昨年7月14日のブログで「コロナ暴落を超えた投信」として次のように紹介した。
ーー中小企業でしっかりと回復したものを組み入れた投信を探してみたら、3割以上のトータルリターンを実現している投信が結構ある。中でも「DIAM新興企業日本企業」は10年間トータルリターン年率3割弱と秀逸だが、現在は売ることは出来ても買うことは停止している。それならと同じ投信会社の同じような商品を探したら「企業価値成長小型株ファンド」を見つけた。運用4年で、トータルリターンも停止している商品より良く、経費率も0.84%と半分、信託報酬も1.60%と0.07%安くなっている。基準価格は1月の13025円から3月の暴落時には7818円になったが、現在は14752円と1.88倍になっている。配当もしっかりしているーー
最新の情報、格付投資情報センター(R&I)は26日、運用成績が良い投資信託を表彰する「R&Iファンド大賞2021」の選考結果を発表し。中小企業部門では「企業価値成長小型株ファンド」が最優秀ファンドに選ばれた。運用成績でも5年間で273%とトップだ。
ところが運用しているアセットマネジメントOne株式会社から、次のような知らせが先月きていた。「国内中小型株式市場の規模および流動性などを総合的に勘案した結果、当ファンドの純資産総額が500億円に達した翌営業日を買付申込受付の最終日とし、以降のお買付申込受付を一時停止する。解約注文の申込、分配金再投資コースにおける収益分配金の再投資、既にご契約いただいている積立による買付けにつきましては、買付申込の一時停止後も通常どおり受付いたします」
つまり新規買い増しが出来ないということで、事情は日本の成長を担う中小企業が少ないということだ。R&Iは最優秀ファンド「企業価値成長小型株ファンド」は現在買い付け停止中とは付言してない。次善の策として成長狙いの中小企業株式では、R&Iファンド大賞2021で優秀ファンド賞に選ばれた「新光 日本小型株ファンド」「SBI 中小型成長株F ジェイネクスト」があるのでこれを買うか、米国の中小企業で運用するETF「ラッセル2000」を買うかの選択となる。
日本の市場規模の小ささを再認識した。