アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

秋のアークツア(リバーピクニック)

2024-11-30 | ・最新のお知らせ・イベントなど

秋のアークツア(リバーピクニック)

ほぼプライベートツアーで、あなただけの旅物語を!

高く澄んだ空、やわらかな日差し、透明度よい水、さわやかな風。

秋の四万十川は、リバーピクニックがたのしい季節です。

お弁当、コーヒーをカヌーに積んで、秋ゆく川をの~んびりとくだりませんか。

「本当の旅の発見は、新しい風景を見ることではなく、新しい目を持つことにある」マルセル・プルースト


*ほぼプライベートツアーです。*1名でも参加できます。カヌーはじめての方、大歓迎!です。

*2024年のツアーは、キャンセル料が廃止となりました。


1日コース カヌー・リバーピクニック

 川原で講習→とろ場で練習→のんびりカヌーツーリング

*途中の川原で、のんびりランチタイム カヌーゴール後は、車で集合場所に移動→解散

 

メインコース Aコース(江川崎スタート)カヌー漕行 11~12キロ (15キロ下ることも)

集合 AM8:40 解散 PM 15:00~16:00 *集合&解散時間 調整可

集合&解散場所 Aコース 江川崎カヌー館(トイレ 更衣室 シャワー室有)   

        Bコース 口屋内沈下橋(トイレ有)

ツアー料金   大人1名:11000円  9才以下:8000円 *税込み

料金に含まれるもの

・カヌー用具一式 (艇 ライフジャケット パドル スプレースカート ヘルメット)

・保険・ガイド料・消費税・お茶&おやつ *ツアー画像CD(郵送)

料金に含まれないもの

・昼食 *ツアー集合後、カヌースタート地点の道の駅で買えます。

*昼食は荷室付カヤックorカヌーに積むか、こちらで預かります。


 半日コース カヌー・リバーピクニック

川原で講習→とろ場で練習→のんびりカヌーツーリング

*途中の川原でコーヒータイム カヌーゴール後は、車で集合場所に移動→解散

 

メインコース Bコース(口屋内沈下橋スタート:漕行約6キロ)

*Cコース(網代~)Aコース(江川崎~)Bコース(勝間~)に変更可

集合 8:30~14:00 解散 11:30~17:00 *約3時間のツアー*1日1コース

集合を9時にした場合、解散は12時 *希望した時間に集合できるツアー

集合&解散場所  Bコース:口屋内沈下橋 

ツアー料金    大人1名 6500円 (9才以下4500円)*税込み

料金に含まれるもの ・カヌー用具一式・保険・ガイド料・お茶&おやつ・ツアー画像CD(郵送)・消費税


その他ツアー

・オリジナルツアー(各ツアーを組み合わせたツアーなど)・黒尊川MTBツアー・黒尊山塊トレッキング

・ナイトカヌーツアー・焚火キャンプツアーなど  お気軽にお問い合わせください。


問い合わせ先  

TEL 0880-38-2626(アーク) 090-2221-5963(アーク佐野携帯)

メール canoe-5@yacht.ocn.ne.jp   申し込みフォーム   問い合わせフォーム



秋の四万十川をカヌーで、黒尊の里山をMTBで下る

2024-11-15 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「秋の四万十川をカヌーで、黒尊の里山をMTBで下る」 再掲です。

  最高気温21度。

 11月中旬。ぬくかった今秋も師走が近づけば、

淡い陽ざしの川は、空気が風がきゅっと冷たくなり、冬近し・・・と感じます。

そんな晩秋の四万十川をカヌーで、紅葉の黒尊の里山をマウンテンバイクで下ってきました。

笑顔もイケてる2人のゲストとともに。

 

