1000円前後のカベルネソービニヨンはブログで何回か紹介した定番のオーストリア産イエローテイルがある。パリでもソウルでもスーパーに行けば売っている。同じ葡萄品種でもこうも味が違うかというワインをヨーカドーで見つけた。それはフランスのランドックルーションの小さな村?ペイドック生まれのカベルネソービニヨンだ。このロシェ・マゼは2015年産の若いワインだが、重さ、渋さ、バランスが取れており、まろやかで、フランスワインという香りがする。格付けはボルドーのような上級ワインAOPではなくワンクラス下のIGPだが、氏素性もはっきりしておりコスパは良くお得感がある。ロシェ・マゼ、カベルネソービニヨンは今月のワイン一押しだ。
注、フランスワインの格付けは2009年からはEUの規定の変更により、3カテゴリーに分類されなおした。以前のAOCはAOP「Appellation d'origine protégée」となり、訳すと「原産地呼称保護ワイン」で特定の産地で生産される上級ワインを指し、地域や品種など細かく定められている。以前のVin de PaysはIGP「Indication géographique protégée」、訳すと「地理的表示保護ワイン」となり、品種、地域などが定められている。一番大衆的な「Vin de table」は特定の生産地域の表示がないテーブルワインとなり、これは以前と変わりない。
白ワインはヨーカドーにメルシャン・ワールドセレクションシリーズでオーストラリア産シャルドネが登場した。シャブリを頂点とするシャルドネはワンコインで買えるチリ産も豊富でこのレベルではどれを飲んでも差はないが、このメルシャンシャルドネは537円にしては辛口で色はやや濃く、寿司に負けない味がする。