アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

初冬から早春のアークツアー

2024-12-31 | ・最新のお知らせ・イベントなど

初冬から早春のアークツアー (12月~3月半ば

つきぬける青空、すきとおった水、ひえひえ北風。

だれっちゃおらん川原に聞こえるのは、風、水、鳥の歌。

冬ブルーの空と川には、あたたかな季節にはない、独特の風情があります。

冬の四万十で、あなたも風の子になりませんか。

「人生をちょこっと休みたいな、思うたら、ここへ来たらええよ。

自然のもんのいろんな姿が見える。自然のもんは長いこと見よっても、飽きることがないけん。

いろんなことがじこじこわかるいうことは、元気の素にもなるけん」 野村春松


初冬~早春(12月~3月半ば) 

川に陽があたるのが短い季節のツアーは、比較的あたたかな時間帯に行います。

冬のリバーピクニック プライベートツアー

集合~解散(ツアー時間)9:30~15:30の間で 

*集合を9:30分にした場合、解散は13時。*約3時間半のツアー 

コース Bコース  口屋内沈下橋スタート~勝間沈下橋 漕行5キロor8キロ(状況による)

集合&解散場所 口屋内村 口屋内沈下橋

ツアー料金(1名) 大人8000円 9才以下 6000円 *税込み

料金に含まれるもの  

カヌー&用具(ライフジャケット パドル スプレースカート ヘルメット パドリングジャケット グローブ)

・おやつ&お茶・ガイド料・保険料・ツアー画像CD・税 


*プライベートツアー

*一人での参加もOKです。カヌー初心者の方大歓迎です。

*2025年のツアーは、キャンセル料が廃止となりました。


*その他ツアー

・リバーピクニック1日コース(9時~15時)・オリジナルツアー

・カナディアンおまかせツアー(風景写真を撮りながら下れます。後部はガイドが漕ぎます)

・冬の焚き火キャンプツアー・沈下橋などを巡る、川や自然の案内(ガイド)

・黒尊山塊トレッキング ・黒尊川沿いMTBツアー   お問い合わせください。


問い合わせ先 

TEL 0880-38-2626(アーク) 090-2221-5963(アーク佐野携帯)

メール canoe-5@yacht.ocn.ne.jp    ・予約の流れ   



秋のアークツア(リバーピクニック)

2024-12-30 | ・最新のお知らせ・イベントなど

秋のアークツア(リバーピクニック)

ほぼプライベートツアーで、あなただけの旅物語を!

高く澄んだ空、やわらかな日差し、透明度よい水、さわやかな風。

秋の四万十川は、リバーピクニックがたのしい季節です。

お弁当、コーヒーをカヌーに積んで、秋ゆく川をの~んびりとくだりませんか。

「本当の旅の発見は、新しい風景を見ることではなく、新しい目を持つことにある」マルセル・プルースト


*ほぼプライベートツアーです。*1名でも参加できます。カヌーはじめての方、大歓迎!です。

*2024年のツアーは、キャンセル料が廃止となりました。


1日コース カヌー・リバーピクニック

 川原で講習→とろ場で練習→のんびりカヌーツーリング

*途中の川原で、のんびりランチタイム カヌーゴール後は、車で集合場所に移動→解散

 

メインコース Aコース(江川崎スタート)カヌー漕行 11~12キロ (15キロ下ることも)

集合 AM8:40 解散 PM 15:00~16:00 *集合&解散時間 調整可

集合&解散場所 Aコース 江川崎カヌー館(トイレ 更衣室 シャワー室有)   

        Bコース 口屋内沈下橋(トイレ有)

ツアー料金   大人1名:11000円  9才以下:8000円 *税込み

料金に含まれるもの

・カヌー用具一式 (艇 ライフジャケット パドル スプレースカート ヘルメット)

・保険・ガイド料・消費税・お茶&おやつ *ツアー画像CD(郵送)

料金に含まれないもの

・昼食 *ツアー集合後、カヌースタート地点の道の駅で買えます。

*昼食は荷室付カヤックorカヌーに積むか、こちらで預かります。


 半日コース カヌー・リバーピクニック

川原で講習→とろ場で練習→のんびりカヌーツーリング

*途中の川原でコーヒータイム カヌーゴール後は、車で集合場所に移動→解散

 

メインコース Bコース(口屋内沈下橋スタート:漕行約6キロ)

*Cコース(網代~)Aコース(江川崎~)Bコース(勝間~)に変更可

集合 8:30~14:00 解散 11:30~17:00 *約3時間のツアー*1日1コース

集合を9時にした場合、解散は12時 *希望した時間に集合できるツアー

集合&解散場所  Bコース:口屋内沈下橋 

ツアー料金    大人1名 6500円 (9才以下4500円)*税込み

料金に含まれるもの ・カヌー用具一式・保険・ガイド料・お茶&おやつ・ツアー画像CD(郵送)・消費税


その他ツアー

・オリジナルツアー(各ツアーを組み合わせたツアーなど)・黒尊川MTBツアー・黒尊山塊トレッキング

・ナイトカヌーツアー・焚火キャンプツアーなど  お気軽にお問い合わせください。


問い合わせ先  

TEL 0880-38-2626(アーク) 090-2221-5963(アーク佐野携帯)

メール canoe-5@yacht.ocn.ne.jp   申し込みフォーム   問い合わせフォーム



この冬、発信してほしいフィールドを募集中です

2024-12-29 | ・最新のお知らせ・イベントなど

  この冬、発信してほしいフィールドを募集してます。

この冬、アーク佐野に・SNS(ブログ、X、フェイスブック等)での発信

・ガイド、インストラクター(その他の仕事も可)をしてほしい、フィールド、施設、ショップを募集してます。

得意なのは、リバーガイド(カヌー)ですが、スキー場や雪山での仕事(パト、ガイド、その他)、

それ以外のフィールドでのインタープリターの経験も有り。

期間:12月頃~応相談

詳しくは、下記の連絡先にお問い合わせを。

連絡先:canoe-5@yacht.ocn.ne.jp(メール)

090-2221ー5963(携帯)0880-38-2626(事務所件自宅)

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Happy New Year From 四万十&冬のアークツアー

2024-12-29 | ・最新のお知らせ・イベントなど

 Happy New Year  From  四万十 (冬のアークツアー) 再編集して再掲です。

時たま2007年元日。

 「新年あけましておめでとうございます」

本年も「四万十フィールドガイドark」をご愛顧のほどよろしくお願いします。

元日の四万十は、晴れ。風が無く、気温も高く、おだやかな年始です。

 

