アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

「ピアノをやった子はコンクールに出てほしい」(o_o)

2019年05月17日 | ピアノ
うっかり読んでしまったらツッコミせずにはいられないトンデモ記事、マイミクさんに教えてもらって読んじゃった

    にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ←正しいキーを順番に打鍵することがピアノを弾くことだと思ってるの??

ピアノ教室はバランス栄養食!?専門家が子どもの育脳効果を解説!

これは、子どもの習い事を考える親のためのサイトで、インタビューに答えているのはピティナ専務理事の福田成康さんです。

まず、習い事としてピアノがお奨めであるポイントとして、ここでは脳の発達のために必要な要素が詰まっているということが語られています。大人ピアノの皆さんは、育脳のためにピアノ弾いていますか? 違うよね。楽しいから弾くんだよね…それで子供には「脳にいいから」ピアノ習わせますかそうですか。

ピアノが脳にいいポイントはまず「読譜」だそうで、楽譜を読み取りながら両手(それぞれ違う動き)を使って弾くというのがよい、と。
それから、論理性も必要、アンサンブルをするなら社会性、編曲するなら創造性、ステージで演奏する度胸、というわけでいろいろつまってる。「ピアノを弾くだけでさまざまな効果が期待できるんです。卵を食べておけばいいみたいな感じですよ(笑)」

さまざまな効果が期待できるからピアノを習わせよう、まずその発想が気持ち悪い。そういったいろんな「効果」があること自体はまぁそういうこともあるかなという範囲だけど…

「脳にいい」ことの権威付けとして、澤口俊之氏という脳科学者のコメントが引用されているんだけど、この人のコメントがまた怪しさ大爆発で、HQ(人間性知能)というわけのわからん指標を持ち出してそれがピアノで顕著に上がるんだよとか。HQとは何なのか、HQが高いとどうなのか、HQはどう測るのか、よくわかんないままケムに巻いちゃう気満々。

ただ、ここまではいちおう、ピティナさんもマーケットの拡大というか、宣伝に努めているんだなぁというくらい(とはいえ一部の親には逆効果かもしれないが)だけど、ここから先はさらにすごい。

ピアノを弾くためにひとりでステージに立つ、演奏するというのはすごく緊張すること(大人でも)。これはよい経験…それはまぁそうだと思う。

「コンクールの審査には、編曲と原曲の2種類の審査があります。編曲は比較的簡単で、コンクールに近くなっていくと予定していた曲からどんどん楽譜を削っていくことができるんです。逆にピアノの原曲(クラシック)の何が難しいかというと、すでに曲が決まっていて、しかも古今東西みんなが知っている曲なので、1音も間違えることができないっていうプレッシャーの中で演奏するんです。しかも『間違えたからもう一度』なんてことはできないわけですから、すさまじい緊張感があります。(中略)子どもたちにとって得難い経験であることは間違いないですね。だからこそ、ピアノをやっていてコンクールに出ない子どもたちは勿体ないなぁと思ってしまいますね。コンクールまで行ってくれたら、本当のピアノの価値がわかりますから、ピアノをやった子はコンクールに出てほしいですね!」

ピアノでクラシック曲を弾くことの難しさは、一音も間違えることができないってとこですか!?

コンクールはそういう場なので、せっかくピアノ習うならコンクールにも出てほしい!!

いやいやいやいや

音楽はどこへ行ったんですかいったい。

ピティナさん大丈夫? みんなで幸せに音楽しましょうよ


にほんブログ村 ピアノ  ←ぽちっと応援お願いします
にほんブログ村 ヴァイオリン ←こちらでも
にほんブログ村 その他日記ブログ 50代女性日記 ←こちらも参加しています


「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)


「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宿題のない公立中 | トップ | 開き直って弾くと案外… »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (クヌート)
2019-05-17 13:35:28
コンクールに出るのは、星の数ほどある、どのコンクールの、どんなに小さな賞でも、内申書に書けるから、と聞いて、びっくり。
返信する
Unknown (はな)
2019-05-18 03:56:19
語彙を増やすために本を読みましょうとか、
すぐ効用の有り無しに押し込めちゃうのが最近の流行りというか…
嫌ですねえ、こう言われると面白いことも面白くなくなっちゃう。
とっかかりから、一音も間違えずに舞台で弾かなきゃいけない!て言われて、楽しめる子いるんでしょうか…
返信する
恐ろしいです。。 (みみ)
2019-05-18 23:26:51
これじゃぁ、日本からチャクムル君のような
pureなピアノ男子は育ちそうにないですねぇ。
困ったもんだぁ!!
返信する
> クヌートさんへ (アンダンテ)
2019-05-19 10:29:18
あぁ…内申書ね。読む人は、どのコンクールがどんなものなのか知らんし、なんでもいいから賞があればいいのね。なるほど。まぁそれはピアノに限らない事情かも…
返信する
> はなさんへ (アンダンテ)
2019-05-19 10:31:00
> 嫌ですねえ、こう言われると面白いことも面白くなくなっちゃう。
まさにソレですよ!!
いい年した大人が、「ボケ防止のために囲碁やろうと思って」って自虐するのとはやっぱ違います、親が功利的に習い事選ぶのってね。
返信する
> みみさんへ (アンダンテ)
2019-05-19 10:33:05
コンクール自体が悪いとはいわんけど、親(それも、自分は音楽が好きじゃない場合)が子供のコンクールに燃えるとなんかエライ方向へ進んでいきそうですよね。怖い。
返信する
Unknown (ocarina)
2019-05-19 15:43:04
娘が幼児の頃に「(ピアノじゃなくて)バイオリン習わせると頭良くなる説」っていうのも聞いたことも…。「風が吹けば桶屋が儲かる」みたいだな(←違う…σ(^_^;))と思った記憶があります。 

娘にビアノ習わせた時期もありましたが(何か一つでも楽器が弾けると楽しみ増えると思ったから)、本人の興味が全く向かってなくて、5~6年くらいでフェイドアウトしました(;^_^A
返信する
> ocarinaさんへ (アンダンテ)
2019-05-21 11:46:26
ピアノだってバイオリンだって、あるいは他の何でもいいんだけど本人が夢中になれるものなら効くと思うな~
好きじゃなかったらしょうがないね。
返信する

コメントを投稿

ピアノ」カテゴリの最新記事