行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

悲しいくらい鈍い官邸の反応

2019-09-19 21:26:14 | 災害
千葉の台風15号の被害、これまでにないもので、風速50mを超えるとどうなるのか、電柱は倒れ、防災無線も途絶え、水も止まり、10日経ってもまだ3万戸が電気の無い生活を強いられている。なのに菅官房長官は「台風上陸前から迅速及び適切に対応してきた」とのたまわっている。この鈍さはどこから来るのだろうか?
 
長期政権にあぐらをかいているとしか思えない。最も重要なのは各自治体で被害を迅速に把握し、それを県庁に集約できなかったからだ。森田知事の何も判らないからどうしようもないと言った顔がテレビに映し出されたが、いざというときに使う防災無線をはじめシステムがダウンしてしまった原因は何なのか未だ明確にされてない。この15号が都心をそれなかったら、もっと大変な事態になっていただろう。
 
自衛隊の出動要請も情報がなければできない。スマホの時代にもどかしさを覚える。あぐらをかいていると言えば、通信3大各社も手をこまねいていて自分たちの通信網がダウンしてしまった責任を感じる気配もない。今回ほど電源車の重要性が認識されたことはない。東日本大震災の教訓が活かされなかったことを政府、東電、通信各社は猛省し、適切に対応したなどといって貰っては困る。
個人の対応で、年寄りが「せっせとたくさんのペットボトルに水を溜めておいたのが役に立った」といったことがほのぼのさを感じてしまう。

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