アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

そして春は川原にも

2012-03-06 | 四万十川 春

 最高気温20度

 ぷくっとふくらんだヤナギの冬芽がほころび、若緑色の葉が顔をみせはじめました。

鋤きかえされた田圃では、

ゲコゲコとカエルたちが初鳴き、道端には、じこじこと野の花が色を増やしています。

いつもより少し遅い春が、南国の川べに、大地にやってきました。

 

 春の陽気にソワソワしちまった僕は、

ビーサンをつっかけて、意味もなく外をほっつきあるきました。

昨夜、雨を降らせた雲はながれて、頭の上には褪せた水色の空が広がっています。

陽ざしは強く、中厚のロンTを着た僕は、うっすらと汗ばむ。

でも、ひさしぶりの肌に暑い陽ざしが、なんともうれしい。

厚着の季節よサヨウナラ!短パンにTシャツの季節よコンニチハ!

 

 沈下橋の上では、退却をしはじめた冬将軍の名残りの北風がブンブンとほえています。

雨上がりの川は、ほどよい水量。水際の水温は、15度。

 

 川へ下りる細道を行く。

その道を行く時は、いつも決まって少し緊張します。

それは、道沿いの家の大型犬が、

庭から「親のカタキ」といわんばかりにバウバウと激しく吼えながら、すぐ傍まですっとんでくるから。

鎖につながれているから大丈夫、とわかっていても、毎回、僕は飛び上がってしまいます。

 

 でも今日は、犬がスクランブルをかけてきません。あれっ?

今日こそは、勇気をだして吼えかえしてやろうと思っていたのに・・・。

どうやらヤツも、春の陽気に小屋の中でうたた寝ちゅうのようです。うーっ、わんわん!