ニチレイ・レディース、最終日ルーキー佐藤心結、森田遥、西村優菜が通算11アンダーで首位でスタート、混戦の模様だった。最終日前半で4バーディをとり、森田遙が15アンダーで走るかと思えたが、西村優菜が、6バーディ、ノーボギーの66と抜け出し、今季初優勝を飾った。初日からショットメーカーの本領がよみがえり、ノーボギーでの優勝はツアー史上12人目。最終ホールもバーディで締め、上がってみれば17アンダーは大会記録と数字の上でも圧勝だった。
昨年度筆者が勝手に微笑みのゴルファーと称えた西村、今大会では引き締まった表情で、ホール間の移動時には微笑みが見られた。ショットだけでなく今シーズン不調だったパットも戻ってきた。14番まで競り合った森田、第2打が痛恨のシャンク、ボギーとし、西村は7mのバーディパットを沈め2打差となりほぼ優勝を引き寄せ、17番ショートホールでは180ヤードをピン横50cmにのせ、確実にした。ショットメーカーの真価を見せた。
首位争いには間に合わなかったが、追い上げたのが69で回った山下美夢有、と68で回った稲見萌寧、ともに12アンダーで3位を分け合い、次回のツアーでは激しい優勝争いが展開されよう。