 昨日大晦日は、笑顔がキュートなゲスト2名と四万十川をカヤックで下りました。

大晦日は、僕は(今年の)漕ぎおさめ、でも、ゲストの2人は(初体験の)漕ぎはじめ。

はじめてのカヤックではじめての四万十川を下る(しかも冬に)。それは、なかなかレアな体験です。

 よく晴れた大晦日。早朝の川は冷たい北風が吹きました。

でも、昼前には風が止み、ポカポカ陽気に。

この季節では、ベストコンディションの一日になりました。

「フィールドの神様ありがとう!!」 

 

 減水期の四万十川は、水量がとても少なく、流れがグンと細くなってます。

でも、水の透明度はグッド(秋~冬の川は、一年の中で最も水の透明度がよい)。

水に手を浸ける、と20秒ほどで指先がジンジン痛くなりました。

最高気温15度。川面の水温10度。

冬枯れの景色の中、やわらかな光りがキラキラ踊る水面を、カヤックはゆっくりと下ってゆきます。

 

 今回僕らが下ったのは、下流のコース。

川登~佐田沈下橋下流までの約9キロ(中流域に比べればまだ水量が多く、浅瀬で座礁する可能性も低い)。

*近年の冬のアークツアーは、Bコース(口屋内沈下橋スタート)を下る事が多いです。

 

 漕ぎはじめは緊張で笑顔もぎこちなかった二人ですが、

カヤックに、川に慣れてくれば、その笑顔はやわらかさを増してゆきました。

一風変わった大晦日の過ごしかたですね。

2人の素敵なゲストに感謝!!

今日はニューイヤーズイブ。スパークリングワインで乾杯!!



三里沈下橋。

僕ら以外にもカヌーで下ってるグループがいました。



今日は屋形船も盛況ですね。



小さな瀬もあります。



冬の澄んだ空と水


師走の午後に年越しキャンプのハナシを

2024-12-27 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「師走の午後に年越しキャンプのハナシを」いつかの冬に書いたものを再掲です。

時々 最高気温11度。

 師走の昼前。

ポカポカ陽ざしがぬくいベランダのコットで漫画を読んでいると、

ヒュゥー、何の前触れもなく突風が吹き、パラパラ、青空から冷たい雨が落ちてきました。

わおっ!あわてた僕は干していたフトンを部屋に放りこんだ。モズもツバキの葉の下にもぐり込んだ。

「青空に雨・・・キツネの嫁入りか。このあたりには、キツネはいないはずだけど」

もう少し気温が低ければ、みぞれか雪混じりの雨になったことでしょう。

 

 昼どき。 

「香川さぬきうどんツアー」に出掛けた知人からさぬきうどんが届きました。

大量の湯でうどんをゆがいて、ネギと生卵と出汁醤油をからめ、ずるずるとかっこむ。うめー。

コシがあるさぬきの太麺は、のどごしが良くおいしいものですね。

 

 午後。

HPに使いたい写真を探しました、がいくら探しても見つかりません・・・あれれ?

それは、6年前の冬に静岡の友人と四万十川を下った時の写真です。

焚き火キャンプ&カヌー(カナディアン)で冬の川を遊んだ年末年始。1泊2日。漕行25キロ。

(そういえば当時は、まだ四万十に居を移したばかりで、中村市内のアパートに住んでいたっけ)

 「テントなどの設営は、できるだけ早い時間に(陽があるうちに)すませる」

それが、冬の川(陽が山に落ちるのがはやい)でキャンプをするときのコツだ。

陽が陰った川原は、気温がグングンと下がり、

空気がキリキリと冷えてゆき、あっという間に暗くなり、設営がタイヘンになってしまう。

 

 大晦日の口屋内沈下橋。

青く澄んだ空の下、川原に吹く北風がピリッと頬に冷たい。

僕らは、素早くテントを張り、薪を集め、川原に陽があるうちに火を起こした。

川原には他に、ソロで下っているカヌーイストと、

上流からカヤックで下ってきた〇〇大学の探検部のメンバーが数名いた。計3組のキャンパー。

(探検部の連中は、川の水温が低い冬なのに、夜の瀬を漕いで死にそうになったとのこと・・・わはは)

 凍てついた冬の星空の下、

一箇所に集まったキャンパーは、焚き火にあたりながら、食べ、飲み、語った。

吹きっさらしの川原で、タープなどで周囲に壁を作るなどの防風対策をしなかった。

おかげで、ばっちり服を着込んで焚き火にあたっていても、

体の前面はぬくいのに背中が冷たい、というジレンマにおちいったのだった。

しかたないので、時々背中も焚き火であたためてやり過ごした。

 

 誰かが持ってきてた小さなラジオから、NHK紅白歌合戦が流れてきた。

(好みではない)演歌が沁みるねぇ、と言った友人が、歌合戦の間のタイミングのよいところで大声で叫んだ。

「遠くから白組の健闘を祈る。こちらは陸の孤島四万十川、カヌー年越し部隊より!」と。

僕は、「こんなところで思わず聴く、紅白もいいもんだなぁー」としみじみ思った』。

 

 元日の朝の川は風が無く、空はおだやかに晴れていた。

低い山から昇ってくる初日にむかって両手を合わせ、

「今年も海、川、山のフィールドで楽しく遊べますように」とわりに真剣に祈った。

 

 「新年おめでとう!これ、皆さんで食べて!」

近くの民宿の人が、朝飯の支度をしてるキャンパーのところへ大きな鍋を持ってきた。

もうもうと大量の湯気がたつ鍋には、雑煮がたっぷりと入っている。

皆でお礼を言って「はふはふ」とあたたかい雑煮を食べた。

初日と思いがけない新年のごちそうに、全員ニコニコの新年の朝になった。

 

 キャンプ道具を撤収し、カナデイアンカヌーに荷物を積み込んだ。

口屋内を出発。

僕らが目指すのは、中村市内で四万十川に掛かる通称赤鉄橋。そこまでの距離は、約25キロ。

透きとおった冬ブルーの空の下、鏡のように凪いだ川は、ゆったりと静かに流れている。

雨量が少ない冬の川は、水量がかなり少ない。水の透明度はバツグンに良いけど。

さわる水は、おおっツメテー!川面の水温8度。沈はしたくない水温だ。

「気持ちイイなぁ~」

冬枯れの川景色を愛でながら、ゆっくりゆっくりと慎重に下ってゆく。

 

 景色のよい広々とした川原でヒルメシを食べ、沈下橋の上でコーヒーを飲み、のんびりと過ごす。

おかげで、山に陽が落ちかけているのに、まだ目的地が遠い・・・やべ!わっせわっせと漕ぐ。

ズンズンと暗くなる薄闇の川。ゴールする頃には漕いでる手元さえ見えなくなっていた。

 

 冬の野外遊びは 、テントの設営だけでなく、行動も早めに終えましょうね。

それにしても、あの時の写真どこへいったんだろう?

