「アユくだる晩夏の川を」2022年晩夏のツアーレポート再掲です
最高気温30、1度。
「今日は1日雨をカクゴしてましたが、雨に降られるどころか晴れてよかったですね。
早朝、準備してるときは、雨は降るわ、カミナリはなるわで、
どうなるコトやらと思いましたが、四万十の自然が、思いのほか良い表情を見せてくれましたね」
ツアーゴール地点の川原で、ガイド佐野がそんな感想をのべると、
「佐野さん、Mさんのムスメさんが晴れオンナなんですよ」。
ゲストのOさんが、少し陽にやけた顔に笑顔をうかべていいました。
一同、四万十のマザーネイチャーとムスメさんに感謝です。
9月13日(火)。
晩夏の四万十川を、カヤックでのんびりと下りました(江川崎スタート。R1A。プライベートツアー)。
天気予報は、雨ときどき曇り。降水確率80パーセント。
朝っぱらは、小雨まじりだった空。
でも、ツアー集合時には雨がやみ、スイスイとながれる雨雲のスキマから、陽がこぼれてきました。
「うーむ、蒸し暑い・・・」。
雨にそなえて着たレインウェアは、すかさず太陽にぬがされたのでした。
スタート地点のトロ場で、すこし慣らしたあと、ツーリングスタート!(ゲストは経験者)。
(カヤックを漕ぐ)お尻のしたをゆっくりながれる四万十川の水量は、ほぼ平水。
漕ぎ手をやすめてふれる川面の水温は、26度。
まだ泳いでたのしい水温です。まだ陽射しも夏だし。
Mさん親子は、ときおり、バシャバシャとパドルで水をかけあっています。
岸辺に咲いた、コバギボウシ、ヒガンバナに見送られながら、スイスイとカヤックは下ってゆきます。
アユも下る晩夏~秋の川。ザラ瀬の入り口には、瀬張り漁のしかけがあり、
その手前の水面で、パシャパシャと何匹ものアユがはねています。今年は、なかなか魚影が濃いもよう。
*瀬張り漁:浅瀬に間隔をあけて杭を打ち、水中に白いロープを張る。
下って来たアユが、ロープにおどろいて止まったところを、手投げ網で獲る。
川景色がスバラシイ岩間沈下橋の川原に上陸し、
遅い昼食をたべたあと、のんびりとコーヒータイム。
ブドウ、イチジク、ミレービスケットとともに。シャビシャビ氷のポンジュースも美味し。
沈下橋からさらに下り、ゴール地点へ。
大きくひろがった青空を見ながら、ガイド佐野は、あるエッセイの一節を思い出して思う。
『天候が悪く山などに入れないとき、アラスカの人はこのように言う。
「Mother nature runs a show in Alaska, not us.」アラスカでは人間ではなくマザーネイチャーがドラマを進めてゆく。
つまり自然は、自分が思うように物事がうまく進まない、ということを教えてくれる』
( アラスカと四万十では、自然のスケール、豊かさ、厳しさ、が大きく違うけど )
今日は、四万十のマザーネイチャーが、思いがけない良いドラマの舞台を用意してくれた。
そのおかげで、僕らは思うように楽しくあそぶコトができて、ラッキーだった。と。
本日の漕行11キロ。
*Oさん、ツアー画像CDは、14日に発送(郵送)します。お楽しみに~。