行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

経済は今年も米国頼み

2017-01-15 23:19:30 | Weblog

各種経済セミナーが新年になって行われ、出席したりネットで見たりした。政治ではトランプ問題でいろいろあるが、経済のパフォーマンスでは2016年も米国が世界経済を引っ張り、今年もその傾向は続きそうだ。アベノミクスで得意になっているが実績はさんざんだ。IMFの予想によると米国GDPは2016年1.6%2017年2.2%に対し、日本は0.5%、0.6%で欧州のどの国より低く先進国では最低だ。

直近の11月のデーターで見ると、米国と日本の大きな違いは実質賃金米国が2.9%伸びてるのに、日本は-0.2%とマイナスに落ち込んでいる。米国は年末商戦もネットによる購買が増え好調に推移し、米国のGDPは上記の予想より上回るとの見方が強い。日米双方でパフォーマンスが良いのは失業率で米国は4%台、日本は3%台と数字の上では完全雇用に近い。ところがCPIは米国1.7%と目標の2%に近づき、日本はようやくマイナスから0.5%とプラスになった。

オバマ大統領はリーマンショックを乗りきり、米国経済は力強くなっているが、トランプ新大統領が引き継げるか?口先だけだと1年も経たないうちに失業率が悪化する。それは新たな貿易摩擦を引き起こすことになり、世界経済にとってリスクだ。

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