アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

11月6日(月)のつぶやき

2023-11-06 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、雨。

(ほぼ)ひと月ぶりの雨、恵みの雨です。

シトシト時々ザァザァと降る雨が、カラカラに乾いていた野山をしっとりと濡らしています。

ココロも潤す雨。どうぞたっぷり降っておくれ。

なんとなく鳥たちの鳴き声も弾んでいるように聞こえます。

今日の最低気温は、18、3度。

 

  最高気温25、1度。午後は、曇りときどき雨。

思ったよりも降らないなぁ・・・とベランダでコーヒーを飲みながら、ねずみ色の空をながめました。

そして、今日の雨をさかいに、季節外れの暑さもおさまってほしいなぁ、とも思う。

11月にはいると(もう11月だというのに)南国四万十は、

夏に逆もどり、ほぼ真夏日が続きました(11月の観測史上最高の気温を記録)。

このところ柚子採りのお手伝いをしている僕は、夏のような暑さのなかでの作業に、ぐったりです。

どぉなっちゃってんだよ、地球。

 

(江川崎の)10月の雨量は、21㍉と極端に雨が少ない秋。

四万十川は、きつい減量をしたボクサーのように、ガリガリに痩せています。

長年この川のガイドをしている僕も、ここまで水量が少ない(秋の)川は見たことがありません。

いくらやつれても、水の透明度がよいのはサスガですが。

 

そして、口屋内村で四万十川に流れこむ、清流黒尊川にいたっては、

最下流は水がなくなり、瀬切れて、全面的に川原がむきだしに。これも初めて見る光景です。

これでは、アユ、カニなど川と海を行き来する生き物たちは、閉じ込められて、川を下ることができません。

黒尊川中流域の村では、このままあまり雨が降らないと、生活用水の使用に支障がでるかもしれない、とのコト。

今日は、ひと月ぶりの雨。でも、思ったよりも降らず、期待ハズレにおわりそう・・・。

これから夜にかけて少しでも降ってほしいものです。

 

命をはぐくむ水。山、川、海、生き物たち、あらゆる生命が水に支えられてます。

少なすぎても、こまるし、多すぎても、こまる。

自然のなかの暮らしは、自分が思うように物事がうまく進まない、ということを学ばせてくれます。


10月30日(月)のつぶやき

2023-10-30 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

朝の川に吹く風は、今秋イチバンの冷たさです。ぷるぷる。

沈下橋から見渡す照葉樹と針葉樹がメインの山肌にも、

ぽつりぽつりと紅葉が見られるようになりました(南国の山は、いわゆる錦秋とはなりませんが)。

南国の秋は、じこじこと深まっています。

今日の最低気温は、6、8度(今季最低)。

 

 最高気温24、1度。午後も晴れ。

ぽかぽかと陽ざしがぬくい川原に座り、そよそよと吹く風のなかで、コーヒを飲み、本を読む。

時々、ごろり寝ころんで、ぽけっと高い空をながめる。気持ちイイなぁ・・・。

でも、秋の午後の太陽は、急ぎ足で山に沈み、日陰は一気に冷えてくる。ひやいなぁ・・・。

岸辺に咲いたサザンカの花の一枝をいただいて、さぁ、家に帰ろう。

日暮れが早い季節の外遊びは、早めに行動を終えるのがベターですね。


10月27日(金)のつぶやき

2023-10-27 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

ひえひえ北風がわたる沈下橋に佇んで、朝日とコーヒーにぬくもりつつ、ぼおっと川をみていると、

「ちょっとこーい!」とコジュケイに呼ばれました。いかないもんね。

ふぁぁ~。さて、今日は何をしようか。

四万十は、スローな時と川がながれるところです。

今日の最低気温は、8、9度。

 

 最高気温25、8度。午後も晴れ。

今秋の四万十は、極端に雨が少なく、四万十川は、とても水量が少なく、秋痩せ?てます。

夏の川は、モリモリと太っていたのですが。

*9月の降水量51㍉(江川崎。平年比40パーセント)。10月の降水量21㍉(27日まで)。

川原がうんと広くなった川は、流れがぐっと浅く、瀬がきゅっと細くなり、

(浅瀬の入り口など)場所によっては、

喫水が浅いカヤックのボトムを、川底の石にゴリゴリこすったり、座礁してしまうコトも。

 