 北西の風が少し強い中、カヌー(カナディアン)で出発です。

減水期の川の水量は少ない、でも水の透明度はグッド。川面の水温は15度。

水量が少ないためコースは、

カヌーが浅瀬で座礁する可能性が高い箇所は避け、比較的水量があるコースに。

しかしそれでもカヌーは、2度ほど浅瀬につかまってしまいました。とほほ。

11月半ば 口屋内の沈下橋。平日の川原には誰もいない。

岩間の沈下橋。ここから出発。

透明な水、空気、風の中を下る。

今夜の宿で飲み、食べる。2人はこの後、大きな流れ星を見たそうです。

 翌日も快晴。風は北西から吹いています。

口屋内村から車で、マウンテンバイクと僕らを黒尊渓谷神殿橋まで送ってもらう。

そこから僕らはマウンテンバイクで黒尊川沿いの道を下りました。

 

 コースは、黒尊川沿いの田舎道、神殿橋~口屋内村まで約21キロ。

黒尊川が四万十川と合流する口屋内村まで、マウンテンバイクでのんびりと細道を下ります。

ほぼ下りっぱなし道なので、あまりペダルをこがなくてよい「楽チン」です。

やわらかな秋の日差しに照る山モミジ。

ススキの穂やサザンカの花が彩る、のどかな里山の風景を愛でつつ、風を切って走りました。

かたわらの黒尊川には、透明な美しい水が流れていました。「うーん、サイコー!」

黒尊渓谷神殿橋の紅葉。今が見頃かな。神殿橋からGO!

さわやかな風とうまい空気の中を走る。

輝ける秋の日。

田舎道を下って村の中へ。

水量は少ないけれど、素晴らしい透明度の黒尊川。

柚子の季節です。無人販売で買った柚子をいただきました。柚子風呂にもしてみました。

神殿橋~口屋内まで、2時間20分ほどかけて走りました。

素敵な2人のゲストに感謝です。次回はどこのフィールドを案内しようかな?


黒尊渓谷と尾根のブナ林へ・2011年11月7日

2024-11-12 | ・最新のお知らせ・イベントなど

 黒尊渓谷と尾根のブナ林へ 

2011年11月7日。黒尊渓谷と黒尊山塊のブナ林を歩いたときの画像集です。

*全画面にすると、画像が少し粗くなるかも?

 

天候は時々  最高気温26度(平地)

 ルートは、口屋内村~黒尊渓谷神殿橋(約40分)~若葉橋(20分)

若葉橋から歩き、沢沿いを登り、尾根道の出会いまで約1時間40分。

(倒木、落石、ルートは途切れ、初心者向きではありません)

熊のコル(ブナ林)で昼食~八面山、大久保山を経て、八面山登山口へ下山。

のんびり歩きたかったので、三本杭山の頂上までは行きませんでした。

 

 八面山登山口からアスファルトの林道を徒歩で下り、若葉橋までは約1時間10分。

尾根のブナ林の黄葉はすでに終わり、黒尊渓谷のモミジはまだ青かった。

そのあいだの山肌が紅葉のピークでした。

黒尊渓谷神殿橋の紅葉は来週以降が見頃かと。


北風と太陽の川を

2024-11-10 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「北風と太陽の川を」2022年秋のツアーレポート再掲です

11月5日(土)最高気温20、3度(最低気温7、3度)。

 北風が吹きはじめた秋晴れの川を、カヤックでくだりました(R1A:1日コース)。

今秋の四万十川は、雨量がすくない。

水量がすくない川は、川原がグンと広くなり、流れがとても痩せています。

瀬は入り口が、きゅっと狭くあさくなり、

コースをよくえらばないと、喫水があさいカヤックでもすぐに座礁してしまうほど。

 

