最高気温30、9度(最低気温16、6度)。晴れ。
澄んだ水色の空から、もう夏を思わせる強い陽ざしが、さんさんと降りそそいでいます。
木陰をふきぬける風は、とてもさわやか。絶好のハンモック日和です。
しかし、ヒルネでは、お腹はへこみません。岸辺の細道を、のろのろと走ることに。
ヒメジョオン、タニウツギ、ドクダミの白花がいろどる新緑の道端に、
(梅雨の岸辺を代表する)ホタルブクロとハナミョウガの花も咲きはじめています。
そんな梅雨がちかづく夜の水辺で、幻想的な光りの舞を見せているのは、ゲンジボタル。
夏色の空のしたを走りおえれば、全身はズブズブ汗まみれ。おおっ、あちゅい・・・。
思わず、ザブンと川に飛びこみたくなるのでした(飛びこまなかったけど)。
南国四万十は、ザブザブ川遊びも楽しめる季節になりました(晴れていれば)。
このところつづく夏のような暑さに、のんべんだらりと初夏を過ごしていたさのも、
さすがに衣替えをしなければとおもい、タンスのなかから夏服をひっぱりだしました。
するとなにをおもったのか、お目当ての夏服いがいにも、
(もう何十年も着ていない)古い服もひっぱりだしたのでした。
そのほとんどが、アウトドアブランドの高価なウェアですが、やぶれ、虫くいなどでボロボロです。
でも、ボロ着には、大切な思い出が染みついているのだ、と捨てずにとっておいたのです。
他人からみれば、ただのボロ切れなのに。
しかし、今回は、エイヤ!!断固として処分するのだ!と決心したもよう。
スバラシイ思い出は、記憶のなかにあればOK!というコトを、いい年してやっと気がついたようです。
服を処分したあとは、こんどはいらない本や雑誌、雑貨もしょぶんすることに。
すると空いたスペースは、ほこりだらけです。それを、ほうきやぞうきんなどで掃除すれば、
最初2時間ほどですむだろうと思っていた作業は、けっきょく1日がかりになってしまいました。
そして、すっきり片付いた部屋を見わたして、棚をつくればさらに広くなるな、と思うのでした。
22年も住んでいるのに、今ごろ気がつきましたか。そうですか・・・。十年一日。進歩がないおバカさんです。
夕方、さのが、風呂の水をはろうと、風呂の戸をあければ、浴槽のなかで何やらドタバタうごいてます。
ん?見たしゅんかん、ウオッ!と思わず大きな声をあげたあとフリーズしました。
そこにいるのは、マムシです。
「まじか・・・いつ、どこから?こんなのはじめて・・・」
おおきく深呼吸したあと、ややこんらんした頭で、どうしようか?と考えました。
そして、(折れて部屋のインテリアとして余生を過ごしていた)シングルブレードの木製パドルをつかい、
マムシとはなれて戦い、なんとか退治し、念仏をとなえました。はぁ~なまねこなまねこ、と。
そのデキゴトの1時間後、風呂の湯がわいたので、さぁ、はいるべ、
とバスタオルを手にとれば、こんどは、ムカデの親分みたいなデカムカデがすがたをみせました。
うわっ、またかよ!!デカムカデをたいじしたあと、
たてつづけに続く危機に、♪いいことばかりはありゃしない♪と湯舟のなかで口ずさんだのでした。
「美しい花には棘がある」と言いますが、美しい初夏にも棘(毒)があります。
うすらぼんやりと美しい初夏をすごしていると、いつの間にか足元にはキケンがひそんでいるコトも。
足元にはくれぐれも注意して、生きていきたいものですね。
♪われたパドルにゃ 未練はないが~♪