*使用画像はイメージです。


初冬ブルーの空と川

2024-12-07 | ・最新のお知らせ・イベントなど

 2016年 初冬に書いた「初冬ブルーの空と川」再掲です

 最高気温17、7度。

 「突きぬける青空と透きとおる水。冬の四万十川を深く感じたければ、

カヌーで下るのがベストさ。風と水はきっぱりと冷たいけれどね」

初冬ブルーの空の下、小春日和の四万十川をカヤックで下りました。

 12月3日。スタート地点の朝の空は、霧に白く閉ざされていました。

キリッと冷えた師走の空気。(カヤック乗艇時に)足に触れる水が、ピリッと肌を刺す。

冬の水の上に滑りだした僕らは、まずはとろ場を上へ下へ漕いでカラダを慣らし温めました。

 

 今日の最低気温は、3、7度。川面の水温は、12度。

四万十川の水量は、やや少なめ(平水時より)。

*とろ場:水の流れがゆるやかなところ

 

 少し漕いだあと僕は、

「ちょっと短めのウォーミングアップですが、そろそろ下りましょう。距離も長いし。もうすぐ霧も晴れますよ」

と、隣を漕いでいるゲストのOさんに声をかけました。小さくうなずいたOさん。

*今夏のツアーにも参加しているOさん。その時は曇り空、川の透明度もよくなかった。

今日の空は晴れる、ということは(天気予報はもちろん)、

バスでゴール地点からスタート地点に移動した僕にはわかっていました。

ゴール地点の空はもう霧が晴れてきて、朝の空は下流から少しずつ明るくなってきていたから。

 

 下りはじめた初冬の川は、透明度が高く4メーターほどの川底が見えます。

冷たくなった水の中に見えるのは、鯉ばかり、

その他の魚たちは、大きな岩の下や淵に集まってじっとしているのでしょう。

 

 カヤックは初冬のひやい水の瀬に突入。*ひやい:冷たい

ザブンザブン!デッキをスカートをあらう水「うひゃひゃ、水つめてー!でも気持ちE!!」。

心地よいスリル。瀬を下りながらオジサンたちは、童心に帰ってゆきました。

 3キロほど下ったところで、空が晴れてきて陽が川を照らしはじめました。

すると、それまでの暗くヒンヤリとした川の表情は一変、明るくあたたかな川に。

ポカポカ陽ざしに包まれた僕らは「ははーっ、太陽さんはエライ!」と太陽の偉大さに頭をたれる。

(ついこの間までは暑すぎる太陽にブウブウ言ってたのに・・・ゲンキンなものですね)

 

 あたたかい季節よりも青さを増した初冬ブルーの空と川。

色づいた岸べの落葉樹の葉は今が見ごろ。その中でもエノキの黄葉がひときわ目に鮮やかです。

風がない水面は鏡のよう。カヤックは、水面の空、山、照葉をさいて下ってゆきます。

 岩間沈下橋でランチタイム。

風がない昼どきの川原は陽ざしがポカポカ、薄着になってゆったりとくつろぎました。

今日の最高気温17、7度。

 太陽とビーフシチュー(サービスさ)にぬくもる。

 午後のコースは(午前のコースに比べ)瀬が少なく、長いとろ場が増えます。

長いとろ場で、強い北よりの風(冬によく吹く)に吹かれると操船がやっかいだけど、

今日の川は午後も風が吹かず、のっぺりとした水面で僕らを遊ばせてくれました。サンキュー。

 

 おしゃべりをしながら僕らは、小春日和の川をのんびりと下って口屋内沈下橋でゴール(漕行15キロ)。

そして、ダンディなOさんは、沈下橋の上でうまそうにパイプをくゆらせました。

(風がないので外でも吸えるとのこと、今日はパイプにもよい日だったんですね)

初冬ブルーの空の下、パイプの煙(香り)と無垢な笑顔も心に残るワン&オンリーなツアーでした。


レターフロムS 2011 初冬

2024-11-30 | レターフロムS

2011年初冬に書いた「レターフロムS 2011 初冬」。期間限定公開です。

 最高気温19度。晴れ。

 北の国からは、もう本格的な雪の便りも届きはじめた今日このごろ。

皆さん元気に、そしてあたたかく冬の始まりをむかえられてますか?

ぬくい秋を過ごしていた南国四万十も(11月なのに夏日になる日も)

初冬の声をきけば、朝晩は白くなる息が、キリッと冷えた空気にとけこみます。

(南国の初冬の)おだやかに晴れた日中は、まだ20度近くまで気温があがるコトもありますが。

 あなたには眠れない夜はありますか?また、そんな夜をどのようにやり過ごしていますか?

昨夜、夜更けに寒さで目がさめてしまった僕は、そのあとなんだかうまく眠りにつけなくなりました。

「しょーがないなぁ・・・」

カーテンのスキマから外をのぞいてみる、と夜空にたくさんの星がまたたいるのが見えました。

おっ!服を着込みあたためたミルク片手にベランダにでて、

南西の空に輝くオリオンやスバルなど、夏よりもかがやきを増した星の饗宴をぼおっとながめました。

そして、

「温暖化の影響で、生活環境が変わってしまったフィンランドのトナカイの数は激減しています(9割も)」

と、眠る前にきいていたラジオのニュースを思いだせば、

「それだけトナカイが減っちゃえば、足のないサンタクロースたちはお手上げで、

温暖化のせいで、プレゼントがちゃんと届かない家があるかもなぁ・・・」などと思うのでした。

それから僕は、今夜は星の下で眠るか、

とベランダに広げたコットの上で、色褪せたダウンシュラフにくるまり朝をまちました。

*そうそう、家に本格的な望遠鏡がなくても、双眼鏡でスバル(プレヤデス星団)

をのぞくだけでも、その小粒な宝石のような星々が楽しめますよ。

 キンと冷えた初冬の早朝、ベランダのシュラフの中で目がさめました。

眼下は、雑草の庭。

夏の間は、成長期の子どものように、日毎グングン伸びた雑草の丈もすっかり低くなった。

雑草は今、冷たい夜露に濡れ、寒さに身をすくめています。

その中で、つやつやの緑の葉を、しゃきしゃきと空に伸ばしているのは、

他の植物が眠っている冬に球根に養分をたくわえる、ちょいと変わり者なヒガンバナ。

タンポポやナズナは、寒さから身を守るために、地面近くで放射状に葉をひろげています(ロゼット葉)。

そんな様子をシュラフの中からながめていた僕は、陽がのぼりぬくくなると、

今度は空を見ながら、「うーむ、そろそろこの冬の身のふりかたを考えなきゃ・・・」と思う。

でも結局、ポカポカ陽気には勝てず・・・。

昼近くまでシュラフの中でぼんやりと過ごしてしまうのでした。マンガを片手に。

 

