カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・アクアブルーのボンボニエール

2022-06-11 19:26:47 | 突発お題

 少しばかり極端な思考を有する錬金術学科首席の彼は、容器に収めた菓子に自らが構築した唯一無二の美味を付与する菓子器を錬成した。それは確かに天上の味覚と持て囃される程の美味ではあったのだが、残念なことに大概の人間は実にあっさりと、その単一極まりない美味に飽きた。

コメント    この記事についてブログを書く
« 骨董品に関する物語・マイク... | トップ | 骨董品に関する物語・星と少... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。