21年の全米女子オープンは笹生と畑岡が日本人同士でプレーオフ、笹生が勝ち畑岡は涙をのんだ。今回は畑岡3ラウンドまで首位をキープしながら最終日1打差の単独首位で出て1バーディー、5ボギーの76と奮わず、通算3アンダー6打差の4位となった。
1打差2位で出た25歳のアリセン・カーパス(米国)がショット、パットともに正確性を発揮して6バーディー、3ボギーの69で回り、通算9アンダーで米ツアー初優勝をメジャータイトルで飾った。
米国は猛暑で苦しんでいるが、モントレー(米カリフォルニア州)は別世界でセーターを着込むほどの気候、かつてサンフランシスコに出張のおり、わざわざランチしにペブルビーチのクラブハウスに出かけたことがある。ペブルビーチは美しい海沿いコースで誰でも一度は挑戦してみたいコースだ。
5大メジャー歴代最多11人が決勝ラウンドに進んだ日本勢では、米ツアー1勝の古江彩佳が2アンダーの6位で日本人12人目のトップ10入りを果たした。初メジャーの木下彩は72で回って13位と大健闘を見せた。21年大会覇者の笹生優花は71をマークして20位。西郷真央は73で回り、8オーバーの33位。初メジャーの岩井千怜は74で回り、10オーバーの48位。佐藤心結は71をマークして11オーバーの53位。米ツアー3勝の野村敏京、初出場の川崎春花はともに73で回り、64位。76だった三ケ島かなは14オーバーの68位。勝みなみは75、16オーバーの71位だった。
賞金総額は史上最高の1100万ドル(約15億6200万円)で、優勝賞金も史上最高の200万ドル(約2億8400万円)。4位タイの畑岡奈紗は48万2136ドル(約6967万円)を得た。6位タイの古江彩佳は36万9402.5ドル(約5263万円)と国内ツアー優勝賞金の3倍ほど。
メジャー初出場の木下彩は13位タイで16万7641ドル(約2388万円)を獲得し、これまでの生涯賞金を上回り、大喜び。予選を通過した日本勢で最下位の71位タイだった勝みなみも2万876ドル(約297万)を獲得した。
22人中11人半分が予選落ち、国内王者の山下美夢有、岩井明愛、渋野日向子など、国内ツアーとは大きな差があるのだろうか?これを糧に飛躍して欲しい。小さな古江彩佳が米国ツアーで活躍しているので、飛距離の問題ではない何かがあるのだろう。