四万十川の特徴のひとつは、水の流れがゆるいコト、です。

(源流点の山~海までの高低差が小さい川は、大きく蛇行して流れている。穿入蛇行)。

(特に中流域から下流にかけては)平水時でも、ゆったり流れて、

リバーツーリングは、なかなか距離が稼ぎにくい川ですが、この秋痩せの流れでは、なおさらです。

 

先日、あるツアーのための下見で、

岩間沈下橋~三里沈下橋までの約22キロの距離を、カヤックとサップで下ってきました(2人ともプロのガイド)。

ぬけるような青空の下、透明度の高い水と凪いで鏡のような水面を楽しみながら。川面の水温20度。

途中の沈下橋の川原で短いお昼休憩をして、所要4時間40分ほど(平水時なら、もっと短時間で下れます)。

*川は、水位が.高くなると共に流速も早くなる。

 

このように、水量がとても少なく、ゆるい流れの秋の川を楽しく下るときのコツは。

・コースをよく選ぶ(座礁する可能性が少ない)・下る距離をよく考える(余裕をもって、のんびり下れる距離を)

・午後は、早めに行動をおえる(秋は、山に陽が沈むのが早い。日陰になった川原は、急速に冷えてくる)

・長い距離を下るときは、途中でキャンプなど、宿泊しながら下る。など。

 

1日で長い距離を下るのは、なかなか難しい今秋の川ですが、ぬくい陽ざし、さわやかな風、

透明度高い水、秋色の川景色が、カヌーイストの目を、心を楽しませてくれますよ。ぜひ。


10月26日(木)のつぶやき

2023-10-26 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、今朝もよく晴れてます。

橋の上から深く澄んだ青空を見ながら思う。

いったい、いつ雨が降るのだろうかと(この秋は、極端に雨量が少ない)。

ひんやり北風がわたる川は、じこじこと青が深くなっています。

空も川も冬ブルーに衣替え中のようです。

今日の最低気温は、10、3度。

沈下橋の影が伸びたなぁ、秋だなぁ・・・。

 

 最高気温26、6度。午後も晴れ。

♪きれいな月だよ 出ておいでよ 今夜も二人で歩かないか♪

10月29日(日)の夜は、満月。そして、部分月食も見られます。

(ハンターズムーン:動物たちが冬支度を急ぐこの季節は、狩猟に最適な時期だからというのがその理由)。

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は月を見るにもよいところ。

焚き火にあたり、お酒でも飲みながら、10月のまあるい月をのんびりながめてみては?

ごろごろ石の川原では、コットを使うとカイテキですよ。

 

そんな、ムーンリバーをカヌーでゆくのもまたオツなもの、です。

「秋のムーンリバーで」

秋の満月の夜。月明りながれる川をカヌー(カナディアン)で下る。

ムーンライトマジック。月光の川は、ほの白い光りのなかで、蒼く幻想的な姿をみせている。

聞こえるのは、風、水の音、鳥の声。感じるのは、野生の息吹。

神秘的な夜の自然に、ノーテンキな乱入者は、畏怖の念をだく。

 

♪Moon river, wider than a mile♪

などと口ずさみながら下れば、月影の小さな瀬でバランスをくずして、おっとっと・・・。

アブナイ、アブナイ。暗い水の世界に、ひきずりこまれるのはゴメンだ、ぜよ。

 

淡い月灯りが照らす川原に上陸し、小さな火をおこす。

アルミフォイルに包み焼いた肉、チーズ、まあるい月を肴に、ウイスキーを飲む。

コットに寝袋をひろげ、もぐりこむ。そして、月の下で眠りにつきながらおもう。

水面から見た今宵の月は、ちょっとレアな体験として、記憶の夜にも昇るのだろう、と。

 

