ドイツ海軍艦艇 “約20年ぶり”の寄港 中国念頭に防衛協力という見だしでドイツ海軍のフリゲート艦「バイエルン」が「東京国際クルーズターミナル」に、5日午後、東京 江東区のに寄港した。との報道で20年前の記憶がよみがえった。
当時、金属労協事務局長として、ドイツ金属労組(IGメタル)との交流を重ねていたので、ベルリンの壁が崩壊した記念日11月10日前後に毎年ドイツ大使館庭園で開催される記念パーティに招待されていた。ただ20年前の11月にはドイツ海軍の「ミュンヘン」が寄港するのでそこでパーティをやるからという招待状が来た。初めて見る戦艦は珍しく先ず見学した。艦上での立食パーティは日本人にはちょっと高めのテーブルが用意されており、ソーセージやじゃがいもを食べながらワインを飲み、大砲の下で談笑をしたことを思い出した。確か世界一周で各地を訪問して友好を深めるのが目的だったと記憶している。
今回の寄港は8月にドイツを出航し太平洋などで海上自衛隊との共同訓練を重ね、日本寄港後は日本やアメリカなど5か国から20隻の艦船が参加する共同訓練に加わる計画だという。20年前には南シナ海への中国の進出もなく、台湾は国民党政権で中国との関係も良く、現在とは大きな違いだ。香港への支配を強め、一国二制度の約束を破った習近平政権の強硬路線で南シナ海や東シナ海の波たかしを招いている。欧州でもドイツは中国よりの路線をとってきたのだが、ついに転換する象徴としての「バイエルン」派遣なのだろう。