東京都ではより多くの人々へ文化財を見近に感じてもらうため、都内にある文化財を一斉に公開する事業と、文化財めぐりや講座を行う企画事業を、毎年11月3日を中心とした1週間に行っています。
数多い公開事業のうち、去年は2本の文化財巡りに申込みました。ところが、10月26日に開催だった小金井市・滄浪泉園から調布市・近藤勇生家跡ウォーキングは、台風襲来で中止となってしまいました~。せっかくウォーク申込してあったのに…。
そして、もう一つ申込んであったのが、11月9日に開催された旧品川宿文化財ウォークラリーです。
すっかりこれ、既にブログ記事にしてると思ってたのですが、記事に既出なのは旧品川宿ウォークラリーの前に訪問した新宿御苑の皇室ゆかりの菊花展でした。 その記事はこちら。新宿御苑皇室の菊花壇展2013(2013年11月19日)の記事 新宿御苑菊は段後編(2013年11月20日)の記事
ってな事で、早速、2013年11月9日(土曜)午後1時から開催されたウォークラリーをご紹介しますね。
私、こういうどこかが主催するイベントに参加したのはこれが始めてだったのですが、いや~、期待以上に素敵でした。
受付は午後1時から1時半に、京急北品川駅徒歩3分の旧東海道観光案内所へ集合。
当選ハガキ持参で、保険料50円を支払うとウォークラリーセットを渡されて各自スタートです。
ちなみに、上の画像のうち、オレンジのカードケースと、絵はがきセットは完歩記念で渡されたもの。画像のうち、ボールペン・A4クリアケース・地図・ポイント解説コピーが最初に渡されたもの。
文化財ウォークラリーは、設定時刻内にポイント通過しなければなりません。
1)法禅寺 受付時刻13:00-13:45
2)養願寺 受付時刻13:15-14:00
3)品川神社 受付時刻13:30-14:30
4)長徳寺 受付時刻14:00-15:15
5)天妙国寺 受付時刻14:00-15:30
6)品川寺 受付時刻14:15-15:45
7)海雲寺 受付時刻14:30-16:00ゴールではスタートです。
ン。チェックポイントを目指して歩いてるのですが、道中の道はかつての旧東海道なのです。トップ画像がその道です。かつて日本で一番有名な道だった東海道ですが、今見ると道幅が狭いのね。道のあちこちにかつての東海道の名残があります。ついつい立ち止まってしまいます。
上の画像は、左が問答河岸跡の碑。右が土蔵相模跡です。
説明板発見:土蔵相模跡
旅籠屋を営む相模屋は、外壁が土蔵のような海鼠壁だったので、「土蔵相模」と呼ばれていました。
1862年、品川御殿山への英国公使館建設に際して、攘夷論者の高杉晋作や久坂玄瑞らは、この土蔵相模で密議をこらし、同年12月12日夜半に焼き討ちを実行しました。幕末の歴史の舞台になったところです。」以上。
旧東海道の道筋には、関東大震災の後はやった看板建築の建物がちらほら現存してます。
さて、13時11分。チェックポイントの一つ目。法禅寺に到着です。
法禅寺は浄土宗の寺で、開創は至徳元年(1384)と伝えられています。本尊は阿弥陀如来座像です。
浄土宗の宗祖法然上人は、治承3年(1179)、念仏を広めるために、奥州に派遣していた弟子に、自らが彫った自分の像を届けさせました。
使いの陰陽師が奥州に下る途中、品川の草庵で一夜を過ごし、翌朝出立しようとすると、法然上人の像が動きません。この地が念仏に所縁があることを感じた陰陽師は、この像を安置して立ち去りました。後に言誉(げんよ)上人が堂宇を建立し、法禅寺と称したのがこの寺の由来であるといわれています。(コピーより)
以下は、法禅寺さんでみかけたあれこれです。
品川小学校発祥の地の石柱。 流民叢塚碑(品川区指定文化財)
説明板発見:流民叢塚碑は、天保の大飢饉の際に、品川宿でも多くの餓死者が出ました。北品川宿では餓死者を法禅寺に葬り、塚を築いて、正面左右に各3体の六地蔵を安置しました。流民叢塚碑は、明治4年(1871)に建てられ、この塚の由来が記されています。
法禅寺板碑(品川区指定文化財)
安政元年(1854)、品川御殿山で品川台場築造のため土取り作業をしていたところ、多くの板碑が出土したため、この寺に納められ供養されました。
最も古いものは徳治3年(1308)、最も新しいものは延徳2年(1490)の銘が確認されていて、破片も含めて総数121基ある。
ちなみに板碑は木製ではありません。石材は、主として秩父長瀞産の緑泥片岩(青石)が使われています。
法禅寺のイチョウ(品川区指定天然記念物)
推定樹齢350年から400年。樹高25メートル。幹の周囲は約3、4メートルの大木です。
この辺りで気付いたのですが、このウォークラリーは、各自でチェックポイントを自由に周るのですが、観光協会の指定時刻にいけば、現場でボランティアさんの解説付きです。もちろん法禅寺さんでも解説付き。
しかも分かりにくい場所だと、旧東海道の入口でボランティアさんが場所案内をしてくれる至れり尽くせりでしたっ!うわ~~、テンション上がって来た~~っ!!