 午後。冬の陽は、山に隠れるのがはやい。

路上にまだ陽がある2時過ぎに、僕はジョギングにでかけました。

2キロほど走り、四万十川にかかる大きな橋をわたるころには、背中にうっすらと汗をかく。

強い風が止んだ今日は、橋の上もおだやかで、気持ちよくわたれました。

しかし、雨降り後の昨日一昨日は、めちゃきつい北西の季節風が、

ビュービューと橋の上を吹き、汗はあっという間に冷やされて、僕はブルブルとふるえました。

崩れた天気(雨)→2日ほどきつい北西風→1日、2日おだやかな晴れ→崩れた天気(雨)

これが、このあたりの冬の空のパターンなのです。

 

 眼下の四万十川は、週末の増水もおさまり、ほぼ平水。笹にごりです。

南に大きくかたむいた太陽が、木々の影を長くのばし、山の彫りを深くしている。

濃い緑をベースに、あわい橙色や黄緑色に染まった山肌には、ポツリポツリと紅色も見えました。

 これから、ずんずんと冬が深まっていきます。

真冬の野遊びは、寒い。でも、冬にしかないぬくもり、楽しみがありますよね。

あなたはこの冬、どんなアウトドアフィールドで遊びますか?

寒い冬は、高機能ウェアーや装備のチカラをためすのにもよい季節です。

冬用のウェアーや装備でバッチリかため、野に山にでかけましょう、遊びましょう。五感を研ぎすませて。

そして、いつかまた会えたときには、冬の野遊びや旅のハナシを聞かせてくださいね。

" With Love, ARK"

真冬の北八ヶ岳にて。

真冬の北八ヶ岳で、スノートレッキング。


レターフロムS19 初冬の山から晩秋の川まで

2024-11-29 | レターフロムS

「初冬の山から晩秋の川まで」レターフロムS19再掲です

 

 「ハァッ、ハァッ・・・フゥーッ」

荒い息を吐きながら、高度差約150メーターの急な斜面をゆっくりと登っていく。

三本杭山の頂上は、もうすぐそこ。

急斜を登りきると、それまで頭上をおおっていた木々がなくなり、ゆるやかな起伏の広々とした場所に出た。

そこは、三本のたるみと呼ばれる鞍部。登山道の分岐。

左手にちょこんと三本杭の頂上が見える。あと5分ほどか。

もう一方の道は、御祝山を経て、滑床渓谷へ抜けるルート(所要2時間30分)。

クマザサとアセビのあいだを歩き 、三本杭の頂上へ。標高1226メーター。

ヒュウ―!突きぬけるような青空の下、スルドク頬に冷たい北風が僕をむかえてくれた。

 

 おだやかに晴れた11月20日。

紅葉の黒尊渓谷&冬芽の黒尊山塊、三本杭山(滑床山)を歩いてきました。

黒尊スーパー林道(全面舗装 落石おおし)八面山登山口に車をおき、入山。

大久保山、八面山(1165メーター)、熊のコルを経て三本杭の頂上へ。所要、約1時間30分。

三本杭山が遠くに見える

熊のコル 冬芽の尾根をゆく

 分岐 もうすぐ頂上

              

三本杭山頂上

 

 西は、鈍く光っている宇和海。南と東は、土佐の山並み。北は、伊予の山並み。

頂上からぐるり360度開けたながめがスバラシイ。うーん、イイキブン。

 
 冷たい北風をさけ、南東の斜面に腰をおろし、黒尊川源流の水で茶をいれ、おにぎりをほうばった。

頂上には僕のほかに5~6組の登山者のすがたがみえる。

尾根のブナ、カエデ、ミズナラの落葉樹達は、すでにその葉を落とし冬芽で遠い春を待っている。

ヒュウ―!ときおり突風が吹きぬけてゆく。ほほや耳に染みる風の冷たさに冬のおとずれを感じた。

 

 ♪フン、フン、フン♪
 
頂上をあとにした僕は、鼻歌を歌いながら冬枯れの尾根を歩く。

歌は「もりのくまさん」。今年は、日本のあちこちで熊が里に出没し問題になっている。

でも、このあたりの山には、もう熊(ツキノワグマ)はいない。ザンネン!

鯨は、豊かな海のシンボル。熊は、豊かな森のシンボル。
 
 
 下山し黒尊渓谷へ。渓谷には紅葉を見にきた人達のすがたがチラホラとあった。

今年は例年にくらべて、色付いた葉がすくなくイマイチ派手さがない(台風で散った)。

木の実などの堅果類も全体的にすくないようだ(これも台風で落ちた)。

ボンヤリと紅葉をながめていると、何故かおばちゃんにつかまってしまった。

僕はおばちゃんに、このあたりの植生や自然について話す。それは、なかなか楽しいヒトトキでした。

 黒尊渓谷

 カヌー(カナディアン)の船首を白波に突っこんだ。

ザブン、ザブン!船体が大きく上下にゆれ、船内に水飛沫が飛んでくる。

汗ばんだカラダが一気に冷えてゆく。イヤッホー!気持ちよさに思わず声をあげた。

岩などの障害物にぶつからぬよう、パドルでしっかり舵をとり、瀬を下ってゆく。

流れのゆるやかなとろ場に出た。缶ビールを取りだした。ムフフ・・・。

プシュー!ウメーッ!

カヌーの上で仰向けになった僕は、蒼い空と地味な紅葉に染まる山をながめながらビールを飲んだ。

透明度高し

 

 11月おわりの四万十川。晴天。北西のゆるい風。気温17度。

あまり服を着こんでいないけど、陽のあたる水面を漕いでるとカラダが汗ばんでくる。

日陰に入る、とヒンヤリした風が心地良い。川面の水温14度。あまり沈はしたくない水温だ。

 

 減水期の川の水量は少なく、水位は、春~夏の平均的な水位よりも約1メーターほど下がっている。

浅瀬が増え、ところどころでゴツゴツとカヌーの底をこすってしまう。

水の透明度は高く、約5メーター下の川底がみえる。

水温が下がる秋~冬の川は、微生物の活動がにぶくなる。それが水の透明度が高くなる要因のひとつ。

 

 瀬に突入、入り口の浅いところは、水がないように錯覚してしまうほど透きとおっている。

まるでカヌーで空を飛んでるかのよう・・・わおっ、空飛ぶカヌーだ!(ちょっとおおげさですね)。

冬は苦手です

 

