たかあきは『お香』と『蝉の標本』に関する物語を創作してください。
ガキの頃を思い出せるぜと友人がくれたお香は、確かに爽やかでどこか懐かしい香りがした。
焚く度にジイジイと部屋から異音が聞こえてくるのが少しばかり不気味だったが、ある日、異音の出所が棚に飾った蝉の標本からだと気付いた俺は、それ以来、夜更けに香を焚きながら一人ウイスキーグラスを傾け、二度と還らない夏を偲ぶ。
ガキの頃を思い出せるぜと友人がくれたお香は、確かに爽やかでどこか懐かしい香りがした。
焚く度にジイジイと部屋から異音が聞こえてくるのが少しばかり不気味だったが、ある日、異音の出所が棚に飾った蝉の標本からだと気付いた俺は、それ以来、夜更けに香を焚きながら一人ウイスキーグラスを傾け、二度と還らない夏を偲ぶ。