うきうきしながら次のポイントへ向かいます。
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数多い公開事業のうち、去年は2本の文化財巡りに申込みました。ところが、10月26日に開催だった小金井市・滄浪泉園から調布市・近藤勇生家跡ウォーキングは、台風襲来で中止となってしまいました~。せっかくウォーク申込してあったのに…。
そして、もう一つ申込んであったのが、11月9日に開催された旧品川宿文化財ウォークラリーです。
すっかりこれ、既にブログ記事にしてると思ってたのですが、記事に既出なのは旧品川宿ウォークラリーの前に訪問した新宿御苑の皇室ゆかりの菊花展でした。 その記事はこちら。新宿御苑皇室の菊花壇展2013(2013年11月19日)の記事 新宿御苑菊は段後編(2013年11月20日)の記事
ってな事で、早速、2013年11月9日(土曜)午後1時から開催されたウォークラリーをご紹介しますね。
私、こういうどこかが主催するイベントに参加したのはこれが始めてだったのですが、いや~、期待以上に素敵でした。
受付は午後1時から1時半に、京急北品川駅徒歩3分の旧東海道観光案内所へ集合。
当選ハガキ持参で、保険料50円を支払うとウォークラリーセットを渡されて各自スタートです。
ちなみに、上の画像のうち、オレンジのカードケースと、絵はがきセットは完歩記念で渡されたもの。画像のうち、ボールペン・A4クリアケース・地図・ポイント解説コピーが最初に渡されたもの。
文化財ウォークラリーは、設定時刻内にポイント通過しなければなりません。
1)法禅寺 受付時刻13:00-13:45
2)養願寺 受付時刻13:15-14:00
3)品川神社 受付時刻13:30-14:30
4)長徳寺 受付時刻14:00-15:15
5)天妙国寺 受付時刻14:00-15:30
6)品川寺 受付時刻14:15-15:45
7)海雲寺 受付時刻14:30-16:00ゴールではスタートです。
ン。チェックポイントを目指して歩いてるのですが、道中の道はかつての旧東海道なのです。トップ画像がその道です。かつて日本で一番有名な道だった東海道ですが、今見ると道幅が狭いのね。道のあちこちにかつての東海道の名残があります。ついつい立ち止まってしまいます。
上の画像は、左が問答河岸跡の碑。右が土蔵相模跡です。
説明板発見:土蔵相模跡
旅籠屋を営む相模屋は、外壁が土蔵のような海鼠壁だったので、「土蔵相模」と呼ばれていました。
1862年、品川御殿山への英国公使館建設に際して、攘夷論者の高杉晋作や久坂玄瑞らは、この土蔵相模で密議をこらし、同年12月12日夜半に焼き討ちを実行しました。幕末の歴史の舞台になったところです。」以上。
旧東海道の道筋には、関東大震災の後はやった看板建築の建物がちらほら現存してます。
さて、13時11分。チェックポイントの一つ目。法禅寺に到着です。
法禅寺は浄土宗の寺で、開創は至徳元年(1384)と伝えられています。本尊は阿弥陀如来座像です。
浄土宗の宗祖法然上人は、治承3年(1179)、念仏を広めるために、奥州に派遣していた弟子に、自らが彫った自分の像を届けさせました。
使いの陰陽師が奥州に下る途中、品川の草庵で一夜を過ごし、翌朝出立しようとすると、法然上人の像が動きません。この地が念仏に所縁があることを感じた陰陽師は、この像を安置して立ち去りました。後に言誉(げんよ)上人が堂宇を建立し、法禅寺と称したのがこの寺の由来であるといわれています。(コピーより)
以下は、法禅寺さんでみかけたあれこれです。
品川小学校発祥の地の石柱。 流民叢塚碑(品川区指定文化財)
説明板発見:流民叢塚碑は、天保の大飢饉の際に、品川宿でも多くの餓死者が出ました。北品川宿では餓死者を法禅寺に葬り、塚を築いて、正面左右に各3体の六地蔵を安置しました。流民叢塚碑は、明治4年(1871)に建てられ、この塚の由来が記されています。
法禅寺板碑(品川区指定文化財)
安政元年(1854)、品川御殿山で品川台場築造のため土取り作業をしていたところ、多くの板碑が出土したため、この寺に納められ供養されました。
最も古いものは徳治3年(1308)、最も新しいものは延徳2年(1490)の銘が確認されていて、破片も含めて総数121基ある。
ちなみに板碑は木製ではありません。石材は、主として秩父長瀞産の緑泥片岩(青石)が使われています。
法禅寺のイチョウ(品川区指定天然記念物)
推定樹齢350年から400年。樹高25メートル。幹の周囲は約3、4メートルの大木です。
この辺りで気付いたのですが、このウォークラリーは、各自でチェックポイントを自由に周るのですが、観光協会の指定時刻にいけば、現場でボランティアさんの解説付きです。もちろん法禅寺さんでも解説付き。
しかも分かりにくい場所だと、旧東海道の入口でボランティアさんが場所案内をしてくれる至れり尽くせりでしたっ!うわ~~、テンション上がって来た~~っ!!
うきうきしながら次のポイントへ向かいます。
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