アークさのは、10月29日(日)の夜、月夜の川をカヌー(カナディアン)で下ろうと考えてます。

*(瀬のない)長いトロ場の短い距離を。

ムーンリバーを下ってみたいという物好きな方は、アークまでご連絡を。

〇〇さま

「あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。10月29日(日)。

おつきみかぬーしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい」 さのねこ 拝

画像は、5月撮影。


10月24日(火)のつぶやき

2023-10-24 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、快晴。

朝の岸辺は、ほのかにぬくい朝日とすこしひやい風がカラダに心地よく、

鳥(ジョウビタキやウグイスなど)の鳴き声が耳に心地よいです。

さぁ、大きく深呼吸して今日をはじめよう。うん、今朝の空気もオイシイです。

今日の最低気温は、12、2度。

 

 最高気温25、7度。午後も晴れ。

朝晩は、めっきり涼しくなりましたが、日中の陽ざしは、まだなかなか強い。今日も夏日に。

太陽にじこじこと服を脱がされた僕が、素っ裸になってベランダのコットに寝転んで本を読んでいると、

ダッダッダッ!庭のスロープを、郵便屋さんのバイクがあがってきて、ややアセル。

 

「水面は日々微妙に変化し、色や波のかたちや流れの速さを変えてゆく。

そして季節はそれをとりまく植物や動物たちの相を、一段ずつ確実に変貌させてゆく。

いろんなサイズのいろんなかたちの雲が、どこからともなく現れては去っていき、

河は太陽の光りを受けて、その白い像の去来を鮮明に、あるいは曖昧に水面に映し出す。

季節によって、まるでスイッチを切り替えるみたいに風向きが変化する。

その肌触りと匂いと方向で、僕らは季節の推移のノッチ(刻み目)を明確に感じとることができる。

そのような実感的な流れの中で、僕は自分という存在が、

自然の巨大なモザイクの中の、ただのピースのひとつに過ぎないのだと感じとることになる」。 

走ることについて語るときに僕の語ること 村上春樹

 

夢のなかでフネを漕いで、んん?冷たい風に起こされれば、あら、もう陽が山に沈みそう・・・。

秋の日は釣瓶おとし、ですね。さて、今宵の酒のあてを考えねば。

丸くなってきた月も肴に、ベランダで、一杯また一杯やるのも悪くなさそうです(満月は、29日)。

10月17日撮影。


10月20日(金)のつぶやき

2023-10-20 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

早朝の空は、ねずみ色の雲がたれこめて、おっ、雨が降るかな?と期待しましたが、

時間がたつにつれ青空が広がりました。ザンネン。

雨が少ない秋(このひと月の降水量は、30ミリほど)。

水量が少ない川は、流れがとても細くなってます。透明度は良いのですが。

今日の最低気温は、13、5度。

 

  最高気温21、3度。午後は、曇りのち晴れ。

「オリオン座流星群が、今週10月22日(日)9時頃に活動の極大を迎えます。

このため、21日(土)深夜~22日(日)明け方が一番の見頃となる予想です。

出現ピークはなだらかな流星群のため、極大日の前後数日間は観測チャンスがあります。

晴れる日を狙って、秋の夜長に流星観測をお楽しみください」。byウェザーニュース

 

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、星を見るにもよいところです

そんな、星が美しい夜に「星の下で眠る」のはなかなかオツなもの。

秋の宵の夜気が肌寒い、ごろた石の川原で火を起こす。

焚き火にあたりながら、ウイスキーを舐め、星空をながめる。

そして、コットにひろげた寝袋にもぐりこみ、いつの間にか眠ってしまう。流れ星をさがしながら。

これはさながら、三ツ星キャンプならぬ「夜空の宝石箱キャンプ」です。

ただ、このキャンプ場では、気をつけないと、爆ぜた火の粉で寝袋に穴が開くし、夜露に濡れてしまいますが。

焚き火のそばで過ごすときは、穴が開いても惜しくないウェア&シュラフで。

 

これまでに僕は、何度も流れ星を見ていますが、

願いごとを3回も言えるほど長く流れた星は、一度も見たことがありません。

あなたはありますか?願いごとが長すぎるのかな・・・。

♪流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで♪


10月16日(月)のつぶやき

2023-10-16 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、快晴。

「寒うなったねぇ」「寒いっすねぇ」と散歩中のおんちゃんと挨拶をかわして川へ(今秋一番の冷え込み)。

雨が少ない秋の川は、流れが細く、川原がぐんと広くなってます。

パシャ!水面をアユが跳ねました。ヨロコビの舞かな(今日から禁漁)。

今日の最低気温は、11、4度。

 