 キャラ キャラ!(モヒカンヘッドの)ヤマセミが水面すれすれを滑るように飛んでいった。

警戒心が強く、おもに支流に生息するヤマセミを本流で見るのはひさしぶり。

カメラをかまえ、そーっと近づいてみるが、もう少しで撮れそうなところで前方に逃げられた。

再び、そーっと寄っていくが、また前方に。晩秋の川でヤマセミとおいかけっこだ。

ブルブル、カワガラスが尾っぽを、ふるわせたあと、水の中に潜っていった。

 昼間でもヤカン

 

「秋の日はつるべ落とし」。秋の川は、陽が山にしずむのがとてもはやい。

ヒンヤリした空気の薄明の川原で、火をおこした。

先日の大水のおかげで、川原には流木がたくさんある。

川原に腰をおろした僕は、焚き火料理をつまみに、栗焼酎のお湯割りを飲んだ。

やがて、東の空から大きな丸い月が昇ってきた。月昇る川。

まるで今、流域で熟れているブンタンのような色と形の月。この月を「ざぼんの月」と呼ぶのかな?

 

 そろそろ(秋の透明度よい川と自然を楽しめる)カヌー&焚き火キャンプのベストシーズンも終了~。

12月に入ると、川は冷たい北風が(木枯らしが)ビュウビュウと吹きはじめます。

冬でも、ひとたびカヌーでくだれば、冬の川にしかない風、水、景色が楽しめますが。

では。


11月28日(火)のつぶやき(リブログ)

2024-11-28 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 おはようございます。四万十は、晴れ。

霞がかった空から届く柔らかな朝日に、雨粒をまとった黄葉が淡く輝いています(昨夜は弱い雨が降った)。

川へ。映える画像を撮ろうと、岸辺の道なき林をガサガサと歩いていけば、

頭上からバラバラと水滴が落ちてきて、おおっ冷たい!おまけに、濡れた岩の上で転んで、おおっ痛い!

そして、駄場(開けたところ)にでれば、太陽は雲の中に・・・。

「欲す鷹は爪落とす」ですね。 

今日の最低気温は、10、0度。

昼どきの山。

昼どきの川。♪風が強い日 雲がながれてく♪

 

 最高気温17、2度。午後も晴れ。

朝は静かだった川は、昼前から風がさわがしくなりました。

強い風に散った、たくさんのレモンイエローの枯れ葉が、路上に舞ってます。

 

最近ちまたでは、冬キャンプも流行っていると聞きます。

晩秋~早春にかけての四万十川は、

ゴウゴウと強い北風が吹くコトが多い(時に沈下橋からカラダごと吹き落とされそうなほどの)。

川沿いでキャンプする時は、強い風が吹くことを想定し、

テントやタープは、ペグだけでなく、ロープや石なども使ってがっちり固定しましょう。

(川は風のハイウェイ。冬以外でも強い風が吹くコトは多いです)。

遊んでBCに帰ってきたら、テントやタープ、イスが川まで飛ばされて水に浸かってた。

なんてコトにならぬように(かつて僕もやらかしたコトが・・・)。

できればテントは、ファミリーテントではなく、山でも使えるような風に強いテントがベターか、と。

 

さて。川沿いでキャンプする時は、強い風に注意が必要だ、

と書いた僕は、これまでのキャンプ旅でも、何度も大風に翻弄されたコトがあります。

その中でも、大風とセットで記憶に残っているデキゴトが、以下に書いた「カンガルー大陸でキジ撃ちを」です。

くだらない旅バナシなので、キョーミのない方は飛ばしてくださいね。すぐ削除します。たぶん。

 

「カンガルー大陸でキジ撃ちを」

 クソ、まじかよ!まさかヤツがいきなり飛び出てくるなんて・・・。

これは、ウンの尽きか、それとも、ウンが付いた、のか?

土獏にあおむけにひっくり返った僕は、でっかい青空をボーゼンとながめながらそう思った。

 

 それは、カンガルー大陸(豪州)をオフロードバイクで旅していたときのコト。

夕刻、360度地平線の赤茶けた荒野には、ビュウビュウと強い風が吹いていた。

止めたバイクが風で倒れてしまうほどの。

 

 「まいったなぁー、この風ではテントが張れないぞ・・・」。

一日中(ゴツゴツ小岩の硬い路面とサラサラ赤砂の柔い路面が入れかわりあらわれる)

フクザツな悪路を、長時間神経をつかって走り、カラダもココロもくたくたに疲れていた。

しょがねぇなーと、倒れたバイクの燃料タンクのコックをオフにし、よろよろと荷物を外し、

食料、コッヘル、ストーブをバッグから取り出し、砂埃に辟易しながら、メシをつくり食べ、茶を飲んだ。

そして、大地にマットをひき、寝袋にもぐりこみ、

夕日と空と大地がつくる豪奢絢爛な自然のショーをながめながらウイスキーを舐めた。

 

 あたりがしっかり暗くなり、空の主役が星になると、ようやく風がおとなしくなった。

「バイクを起こし、テントを張り、中に荷物を放りこまねば・・・」と思うが、

もうすっかり動くのがイヤになっていた僕は、

テントも張らず、寝袋にくるまったまま、ウイスキーを飲み、星空をながめながらうとうとフネを漕ぎはじめた。

ヒュウ―、真夜中、大地を吹きぬける一陣の冷たい風におこされた。ネムッチマッタノカ・・・。

 

 ほのかにオレンジ色にそまった地平線から太陽が顔を見せた。夜明けの荒野は風がなく静かだった。

キジを撃とうと(用を足そうと)、小さなブッシュを目の前にしゃがんだ。穴は掘らなかった。

(やはり大も少も、近くに目標物や遮蔽物がほしくなりますね)。

大を済ませた、とその時、ブッシュがガサガサと音を立てた。ん?

次の瞬間、ピョン!突然カンガルーが飛びでてきた。うわぁ!!!尻から真後ろに転んだ。オーマイガッ!!

