優勝賞金5400万円というビッグイベント、アース・モンダミンカップ、終始風が強く吹き、4日間のアンダースコアが6人のみという難コンディションの中、トータル4アンダーで木村彩子が雌伏8年、初優勝を飾った。
3日目を終えて単独首位に立っていたささきしょうことは6打差。木村は2バーディ・1ボギーで迎えた11番パー4で、グリーン手前からの20ヤードぐらいのアプローチをそのままチップイン。そして14番パー5で3打目を1メートル弱につけ、ささきを追い抜き、ビッグな賞金をゲットした。それで2700万円のBMWを買うというが若手が次々と目の前で優勝するのを耐えて8年、つかみ取ったご褒美で、おめでとうと言いたい。
木村の勝因は風に強かったということで、フェアウェイキープが他の選手より勝り、乾いたグリーンに対応出来たからだ。南秀樹コーチからの「第1打を死ぬ気でフェアウェイキープ」という指示も効いた。アンダースコアが6人しかいなかったのはラフからだと乾いた固いグリーンにのせることが困難だったからだ。
7位の稲見萌寧でさえもイーブンで終了しているし、ショットメーカーの西村優菜もラフからではピンに寄せるのは難しく、18番ではバーディがとれず2位に甘んじ、2週連続優勝を逃した。