新聞の情報から,昨日と今日,旧倉渕村(1週間前に高崎市に合併)の東善寺で住職による小栗上野介の講演があるという。倉渕は,我が家からすると榛名山のちょうど反対側にある村(町)で,この東善寺に遺体が眠っているところである。
小栗上野介忠順(タダマサ)については,昨年,HNKでその業績が放送され関心が高まっている。地元の人がどう考えているのか,地方史にも造詣の深いといわれる住職の話しを聞きに行ってきた。
ここで詳しく触れることはできないが,神田駿河台のちょうどYMCAあたりで生を受けた直参で,知行地がたまたま群馬の権田村であったという縁で結ばれている。日米修好通商条約の批准書をワシントンまで届けに行った使節団の目付であった。その後,周知のように横須賀造船所(現米軍基地)の建設に尽力,そのほかにも築地ホテルや兵庫商社等の資金を株式によって集めて資本とするなど,日本の近代にとって欠かせない人物であるが,随行の勝海舟や福沢諭吉らの咸臨丸の方が有名で,現在やや影が薄い。主戦論を唱え,西軍からの命令で1868(慶応4)年4月に斬首される。
約2時間にわたる熱のこもった講演を時の経つのも忘れて聞き入った。
つい最近,「天涯の武士」(リイド社)という漫画が発刊されているという。つい買ってしまった。地方史をたずねるのもなかなか奥が深い。
東善寺のHPがあるという。これ。
http://tozenzi.cside.com/
倉渕村はここ,
http://www.vill.kurabuchi.gunma.jp/
写真は東善寺,上野介の墓,帰りに榛名湖を越えてかえってきたので,榛名から見た三国連山。