 

 ファッキン!ウンがついてしまった・・・。

いろいろ洗いたかったが、水はとても貴重だし、補給地点まであと2日はかかるはずだった。

結局、拭くだけですませた。人と出会うコトは(ほぼ)ない荒野だし、まぁ、イイか、と。

そして、これは運の尽きではなく、この旅に運がついてラッキー!とポジティブにとらえることにした。

くさかったけど。

 

 一日のはじまりを告げるかのように、赤茶けたアウトバックにまた風が吹きはじめた。

うんと遠い目的地を目指して、ウンをつけたまま今日もまた走りだした。

『大切なのは目的地ではなく「旅」そのものだ』T・S・エリオット

 

 皆さん、川沿いでキャンプする時は、風の強さと向きにくれぐれも注意しましょうね。

(四万十川の川原でキジ撃ちする時は、さすがにカンガルーは飛び出してきませんが)。


11月27日(土)のつぶやき(リブログ)

2024-11-27 | ・最新のお知らせ・イベントなど

3年前に書いたRiver&Sky(ツイート2021)再掲です

 おはようございます。四万十は、快晴。

起き抜けに北側のドアを開ければ、裏庭の雑木林からコツコツと打音が。

双眼鏡でのぞく、と枯れ木の幹をアオゲラがつついていました。ラッキー。

バードウオッチングの後は大橋へ。風がない水辺で、一人のおんちゃんが川をじっと見ている。

もうすぐ落ちアユ漁が解禁になるのです。今朝の最低気温は、5、1度。

 

 最高気温15、1度。

昼さがり、ジョキングを終えた僕が、部屋で休憩していると、

「おーい、おるか!」Hさんが家にやって来た。

東京から四万十に移住して35年ほど。レンタルカヌーを生業にしているHさんは、

ときおり、お町(中村)まで買い物に行く途中、我が家によってゆく(家は口屋内村)。

西日のあたるベランダの椅子に座り、コーヒーをのみながらしばし談笑。

*シマムタ共游国(レンタルカヌー)現在は営業していません。

 

Hさんは「やっと柚子採りのバイトがおわったけん」と言った。

秋のカヌーシーズンが終盤に入る11月初旬頃から柚子採りが始まる(~11月終盤頃まで)。

今年の11月は、晴天が長く続き、日中の気温が平年より高い日がおおかった。

柚子の木は鋭いトゲがあるので、暑くても厚手の作業着を着なければならず、

朝晩の気温差が大きいのも相まって、体調管理がなかなかたいへんだったようだ。

 

流域の自然、文化、暮らしに詳しい年上の先輩が、近所に住んでいるコトはなんともありがたい。

僕は、最近巷はキャンプブームで、南国の川は竹林も多いし、

竹をふんだんに使ったキャンプはどうだろう?と相談したり、

(竹のテーブル&イス、竹のかっぽ酒用コップ、

竹筒の炊飯、竹の骨組みのテントやティピー、竹でソーメン流し、などなど)

 

 岸辺の土地の所有者と利用について聞いたり(竹林は岸辺に多い)、

流域の住民と神社の関係について教えてもらったりした(もうすぐ正月だからね)。

移り住んでまだ20年の新参者は(佐野は)、ふんふん、うーむ、そう、なのか・・・と感心するばかり。

大変ベンキョーになった晩秋の午後なのでした。鳥頭は、3歩歩いて忘れちゃいそうですが・・・。

 

いつもお世話になってます。森のコテージにて。


南の川から(気まぐれダイアリー)11月26日

2024-11-26 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、雨。 

ポチャポチャと冷たい雨が降る晩秋の朝です。おーひやい。

お湯割り柚子蜂蜜を片手にベランダに(柚子は地元黒尊産)。

聞えてくるのは、パツパツと葉を叩く雨音、鳥の声。

乾いた山、痩せた川、生き物に降る恵みの雨(11日ぶり)をボケっとながめていると、

なんだかこちらのココロも潤ってくるようです。寒いけど。もっと降れ!

今日の最低気温は、5、7度。

*画像は、2016年10月後半撮影。岩間沈下沈下橋。現在は、屋形船は運行してません。

 

分校の19人、伸び伸び青春 寮でわいわい 四万十川で部活 地域に見守られ70年余―ちいきのおと(199)西土佐津野川(四万十市) | 高知新聞

ユズの収穫体験で汗を流す中村高校西土佐分校の生徒たち(いずれも四万十市西土佐奥屋内) 四万十市西土佐津野川の中村高校西土佐分校は創立74年目。全校生徒19人と全...

 

あらっ、晴れてきた。ぬかヨロコビの雨やった・・・。

 

  最高気温16、2度。午後は、雨のち曇りのち晴れ。

昼さがりの四万十は、いっときまた雨(雷雨)が降りましたが、夕刻には止み、青空も見えはじめました。

今夜は、雨上がりの夜空に吹く風が、いっそうあやしく星をまたたかせるコトでしょう。

ホットウイスキー片手に、冬の星座の饗宴に酔いしれますか(新月は12月1日)。

さて、宵の空には、冬の星座がみえるようになれば、南国の川も冬の装いに。

冬の四万十のフィールドの魅力は、

・静かさ:過疎地の川は、人工の音少なく、静か(観光客が少ない冬はさらに)。デジタル・デトックスにも。

・自然の音:自然豊かな川は、風や瀬音、鳥や生き物の声など冬の自然の音に満ちている。

・空や水の透明度のよさ:すきとおった空は、冬ブルー。すんだ川は、川底までハッキリ。

・美味しい空気と水:深い山々と豊かな森林(森林率84%)がつくるウマイ空気と水。

 山の湧き水でつくるコーヒーが美味し。

・キレイな夜空:過疎地の川は、人工の灯り少なく、美しい星や月が見える。

・冬風:冬の川は強い北風(時に爆風)が吹く日もおおい。

 そんな、冬風と沈下橋のうえで戯れるのもまたオツなもの(川に吹き飛ばされないように注意)。

 

冬の四万十のアクテビティは、

・カヌーツーリング:風がおだやかな冬の日のカヌーは、ぬくい陽ざしのなか、澄んだ空と川、水が楽しめる。

・サイクリング:冷たい風をきって、全身で冬を味わえる。強風時の沈下橋は、走行注意。

・キャンプ:四万十の冬の自然を、全身で感じるコトができる。焚き火もユカイ。強風には注意。

・自然観察:葉を落した落葉樹の冬芽や冬鳥(わたり鳥)、生き物などの観察。

 

「人生をちょこっと休みたいな、思うたら、ここへ来たらええよ。

自然のもんのいろんな姿が見える。自然のもんは長いこと見よっても、飽きることがないけん。

いろんなことがじこじこわかるいうことは、元気の素にもなるけん」野村春松


11月25日(金)のつぶやき(リブログ)

2024-11-25 | ・最新のお知らせ・イベントなど

2年前に書いたRiver&Sky(ツイート2022)再掲です

 おはようございます。四万十は、快晴。

ふぅ~気持イイ!!今朝は橋をわたるひやい北風がうれしい。

朝露の岸の斜面を上り下りして汗をかいたから。

太陽を待ちながら、しばし風に吹かれました。

(チャリの)ブレーキを握りしめてゆっくり橋を下ってゆくと、

朝日にフネを漕ぐ天使にであいました。にゃー。今日の最低気温は、7、7度。

 

