国内女子ツアーの今季最終戦、単独トップで出た三ヶ島かな(25)がトータル11アンダーで逃げ切り、悲願のツアー初優勝&メジャーVを達成した。優勝して賞金女王を狙う古江彩佳との最終組での闘い。前半二人とも1バーディで勝負は後半へ、16番パー3で明暗が分かれた。古江にとって2打差を縮めるにはピンをデッドに狙うしかない。しかしピンはグリーンの右、ドローヒッターでかつ右からの風、古江はかなり右から狙ったが、グリーンに乗らず右バンカーへ、バンカーショットは寄らずボギー、一方三ヶ島は右のラフからチップインバーディ、ほぼこれで勝負は決着した。
三ヶ島はかつてアマチュアだった古江に負け、初優勝を逃している。その後も若手に苦杯をなめて前週もチャンスがあったが原に敗れ、ようやくの初優勝、18番ホールでウィニングパットを決めると、大粒の涙を流して勝利の喜びをかみしめた。(前週から好調になったのはグリップを直しただけという、グリップの重要性を認識した)
稲見萌寧はトータルイーブンパー・9位タイ。賞金ランキング1位の座を守り抜き、初の賞金女王で終了後は優勝した三ヶ島以上に報道陣に囲まれていた。シーズンを通じての総合的な活躍度を評価するメルセデス・ランキングに基づく『シーズン最優秀選手』には1位だった稲見を逆転し、古江彩佳が輝き、なんとなくめでたしめでたしで女子国内ツアーは終了した。