野村アセットマネジメントが6日に公表した「金融教育に関する意識調査2023」によると、現在投資をしていない人のうち、「どんなことがあっても投資はしない」と答えた人の割合が3割強にのぼることがわかった。同調査では、全国の20~69歳の1万664人を対象に2023年3月7~10日インターネットでアンケートを実施した。
3~4%の消費者物価が上昇中の中、デフレマインドが染みついたのかこれでは日本人の生活はどうなるのだろうか?
「あなたは現在どのような商品に投資してますか」という問いに、最も多いのは年金・生命保険で26%、国内株式・投資信託・ETFが28%、持ち株会6%、外国株式5%、ファンドラップ2%、外貨預金4%、国内債券4%、不動産投資、暗号資産、FX、外国債券が各2%と回答、当てはまるものが無い(投資をしてない)が53%と半数以上を占めている。殆どが預金なのだろう。年齢階層で見てみると、20~29歳では62%と金融にはまだ関心がないのはわかるが、60~69歳の最も資産管理で老後の運用を考えなければならない層でも50%、半分がインフレ対策無しという状況だ。
投資をしていない人に「どのような条件がそろったら投資を始めたいと思いますか」と質問したところ、最も回答割合が多かったのは「どんなことがあっても投資はしない」の31%。このうち、年代別では60代の40%が最も多かった。投資を始める条件では「絶対に損をしなければ」が29%、「給与・所得が増えたら」が24%、「少額で投資可能だったら」が17%と続いた。長い人生、投資をしないままだと日に日に資産が目減りするのでこちらの方がリスクが大きい。60代の4割がリスクにさらされ、老後はどうなるのだろうか?
Amazon電子書籍から「年金生活者のマネー運用-人生を豊かに」を2年前に刊行したので、参考にしてほしい。