 最高気温20、8度(11月上旬並)。午後も晴れ。

ぽかぽか陽ざしとそよ吹く南風が心地よい、晩秋の日です。ふぁぁ・・・。

昼どきのスローランニングは、Tシャツ姿でOKなほど。

 

今年の四万十は、秋が深まってもおだやかでぬくい日がおおく

—朝の川風は、めっきり冷たくなりましたが—

11月上旬以降も、最高気温が20度を下回るコトが少ない(雨の日をのぞいて)。

いつもの年であれば、一雨ごとに、祝日や地域のイベントごとに

(3日:文化の日 15日:龍馬の誕生日 22日、23日、24日:一條大祭)

気温が下がり、木枯らしも吹きはじめる時期なのですが。木枯らしのニュースは、いまだ届かず。

 

(渡りもする)デラシネガイドは、もうとっくに冬の過ごし方が決まってなければいけないのだけど・・・。

「何もしなくても満ち足りて一日を過ごしてしまうのが、

田舎の生活の良い点であり、悪い点でもある。

何もしないうちに一日が一週あん間になり、またたく間に一ヵ月が一年になる」野田知佑

このぬくさに気をゆるめっぱなしで、

何もしなくても満ち足りて一日を過ごし、ぼやぼやと長い秋をすごしちゃってます。うーむ・・・。 

 

しかし、くるものはくる。やっぱり。

この先、いきなり冬がやってきたとしても(北国はもう冬でしょうが)

心身ともに健やかに過ごせるように、皆さんは、抜かりなく冬支度をしておいてくださいね。


南の川から(気まぐれダイアリー)11月24日

2024-11-24 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、晴れ。

まだ薄暗い川のうえ(沈下橋)からみあげる空は、すみずみまで晴れわたり、

みわたす山は、のぼりはじめた陽に、頂があわく照り、

足元の川は、のっぺらとした水面をみせてゆっくり流れてます。

澄んだ空と水、ヒンヤリ頬に冷たい風、白くなる吐く息。南国の川も、もう冬か・・・。

 

おーひやい!太陽カモン!

でも、川が1日のなかでもっとも幻想的な景色をみせてくれる、

夜から朝にかわってゆくこの時間が、僕はなんとなく好きや。

 

さぁ、家にもどったら、コタツをだそう。あっ、その前に朝メシだ。ハラヘッタ。

今日の最低気温は、2、7度(今季最低)。

 

  最高気温15、3度。午後も晴れ。

陽のあたる川原に座り、色を落とす前の岸辺をながめながら、コーヒを飲み、本を読む。

時々ゴロリ寝転がってぼおっと空をながめる。気持ちイイなぁ・・・。

でも、深秋の午後の太陽は、急ぎ足で山に沈み、日陰は一気に冷えてくる。さむいなぁ・・・。

日暮れが早い季節の外遊びは、早めに行動を終えるのがベターですね。

*深秋の川は、水面が陰るのもはやくなりました。

これから陽が短い季節のカヌー下りは、水面に陽があたる9時30分頃~15時頃までがおススメですよん。

「冬は、一年中でもっとも星空がきれいな季節です。

その理由は・明るい一等星が多いこと・さまざまな色の星が見えること、

・オリオン大星雲やすばるなど、肉眼でも見える星雲や星団があること、などです。

さらに、日没が早いので19時ごろからもう夜空が暗く、

また上空の空気の流れが強いので星がキラキラとまたたいていたりと、

ほかの季節にくらべて、より星空の印象が強い季節でもあります」アストロアーツより

     

人少なく、灯り少ない四万十川の川原は、星を見るにもよいところ。

焚き火にあたりお酒でも飲みながら、のんびり早春の星空をながめてみてはいかが。

ごろた石の川原キャンプは、コットを使うとカイテキですよ。

♪流れ星 流れ星 すぐに消えちゃう君が好きで♪

流れ星を見つけるコツは、星空の一点を集中して見ずに、夜空全体をぼんやりとながめること、だそうです。

「 冬の夜 淋しき川に 星ながれ」

 

*西土佐地域(江川崎、口屋内村など)は、「星空の街」に認定されてます。

江川崎には、小さな天文台があり(4mの観測ドーム、直径36cmの反射望遠鏡)、

専門員による星空観察(要予約)もおこなってます。ギャラリー|四万十天文台

 

星を見るときは、足元にも気をつけたいものです。

山頂、土獏、海上、これまでいろんな旅の夜に、ステキな星空を(月空)をながめてきましたが、

一歩まちがえれば、星を見てた自分が、星になっていたかも、ということが何度かあります。

 

そのひとつは、ある晩秋の夜。

我が家の対岸にある知人宅で開かれたワインパーティに参加した(新酒がメイン)ときの帰り道でのコト。

ヌーボーは、軽くのどごしがいい。つまみは、炙ったイカでいい。

調子にのった僕は、注がれるままガバガバとワインを飲んだ。

やがて、パーティがお開きになるころには、酩酊。べろんべろんに。バカなのだ・・・。

 

帰路。チドリ足でフラフラと沈下橋をわたる、と頭上にまたたく無数の星の饗宴に目をうばわれた。

わおっ、なんてキレイな・・・。夜空の宝石箱や~。

沈下橋のふちにこしかけて星を見はじめた僕は、やがてゴロリとあおむけに。

そしてそのまま、夢のなかでフネを漕ぎはじめた。

 

さぶっ!しばらくしてヒエヒエ夜風に目がさめた。すぐ足元は、凍るように冷たい冬の川。

ずいぶんアブナイところで寝てしまったのだ。そして思った。

ああ、落ちてたら、(四万十川ではなく)三途の川をわたり、お星さまになっちまうところだった、と。

皆さんも、星を見るときは、くれぐれも足元にお気をつけを。


11月24日(金)のつぶやき(リブログ)

2024-11-23 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 おはようございます。四万十は、晴れ。

穏やかでぬくい晩秋の朝です(今日の最低気温は、8、7度)。

沈下橋へ。ひさしぶりに(ユズ採りも終わったので)のんびりと、

ぼおっと心ゆくまで川景色をながめていると、顔見知りのおんちゃんとばったり顔をあわせました。

 

眼下でパシャパシャ跳ねるアユを見ながら、僕が「もうすぐっすね」と聞くと

おんちゃんは「おおっ、もうすぐよ。楽しみよ」と言った*12月1日、落ちアユ漁解禁。

「山はどうっすか?」。「おおっ、山はもう始まっちょるけん、

あちこちに罠かけるのに忙しいわ。(イノシシやシカが)どっさり獲れたら肉を分けちゃるけんね」。

川の恵みに山の恵み。それぞれの季節に、(収穫や猟の)楽しみがある自然のなかの暮らしです。

大きな冷凍庫用意しておいた方がいいかな?