 

お帰り!ウルトラマラソン 1963人が四万十川沿いを快走 仲田さん(千葉)100キロ女子V2 | 高知新聞

夜明け前にスタートを切った「四万十川ウルトラマラソン」(四万十市蕨岡甲) 「第29回四万十川ウルトラマラソン」が15日、四万十市と四万十町を舞台に4年ぶりに開かれ、…...

 

 

 最高気温25、2度。晴れ。秋の陽と風が心地よい午後です。

朝、ベランダからぽけっと空をながめていると、

「ごろごろしよらんで、艇庫の掃除でもしたら?天気もええし」と、

どこからか声がしたので(したような気がした)、ひさしぶりに艇庫の中掃除をするコトに。

カヌー、装備、テント、シュラフなどを、わっせわっせと薄暗い艇庫から取り出し、

陽のあたる庭にひろげたあと、床を箒で掃き、テーブルを雑巾で拭きました。

夏の間は、開けっ放しにしてたので、なかなか掃除のしがいがあり、思わず大量の汗をかいてしまう。

ん~あちゅい。汗を流そうとハダカになって頭から水をかぶれば、水も秋。

うっひゃー冷てぇ!!おいなりさんも縮んだのでした。バカですね。

荷物をほし、艇庫に風をとおしている間は、陽と風が心地よいベランダで、絵葉書を書きました。

「おひさしぶりです、元気に暮らしてますか。

僕は今、四万十川のほとりの秋風が吹きぬける場所で、このハガキを書いてます。

秋色の庭をながめながら、鳥の歌をききながら、

山に陽が沈むのをまちながら、なぜかあなたのことをとっても思っています」。

そして、書き終えてから気づいたのでした。いったい、誰にだすつもりだったんだろう、と。

夏の沈下橋の絵が描いてある「あてのない絵はがき」は、部屋の柱にピンで留めました。


10月12日(木)のつぶやき

2023-10-12 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

ふんわりと甘くキンモクセイ(の花)が香る庭で、大きく深呼吸して今日をスタートです。ふぅ~。

川へ。少し冷たい北風に、白銀の穂や黄色い花が小さく揺れる川原で、

ヤナギタデも赤く色づきはじめています。秋やねぇ。

今日の最低気温は、12、6度。

 

 

「魚がいれば必ず病気がある」アユの病気を大規模調査へ 高知大研究室が資金募集―魚信 はっぴぃ魚ッチ | 高知新聞

「川で起きていることを正確なデータで伝えたい」と話す今城雅之准教授 「魚がいれば、そこには必ず病気がある。新型コロナと同じような世界。問題を解決するには“町医者”...

 

 

 最高気温26、5度。おだやかな秋晴れの午後です。

10月15日(日)は、第29回 四万十川ウルトラマラソンが開催されます(4年ぶり)。

60キロと100キロの部があり、

ランナーは、秋風のなか、景色のよい川沿いの道を走り、沈下橋を渡り、遠いゴールを目指します。

いつか参加してみたいなぁ、と思いつつまだ実現できない僕は、

走力よりも漕力のほうが自信があるので、

四万十川100キロウルトラカヌーのほうが良いかも、と思ったりもしますが。誰か開催してくれないかなぁ。

 

昼どき。四万十川リハビリ超スローランニングを個人で開催です。

実に2か月以上ぶりに、(いつも走っていた)岸辺の小道を、ノロノロと走りました。

真夏のはじめに、ひどい足首の捻挫をして、それがなかなか完治しなかったから。

(おんちゃんになると、治るのに時間がかかりますね・・・悲)。

先日、短距離の散歩からはじめて、よーやく今日走ってみるコトに。

 