 「通常の江川崎からくだるAコースでは、初っ端の瀬で(西土佐大橋下流、右側)、

カヤックは間違いなく座礁してしまうだろう(迂回ルートでも)。

水温も低いし、北風も吹きそうだし、うーむ・・・」。

というわけで、コースを変更し、(江川崎4キロ下流地点の)網代から口屋内までをくだるコトに(約11キロ)。

天候や川の状況などにあわせて、臨機応変に対応できるのが、

アークツアー(プラーベートツアー)のよいところ。思いっきり手前ミソですが。

 深秋の淡い日光に、岸辺のエノキの黄葉が、黄金色にかがやいています。

ヤナギタデが、赤みをおびはじめた川原で、白銀のオギの穂が、風に小さくゆれるのを見てガイドは思う。

このまま、北風がおとなしくしてくれれば、良いのだけど、と(昨日の川は、強い北風が吹いた)。

南国の川も、木枯らしの季節がちかづいてきたのです。

 

 長いトロ場の岸辺で、(かんたんな講習後)カヤックに乗りこみ、少し慣らしたあと、下流へ。

水位が低く、流れがとても遅くなった川は、トロ場では、パドルをしっかり漕がないとくだってゆけません。

手をのばしてふれる水は、ヒンヤリ冷たい。川面の水温は、17度(真夏は、30度)。

 

 水温が低くなった川は —微生物の活動もよわくなって—

水の透明度がよく、5メーターほどの川底までよく見えます。

透明度がよい川は、大小さまざまな魚のすがたが見えてなかなか楽しい。

キチヌ、エバ、ニサダイなどの海水魚たちも、そろそろ川をくだりはじめているコトでしょう。

パシャパシャ!丸く円をかくように、水面をはねるアユ。

頭上を、目のまえを、オシドリ、ミサゴ、ウなど、夏の間は見なかった鳥たちが飛んでいきます。

 

 山の影を、沈下橋の影をのばした秋の太陽に、水面がキラキラかがやいています。

「うーん、きれいだねぇ、いいねぇ・・・」一同声をあげました。

 

 近くを漕ぐゲストと、川の自然、旅、四方山バナシに花を咲かせながら、秋の川をのんびりとゆく。

(同世代の気やすさに、チョーシにのったアーク佐野が、ゲストの二人に

くだらないギャグとつまらない物語をたくさん聞かせてまいました。謹んでお詫び申し上げます)。

 日暮れがはやい季節のカヌーツーリングをたのしむコツは、

日陰に追いつかれないように、時間&コースを調整するコト。

陽が山に沈むのがはやくなった深秋の川は、(夏のころにくらべ)川原が日陰になるのもはやい。

日陰になった川原は、気温がグングンとさがり、ひやいし川景色も暗い(場所にもよりますが)。

昼前に、僕らがくぐりぬけたときは、さんさんと陽があたっていた沈下橋も、昼過ぎにはもう日陰に。

朝の太陽に、アウターをぬがされた僕たちも、

昼前から吹きはじめた北風と日陰に、アウターをきせられたのでした。

 陽のあたる川原に上陸し、北風に吹かれながらゴハンを食べ、コーヒーを飲み、ふたたび川へ。

午後の陽にキラメク流れのゆるい川を、北風に背中をおされながらくだれば、

ゴール地点が見える長いトロ場で、トツゼン風向きがかわり、キツイ向い風に。おおっ、最後に試練が・・・。

もくもくと、ひたすらパドルを漕いで、無事ゴール。ふぅ~。

二人のゲストのやわらかな笑顔は、深秋の陽ざしに淡くかがやいてました。

本日の漕行、約11キロ。

 沈(転覆)してしまったKさん。 「四万十川の水を飲んだものは、四万十川へ帰る」です。

またお二人で、四万十に遊びに来てくださいね。

あ、そうそう、流してしまったか? と思われたペットボトル。 カヤックの中から出てきましたよ。

*画像CDは、7日発送(郵送)します。お楽しみに~。


秋のグッダイ!カヌーダイ!

2024-11-09 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「秋のグッダイ!カヌーダイ!」2018年秋のツアーレポート再掲です

  最高気温22、7度。

 「秋晴れの今日の川は、風がなく水面は鏡のようです。水の透明度もバツグン!

