車椅子テニスは見たことあったが、バスケとラグビーはこのパラリンピックで初めて見た。想像以上に鍛え上げたプレーヤーの高度な試合ぶりに驚いた。一般のバスケは米国チームの強さが目立ち、なんとなく背の低い日本人にとって不利なスポーツとの印象が強く好きでなかった。しかし、車椅子バスケは背が低いとかのハンデは関係ない。障害の程度によるハンデが付き全員の合計ポイントに限度があり、公平さが保たれている。
女子の車椅子バスケでは強豪のフランスに逆転勝ちをしたが、コートの広さは一般のバスケットと同じだが、狭く感じるほどゲームのスピードに驚いた。車椅子の性能をフルに活かした速さなのだろう。ボールを保有している時間に制限がかけられていることもスピード感の要因だ。回転の技術で相手をかわすこともできる。男子のコロンビアとのバスケでは出だしでスリーポイントシュートが決まったりしてより迫力があった。障害の重いローポインター選手の活躍は見事だった。
車椅子ラグビーの方はスピードに加え格闘技のようなぶつかり合いが凄い迫力だった。車椅子がひっくり返ることは常時、車輪がパンクしたりすることもあった。特殊な車椅子でかなり丈夫に造られているので選手は怪我から守られているが、見ていてハラハラする場面は一般のラグビー以上だ。選手の体力は健常者と変わらないくらい鍛え上げているのも見事だ。