深く青く澄んだ空の下、岸辺の小道は、秋風と陽ざしが心地よい。

路上は、虫の音に満ちているけど、頭上からは、鳥の歌に混じって、まだセミの声もきこえてきます。

どん亀のように、ゆっくりゆっくりと走り、川沿いの道をぬけ、沈下橋をわたれば、

さわやかな川風がようこそと歌い、白銀の穂と黄色い花が手をふってくれました(ように見えた)。

ランニング後。最後まで歩かなかったコトを、ぽけっと川をながめ風に吹かれながら、一人ヨロコビました。

明日、痛みがでなけりゃいいけれど、と思いつつ。

自然豊かで、人少なく、静かな四万十川流域は カヌー以外にも、

ジョキング、サイクリング、トレッキング、キャンプ、自然観察、星空観察によいフィールドです。

そして、ただぼおっと風に吹かれて、のんびりうだうだと沈没するにも、よいところ。

*沈没:バックパッカー用語。

観光など本来の旅の目的から離れて、一か所に長期滞在し、ダラダラウダウダと時間を過ごしてしまうこと。

 

情報化社会の現代。つい、旅にもタイパの概念を持ち込んでしまいがちな私たち。

四万十流域に観光にくる方は、

半日ほど遊んで移動してしまうコトが多いけど、でもそれは、ちょっともったいないような気がします。

(来るのに時間がかかるところだし)

そして思う。長期間とは言いませんが、せめて2日~3日は一か所に滞在し、

いろいろな遊び方、過ごし方(沈没)で、のんびりとこの地域の自然のなかで過ごしてほしい、と。

寄り道(道草)や、一見無駄な(と思える)時間のなかには、旅の新しい気づきがあると思うから。

旅の新しい気づきは、日常に戻った私たちの心や感性、価値観を豊かにする一粒の種になってくれます。


10月10日(月)のつぶやき

2023-10-10 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

キチキチキチッ―!今朝は、(夏の間は留守にしてた)モズの高鳴きで目がさめました。

秋だなぁ・・・。

川へ。朝の川の上は、あたたかな陽ざしと北よりの強い風が心地よいです。

眼下の四万十川は、今日もゆったり流れています。

今日の最低気温は、18、5度。

 

 最高気温27、5度。午後も晴れ。

秋晴れの気持ちよい昼どきは、なんだか家にいるのがもったいないなぁ、

(冬の到来に怯える)ブルーな気分も晴れるかもなぁ、と思ったので、お弁当を持って川にいくコトに。

簡単に海苔弁をつくって、お茶セットと本もザックにつめて、GO!

薄雲流れる高い空に、飛行機雲が長くのびてます。

わらわらと風に揺れるセイタカアワダチソウの黄色い花々、ススキの穂。

深くいろづいた柿の実、籾殻焼きの芳ばしさとキンモクセイが甘く香る空気。

10月中盤の里山は、じこじこと秋の気配が濃くなっています。

今日の川は、びゅびゅうと強い北風が吹いてます。木枯らしのような。

川原へ降りる小道をゆくと、バラバラと頭にドングリの砲弾が落ちてきた。アラカシのドングリです。

落ちたドングリに混じって、シマサルナシの実も。おおっ、今度は、高枝切りバサミを持ってこよう。

 

ざわざわと木々がラウドに歌う川原で、風に吹かれながら、海苔弁を開ける、

となんてこった、海苔に醤油がかかってないではありませんか。がーん。楽しみが半減です。

弁当を食べ、お茶を飲み、ひっくり返って本を読み、ぼおっと空をながめながら、

こんなふうに、ただただ風に吹かれる時間も悪くない、と思う。

そして、読んでいた本(エッセイ)の一節を思いだすのでした。

 

『Think of nothing things, think of wind.

