年は専門家の予想は120円~125円のバンドが最も多かったが、見事にはずれ円高にふれた。もしトラで、円高は加速すると専門家は予想したが、これもはずれ米国の金利上昇で11月中旬より円安になってる。
今宵、ウィーンからのニューイヤーズコンサートを聴いたが、この175年の伝統を持つウィーンフィルは世界70カ国でライブ放送している。”トランプ”占いがどうなろうと関係なく超然として毎年演奏される。優雅で平和に満ちたこのコンサートはまさにオーストリアの強力なソフトパワーで、日本でも毎年、ウィーンのどこかの管弦楽団がニューイヤーズコンサートを各地で開催している。オーストリアの音楽産業は国の大黒柱であり、観光産業も支え、トランプの政策とは関係ない。
ワルツ「美しき青きドナウ」を聴きながら、トランプ占い騒ぎを乗り越えるヒントがあると気付いた。