 

 最高気温17、5度。午後も晴れ。

「凩やかぎり知られぬ星の数」加藤楸邨 

ビュウビュウと北風が、さえた晩秋の空を吹き渡っています。

風さわがしい川。遅咲きのヒマワリ花も大きくゆれています。

 

南国土佐も木枯らしの季節となりました。

川は風の通り道。冬の川は、強い北風(時に爆風)が吹く日も多くなります。

そんな冬の風と沈下橋の上で戯れるのもまたオツなものです(川に吹き落とされないようにね)。

以下は、ある秋の日のデキゴト(雑文)です。ヒマにまかせて書いてみました。

キョーミない方はとばしてくださいネ。

 

「歩いて帰ろう」

 うわっ!気がついた時には、すでに遅し・・・。

道路に散らばったガラス破片の中に、自転車の前輪が突っ込んでいた。

空気のぬけた前輪は、ぺったんこに。「あーあ、やっちまったなぁ・・・」

 

 それは、ある秋晴れの日、昼下がりのデキゴト。

家から14、5キロ地点。不幸中のさいわいは、もう街に入る寸前だったってコト。

パンクした自転車を市役所の駐輪場におき、

近くのスーパーで買い物をすませ、さぁーて、どうやって家に帰ろうか?と思案する。

①バス(日に3本:運休)②ヒッチハイク(おっさんは乗せてくれないだろうなぁ)

③歩き(家まで15キロ)④タクシー(手持ちがない:カードは持たず)

③しかないではないか。余儀なくだけど、最近足がなまっているからなぁ。よいトレーニングになるかな?

 

 背中のザックは、 スーパーで買い出した食料でいっぱい。

そして、向かい風のなか、四万十川沿いのせまい旧道を家に向かって歩きはじめた。

「川のよい景色と空気が美味い15キロのナイスなトレッキングルート、と思えば・・・。無理があるか・・・」。

もくもくと一定のぺ―スで歩く。

時折ザックを下ろし、谷を流れる沢水で喉をうるおし、岸辺を渡る風で体をさましつつ、距離を重ねてゆく。

♪走る街を見下ろして のんびり雲が泳いでゆく 

だから歩いて帰ろう 今日は歩いて帰ろう♪そんな歌を口ずさみながら。

 

 日常に車がたよりの田舎暮らしは、思ったよりも歩かない。

体力勝負のガイド仕事をしてるけど、

オフシーズンに入ると(意識してトレーニングしないと)足はすぐになまってしまう。

むしろ東京で暮らしていた時の方が、

毎日、通勤で往復80分程、歩いたり階段の上り下りで、足腰が強かったような気がする。

(休日も、街中や山をよく歩いてたし・・・)

「1に足腰、2にガイド」というのが僕の人生のモットーです。

 

 家まで、あと2キロというところで、急に足を進めるのがしんどくなった。

ようやく家に到着した時には、足はすっかり棒のように。

「望んで歩くのと、余儀なく歩くのとでは、感じ方、疲れ方が全然違うものだなぁ・・・」。

背中のザックを降ろし、腰を延ばし、やれやれと秋空を見上げました。所要3時間10分。


南の川から(気まぐれダイアリー)11月22日

2024-11-22 | 南の川から(気まぐれダイアリー)2024

 おはようございます。四万十は、快晴。

「オハヨウゴザイマス」

「おおっ、ご無沙汰!こんだけ寒うなったら、もうカヌーの客もおらんろ」

「ええっ、まったくヒマしてます」。

朝日のあたりはじめた冷えた空気の沈下橋で、顔見知りのおんちゃんと立ちバナシ。

 

パシャ!足元のつるりとした水面で魚が跳ねました。

晩秋の四万十川の透明度はよく、川底がハッキリみえます。

「もう、あんまり跳ねなくなったすねぇ。このあいだまではたくさん跳ねてニギヤカだったのに・・・」

「そうやなぁ。もう、産卵をおえたんじゃろか?

このしもの大橋の浅いところでは、たくさんのアユが死んでるのが見えるがよ。

どうも、そのかみの浅瀬で産卵しようみたいやねぇ」

「もうすぐっすね(落ち鮎漁)」

「そうやね、今年はどんなもんじゃろか?楽しみよ」

おんちゃんが去ったあとも、僕は、ぼおっと立ちつくして、ほんわかとぬくい朝の陽にぬくもりました。

スイーッ。枯れ葉ながれる水面を、瑠璃色も鮮やかな小鳥が飛んでいきました。

今日の最低気温は、5、6度。
 
 

 

 

「旅するチョウ」に異変 アサギマダラの高知飛来数が激減 猛暑が影響?「こんな年初めて」―支社局「発」!ニュース深掘り | 高知新聞

山形県から飛来したアサギマダラ。りん粉のない箇所にペンで場所や日時、捕獲者の情報が記されている(大月町鉾土) 「旅するチョウ」と呼ばれるアサギマダラに異変が起き...

 

 

  最高気温19、2度。午後も晴れ。

日向は春のようにぬくいけど、日陰を吹きぬける冷たい風に、

西日に照る黄葉に、山に沈む陽のはやさに、初冬の気配を感じます。もう、冬か・・・。

小さな日溜りにまるくなって本を読む部屋は、シトラスのさわやかな香りに満ちています。

それは、机においた山盛りの柚子の香り。

先日、柚子採りのバイトのオワリに、これもってったや、といただいたモノ。

今年は、柚子も(ビワ、ウメ、ヤマモモ、スモモ、ブシュカン、ブンタンも)不作で、

収穫も作業も、去年の三分の一以下・・・なのでした(数が少ないぶん、実は大きかったけど)。

泣く子と自然には勝てない。これは、我が水ショーバイ(カヌー屋)と同じですね。哀号。

 

さて、今宵は、柚子風呂にはいり、

柚子ポン酢たれの雪見鍋をつつきながら、柚子割りショーチューを飲むコトにします。

締めは、晩秋の夜空にきらめく冬の星座で。

そして今夜のユメは、ユズ王子となってピーチ姫とユズ王国でシアワセに暮らす、という物語を。

ある朝、 アーク・サノが心を不安にする夢から覚めたとき、

彼はベットの中で自分がものすごく大きな果実に変わってしまってい るのに気がついた。

アーク・サノはジャイアント柚子に変身した。

とはいえ、柚子なので、まったく動くことができない。そのまま腐ってしまうかと思われたところに・・・。