そんなわけで、何かつらいことや悲しいことがあるたびに、

僕はいつもその一節を自動的に思い起こすことになった。

「何でもないことだけを考えよう。風のことを考えよう」と。

そして目を閉じ、心を閉ざし、風のことだけ考えた。いろんな場所を吹く風を。

いろんな温度の、いろんな匂いの風を。それはたしかに、役に立ったと思う』。

「こがらしや 海に夕日を 吹き落とす」漱石

晩秋から冬の四万十川は、強い風がよく吹きます。水面にウサギが飛ぶほどの。

何かと暗いニュースが多い昨今。

少しココロが疲れたときは、川の上で(沈下橋に佇んで)何も考えずに、

ただただ爆風に吹かれてみるのも、また一手です。 ♪友よ答えは風に吹かれている♪かも。


10月8日(日)のつぶやき

2023-10-08 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、雨。

ぽちゃぽちゃと秋雨が降る肌寒い朝です。おーひやい。

冬着を引っ張り出して着て、熱々の紅茶を飲みながら思う。

ついこのあいだまでは、裸族だったのになぁ、と。

寒暖差が大きい時期です。皆さん、くれぐれも体調管理にはお気をつけてお過ごしくださいね。

今日の最低気温は、15、8度。

 冷たい雨降るお昼どき。さぶい。

温かいウドンが食べたい。ついこの間まで、冷やし中華の夏だったのになぁ・・・(遠い目)。

画像は、今はなき食堂「かわせみ」のうどん。

 

 最高気温16、9度。午後も雨。

ひねもす冷たい雨が降る今日は、ひやい空気の部屋に閉じこもり、

羽毛のシュラフに下半身を突っ込んで、本を読んだり、ネットを見たり。

のんべんだらりと過ごす生産性0の1日です(まぁ、いつものコトか・・・)。

 

冷たい雨にうつむきがちな日に、心にしみるのはこんな一節。

「結果が、最初の思惑通りにならなくても、そこで過ごした時間は確実に存在する。

そして最後に意味を持つのは、結果ではなく、過ごしてしまった、かけがえのないその時間である」星野道夫

 

橙色(ピラカンサやカラスウリの実)、黄色(セイタカアワダチソウの花)が目立つ

雨の庭では、落葉樹の葉も少しづつ色づいてきています。

紅葉の秋。温暖な四万十の低い山には常緑樹がおおく(7割がスギ、ヒノキ)、

四万十川沿いの山は、一部の落葉樹が地味に山肌をいろどる程度です。錦秋ならず。

カラフルな紅葉は、標高が高い所にゆくと見られます。

・黒尊山塊(10月半ば頃~)・黒尊渓谷(11月半ば頃~)。

*黒尊山塊、熊のコルは、ブナを中心とした自然林が残されています。

晴天時は、八面山頂上付近(標高1165メーター)からリアス式海岸も美しい宇和海も見えますよ。

 

さて、寒い今宵は、鍋でもしたいところですが、ああっ、冷蔵庫は空っぽ。

買い出しにイカネバのムスメ。

だけど、雨だし、最寄りのスーパーまで車で25分。ああメンドーだ・・・。

こんな時は、田舎暮らしの不便さをしみじみ感じます(こんな僻地でも、ネット通販ができるのは便利ですが)。

さて、いつまでも、ぼんやりと雨空をながめていてもしょうがない。

キャンプ旅の(めんどくさい時の)お手軽メシ、魚肉ソーセージ入りのサッポロ一番でもつくりますか。

キャンプ気分も味わえるように、ストーブとコッフェルで。

*画像は、いつかのキャンプツアーで作ったラフテー。


10月6日(金)のつぶやき

2023-10-06 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

風がない朝の川は水鏡。のっぺらとした水面に、空と山を映してゆっくり流れてます。

♪しずかなしずかな川の秋♪

時折、パシャパシャと魚が跳ねて水面を乱してます。アユも下る秋です。

今日の最低気温は、11、4度(今季最低)。

 

 最高気温26、5度。おだやかな秋晴れの午後です。

画像は、近所を一回りして拾ってきたドングリ。

日本で一番大きいオキナワウラジロガシのドングリ(西表島でゲット)が混ざってますが。

小粒なシイ(ツブラジイ)のドングリは(この辺りでは)炒って食べます。

香ばしくナッツのような食感です。コーヒーになかなか合います。

 

