街まで40キロ
「では、行きましょう、川を下って街の中まで」
下りはじめてすぐの四万十川は、透明度よい水がほどよい速さで山のなかを流れています。
ゴ・キ・ゲ・ン・だぜ!でもそれは、江川崎までの短きシアワセなのでした。
江川崎から下流の川は、笹にごり(支流広見川のにごり水の合流で)。
3艇のカヤックは、初夏の川をのぼるアユとは反対に、スイスイと川を下ってゆきました。
初夏のよく晴れた週末、
僕らは、江川崎上流から中村の街にかかる四万十川橋(通称赤鉄橋)までカヤックで下りました。
2日間で約40キロの漕行「アーク・オリジナルツアー」。
*コース中盤から後半は、トロ場が多く向い風も吹き、漕ぎでがあります(天候&水量にもよる)。
今回のゲストは、各地の川でカヤックツアーを楽しむ経験豊かなカヌーイストです。
少し白みがかった青空の下、初夏のまぶしい陽ざしに、
鮮緑、萌黄、深緑、淡黄、赤紫色の木々の葉がキラキラと輝いています。
咲きはじめたシイの花があまく薫る風。
新緑の岸辺を、キシツツジ、ウツギ、フジの花がいろどってます。
人気のない川。聞こえてくるのは、鳥、カジカ蛙の恋の歌。瀬音、風音、山のざわめき。
陽ざしは暑く、川に手をつけたゲストのUさんが
「これは、いいなぁ、気持ちいいなぁ・・・」カヤックの上でうっとりと目をほそめました。
最高気温26、4度。川面の水温18度。四万十川の水位は、平水+20㎝。
2日目の川は川幅がグンとひろくなり、流れがゆるい区間(トロ場)も多くなりました。
長いトロ場にきつい向い風が吹いてカヤックを上流に押し戻そうとします。
風はまるで僕らを挑発するかのように。
「いあ~これは、なかなか漕ぎでがあるなぁ・・・」
下(しも)から2番目の沈下橋でおそめの昼食をすませ、さぁ、ラストピッチ。
雲が多くなった午後の空、気温は昨日より少し低いようです。
僕らは、強い風に波立つ水面を「わっせわっせ」とひたすら漕ぎました。ひい~はぁ。
川を下って街のなかへ。
午後の陽が大きく傾いたころ、四万十川橋(赤鉄橋)をくぐりぬけました。
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