昨年の今頃、コロナウィルスにおののく読者にニューヨークタイムスは記名記事で以下のように安心感を与えた。同コラムは、1年経っても掲載し続けている。遅まきながら同様の内容を厚生労働省ホームページに記載している。
多くの人々は外出時の衣服、靴、そして郵便物、新聞でさえ自宅にウイルスをもたらすことを恐れている。そこで感染症の専門家、エアロゾル科学者、微生物学者に検証してもらった。
1,食料品店や薬局にたまにしか足を運ばない私たちのほとんどにとって、帰宅時に着替えたりシャワーを浴びたりする必要がない。ただし、常に手を洗う必要がある。感染者からのくしゃみや咳がウイルスの飛沫や小さな粒子を空気中を推進する可能性があるのは事実だが、それらのほとんどは地面に落下する。
2,もし付着したら、この新しいコロナウイルスが表面にどれだけ長く生きるかについて、ニューイングランドジャーナルオブメディシンに発表された重要な研究では、ウイルスは理想的な条件下で、硬質金属表面とプラスチックで最大3日間、段ボールで最大24時間生き残ることができることがわかり、衣類は段ボールと同じと考えて良い。
3,郵便物、小包、新聞で感染するリスクは非常に低く、現時点では理論上のものにすぎない。誰かがパッケージを開けたり新聞を読んだりして病気になったという記録された事例はないが、心配なら郵便物や小包を扱ったり、新聞を読んだりした後は、小包を処分して手を洗うこと。
4,靴には細菌やウイルスが潜んでいる可能性があるが、それはそれらが一般的な感染源であるという意味ではなく中国の最近の調査によると、医療従事者の半数が靴からコロナウイルスを検出した。これは、感染した患者がいる病院で働いていたためで想定内のことだ。しかし、家の中では靴を履かないことを推奨する。床を這ったり遊んだりする子供、アレルギーのある家族、免疫力が低下している人がいる場合は、靴を履かない家が一般的な衛生状態に適している。
ニューヨークタイムズが紹介している要は、戸外では空気の流れがあるのでコロナウィルスは衣類には付着しない。最近、電車やバスや室内の換気を良くせよといわれているのは研究の結果だ。また、日本人は室内で靴を履かないのでより感染しにくいことも証明された。