風が優しい時が多い秋の川は(晩秋になると木枯らしが吹きはじめる)、焚き火キャンプにもよいフィールド。

夜、冷えた空気の川原で、火にあたりながら酒を飲む。

♪肴はあぶったイカでいい♪焼いたアユでもいい。時々星も見る。

ラーメンでしめた後、テントに入り寝袋に包まって、

ヘッドランプの灯りで本を読む。ウイスキーを舐めながら。

それはいわゆるひとつの少確幸。そして、いつの間にか眠ってしまう。


10月3日(火)のつぶやき

2023-10-03 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

  おはようございます。

うろこ雲に覆われた今朝の四万十の空は、

晴れてるような、雲っているような、あいまいな空模様です。

涼しい風を切って、チャリで川沿いを走っていたら、バシッ!胸に何か小さな物があたりました。

ん?止まって路面を見る、とそこにはセミが。彼等の命の季節も終わる秋です。

今日の最低気温は、14、4度。

秋の岸辺に。

 

 最高気温28、3度。

薄曇りの空から、時折やわらかな陽ざしがこぼれる午後です。

「秋の四万十川の静かな水面、水鏡がなつかしいです。

いつかまた、四万十川をカヌーで下って、ぽけっと自分忘れの時間を過ごしたいです」。

これは、先日、ゲストの方とメールで交わした季節の挨拶のなかにあった一文です。

 

風のハイウェイでもある川は、

初夏から夏にかけて、(主に)南よりの強い風が、初冬から春にかけて、(主に)北よりの強い風が吹きます。

でも、秋の川は、風がおとなしい日が多く、凪いだ川は、水鏡のような水面をみせてくれます。

水の透明度もよくなるし。アユ釣り師のすがたもなくなるし(10月15日から禁漁)。

秋は、カヌーでのんびりと川を旅するには、とっても良い季節なのです。

そうそう、焚き火キャンプ、星空観察にも適してるというコトも忘れちゃいけませんね。

 

「人生をちょこっと休みたいな、思うたら、ここへ来たらええよ。

自然のもんのいろんな姿が見える。自然のもんは長いこと見よっても、飽きることがないけん。

いろんなことがじこじこわかるいうことは、元気の素にもなるけん」野村春松

 

読書の秋、芸術の秋、カヌーの秋。

秋の川の、水鏡のようなつるりとした水面にカヌーを浮かべ、(リラックスして)

明鏡止水の心境で、非日常の時間を過ごせば、何か新しい旅の発見があるかも、です。ぜひ。


10月2日(月)のつぶやき

2023-10-02 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

おーひやい。今朝は、風の涼しさで目がさめました。いきなり秋なのだ。

ひさしぶりにフリースを着て沈下橋へ。

薄雲高くながれる青空、やせて透明度がたかくなった川、

ツルヨシの穂がゆれる川原。セイタカアワダチソウの黄花がさく岸辺。

10月の川は、じこじこと秋がすすんでいます。

今日の最低気温は、14、3度(今季最低)。

朝の光りのなかに。

 

 最高気温29、0度。午後も晴れ。

薄雲たなびく空からとどく陽ざしは、まだ強いけど、

昨日までの蒸し暑さはなく、カラッとした暑さで、わりに過ごしやすいです。(ほぼ)裸族の季節は終了~。

夏が長い南国土佐。迷走台風と通り雨の真夏のあとは、猛暑の晩夏~初秋に。

とても長くつづいた高温多湿な日々も、よーやく終りをむかえたようです。やれやれ。

これから南国の川は、秋ホンバンへ。

1日の寒暖差もおおきい季節の変わりめ(今日は、14、7度)。

皆さんも、くれぐれも体調管理にお気をつけて、健やかに秋をおむかえくださいね。

秋~晩秋の四万十川は、陽と風が心地よく、水の透明度が高く、リバーピクニックに最適なフィールドです。

カヌーに、コーヒー、お弁当、秋の美味い物をこじゃんとつんで、秋の川にでかけませんか?

