カケラノコトバ

たかあきによる創作文置き場です

骨董品に関する物語・ヴィクトリア朝の悪魔のブローチ

2021-08-21 13:42:25 | 突発お題

本来は悪魔に明確な姿は無い、人間が恐れる姿をそのまま写し取るのだと奴は言った。獣の持つ野蛮、灼けるような欲望、覆い隠された害意、飾り立てた虚偽、それら全てを搔き集めて造り出された天と太陽の理に背いた禍々しい筈の姿は、何故か私の目には酷く魅力的なものに思えた。

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