戦前立川にあった帝国陸軍航空工廠で働いていた朝鮮半島、台湾、中国からの労働者が故国に帰ることなく亡くなり、無縁仏となった。彼らの住居が昭島市にあったことからこれらの方々を慰霊する墓碑を1973年昭島ロータリークラブが秋川霊園に建立し、それ以来毎年秋の彼岸に会員全員で供養している。徴用工の問題が政治問題化しているが、日本のために働き、遠く離れた異国で亡くなった方々を慰霊することは日本人として当たり前のことだ。墓碑の草むしりなどは1週間前にボランティアの学生諸君が実施してくれた。歴史をバイアスなく見つめて貰うことも重要だ。
読経の中、線香を手向け、その後、今度はカンボジャの現実についてあきる野市のNPO、ASAP(アジアの子供たちの就学を支援する会)大沼副理事長より講演を聴いた。10年間の活動を続け、その間小学校を7校建て、今年は高校を開校しようとしている。昭島ロータリークラブは太陽光発電装置、通学用自転車、ピアニカ等の支援を毎年続けてきた。私の経験からこうした活動は、寄贈しただけでは駄目でフォローし、チェックが必要だ。その点、ASAPは毎年現地におもむき、小学校舎や設備のフォローだけでなく、メインテナンス(主に掃除、修理)の指導を徹底し、躾まで伝授している。
今日の話では、カンボジャの先生の賃金は以前の月50ドルから235ドルに改善し、今や3000人も応募があるので量は満たされているが問題はどう教育して、質を向上するかだが、依然として音符を知らない状況だ。日本に呼んで教育させたいと協力を養成された。