のんびりとプラーベートツアーで。

 

そんな、秋の四万十川カヌーツーリングの顛末をつづった、素敵な文章の一部をここに紹介します。

「川を下って都会(マチ)のなかへ」 野田知佑著

1986 Autumn 

「四万十川は秋晴れだった。強い陽射しが川の上をキラキラと踊り、暑いほどだった。

水温は17度C。元気のいい人なら泳げる水温だ。

1年降りの四万十川はやはり美しかった。

今年も高知には台風が来なかった。これで3年続けて台風がなく、それに伴う大増水がない。

3年間も大水で洗い流されなかった川底の石には古い黒い苔がついて汚かった。

これまでの四万十川には見られなかったものだ。川の水量は半分以下である。

 

しかし、良い女が、どんなにやつれて汚れていても美しいように、四万十川は美しい川であった。

原因はこの川をとりまく山が良いからだ。四万十川は海に出るまですべて山の中にある。

川をつくるのは山だ。豊かな山は美しい川を作り、貧弱な山は貧しい川を作る。

 

両側から空に向かって雄大なV字型を作っている山の斜面は紅葉が始まっていた。山の緑と空のブルーと川のルリ色。

眼に入るのはそれだけだ。去年の秋と同じ風景だが、何度見ても感心してしまう」。

 


9月28日(木)のつぶやき

2023-09-28 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 今日もムシムシ蒸し暑い・・・。

昼どきの気温32、4度(最高気温33、2度)。

真夏のような陽ざしのなかで、コスモスの花も咲きはじめました。

夏と秋がゆきあう川辺です。

“魚の稚魚 放流しすぎると魚減らす” 日米共同研究チーム発表 | NHK

“魚の稚魚 放流しすぎると魚減らす” 日米共同研究チーム発表 | NHK

【NHK】川の魚を増やすために稚魚をたくさん放流し過ぎると生態系のバランスが崩れて、川にいるすべての種類の魚が逆に減ってしまうとす…

NHKニュース

 

9月26日(火)のつぶやき

2023-09-26 | River&Sky(ツイート・2022&2023)

 おはようございます。四万十は、晴れ。

深くすんだ青空、濃緑かがやく山、薄霧ながれる川。

昨夜の雨が、美しい初秋の朝をつくりました。

ふぅ~。川の上で大きく深呼吸~。ここは、空気もオイシイところです。

今日の最低気温は、20、4度。

 

 最高気温32、4度。午後も晴れ。

♪しろやぎさんから おてがみついた くろやぎさんたら よまずにたべた♪

昼どき、知り合いから小さなプレゼントが届きました。手書きの手紙つきの。

そこに書かれているのは、流れるような美しい文字で書かれたステキな文章(差出人は、年上の女性)。

おそれいりつつ読んだあと、お礼の手紙を書くコトに(レターセットの便せん×2枚)

 

しかし、手書きの手紙など、もうしばらく書いたコトがないワタクシは(絵葉書なら、何度かあるけど)、

パソコンに下書きした内容を、便せんに書きはじめるが、なんせひどい悪筆・・・。

一行、また一行書いては、その字の汚さに頭をかかえてしまうのでした。オゥノゥ。

結局、くまモンの可愛いイラスト入りの便せんを、3枚もダメに。

(その昔、ラブレターなんてものを書いたコトもあるけど、粗筆&悪文で出せなかったなぁ)

 

こりゃいかん、ヤメ、ヤメ、とペンを放り投げて、そばにあった雑誌をパラパラ読みはじめると、

ある作家の人生相談のページに、「どうしたら、字がうまく書けるようになりますか?」という相談が。

おおっ、ナイス偶然。ワタクシもそれを参考にしますのだ。

「読みやすい字を書くコト ~中略~ そのためには、ゆっくり丁寧に書くこと」が作家の返答。

そうなのか・・・再びペンを手にとり、ゆっくり時間をかけて、一文字一文字丁寧に書いていきました。

あいかわらず字は汚いけど、少しは読みやすく書けたような気がします。やれやれ。

 

でも、書き終えて振りかえってみると、それは、なかなか豊かな時間だったな、と気がつきました。

ゆっくりと手書きで文字を綴っていた時間は、その人を思っている時間でもあるのだ、と。

 

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」

デジタル化がずんずんと進んで、いろいろと便利になり、生活のペースが早い時代だけど、

ときに、ゆっくり丁寧に手書きをするような時間を過ごすせば、大切なコトを忘れずにすむのかもしれませんね。

*画像は、いつかの秋に撮影。