トランプ大統領が就任して100日、いろいろな評価がマスコミを賑わしているが、大方の見方は早くもレームダックといわれている。その象徴がオバマケア廃止に手こずり、議会に夏休み返上で審議しろと要請したが、3000万人以上が無保険になるとなれば、議員としては大統領の要請には賛成しづらい。しかしそれでも米国株式市場は上昇し、主要指数の終値がそろって最高値を更新した。IT企業をはじめ、米国企業の強さと米国の懐の深さを覗える。その秘密は連邦制度にある。特に大きな州では、カリフォルニアのように連邦政府の政策など無視して、世界一の環境政策を貫き、電気自動車の推進に邁進する。
世界各国でもトランプ大統領への評価が失望からトランプ外しに動いている。今日のニュースでも、米中経済対話は物別れに終わったと言うが、習近平もトランプ外しというか、もう少しほっておこうと言う戦術に出たようだ。メルケルを筆頭にEUでは米国無しでもパリ協定は実行し、環境を重視する政策で行こうと団結している。
TPPにしても米国無しでもやろうという雰囲気になってきた。日本とEUのEPA協定が影響していることは否定できない。この点、安倍首相の唯一の功績といえる。
大きな問題は、北朝鮮だろう。これはトランプ抜きでは解決できない。先日も北朝鮮問題の第一人者の記者との懇談で話題になったが、トランプは先制攻撃をする可能性があるという。いや国防長官が止めるという大方の見方があるが、何をするか予測が付かないのがトランプだけに怖いという話だった。この件ではトランプ外しはできない。
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