もう一月ほどまとまった雨がないので、水量は少めですが。

リバーピクニックにはサイコーの日和。皆さんよい日にあたりましたね。

コンデションが良いので、いつもより少し下る距離をのばしました。

途中にもぐもぐタイムもあります。どうぞ、秋の四万十川をのんびり楽しんでくださいね」。

 

 ・高くすんだ空・透きとおった水・斜光にかがやく景色

秋がつくった美しい川を、3名のゲストとカヤックでのんびりと下りました。

  11月4日。

網代スタートCコース(9時30分集合:半日コース)。漕行7キロ。

最高気温22、7度。川面の水温16度。

 

 陸上で、漕ぎ方&乗り降りを学んだゲストは、

カヤックに乗りこみ、つるりとした水面にスイーと滑りだしました。

そして、とろ場で少し慣らしたあと、ゆるゆると川を下りはじめました。

 

 かたむいた秋の陽に、山は影を長くのばし、水面は光りかがやき、岸べの葉は淡くてります。

突き抜ける青空を見ながら、僕はつぶやきました。

グッダイ!サニーダイ!カヌーダイ!と、オージー風に。

 

*常緑広葉樹(シイやカシなど)がおおい南国の川沿いの山は(7割は杉やヒノキ)、

晩秋になっても、一部の落葉広葉樹の黄葉(紅葉)が地味に山肌をいろどる程度です。

いわゆる錦秋にはなりません。

 減水期となった川は、水の流れが細くなってます。

透きとおった水中、4メーターほどの川底を鯉がゆうゆうと泳いでゆきます。

「キャラ・キャラ」頭上を2羽のヤマセミが飛んでいきました。

  岩間沈下橋でコーヒータイム。今日はロールケーキを用意しました。

おいしい景色とおやつに、皆、ニコニコ・モグモグです。 

  

  川は風のハイウェイです。

晩秋から春にかけては北風が、初夏から初秋は南風が、強く吹く日も多い。

でも秋の川は凪ぐコトも多く、今日の川は水鏡の景色でも僕らの目を楽しませてくれます。

*水の透明度が一番よいのも秋~冬なのです(水中の微生物の活動も弱まるので)。

ゆったりと流れる美しい秋の川と時間の中で、僕らは四万十川の秋そのものになってゆきました。

  ゴールしてしまうのが惜しいけど、「ぐうっ」とお腹もなった昼下がり、ゴール地点に到着。

天気よし、川よし、カヌーよし、三位一体の笑顔がたえない秋のツアーでした。

  PS:晩秋の川原は、午後はやくからキューソクに日陰に覆われていきます。

日陰は、気温がグングンと下がってゆきます。

陽が山に落ちるのが早い季節のカヌーは、川に陽があるうちに行動を終えるのがベターです。

*画像CDは、11月5日に発送しましたよ。お楽しみに~。


深まりゆく秋の川で

2024-11-07 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「深まりゆく秋の川で」2019年秋のツアーレポート再掲です

 ザブン、ザブン。

初っ端の波高い瀬にバウを突っ込めば、バシャバシャと艇の中にひゃっこい水が入ってくる。

「ワオッ!ヒヤッホー!!」思わず声が上がる。漕げ、漕げ!!それ、それ!

秋の川は、少し冷たく手荒い洗礼(でも気持ちイイ)で、一瞬にして僕らを童心に返しました。

  11月4日(月) 

ぬくい陽、さわやかな風、ヒンヤリ水が絶妙に心地よい秋の川を、カヌーで下りました(カナディアン:R1A)。

*ゴール付近で、強い向い風に少し手をやきましたが。

快晴。最高気温21、9度。

川面の水温は、15~17度くらいか(水温計が壊れていた・・・)。ほぼ平水。漕行15キロ。

 深い霧に隠されていた早朝の川は、

山から陽が昇るにつれ下流から晴れてゆき、やがて秋の陽に輝く川が姿を見せはじめました。

まるで舞台の幕が静かに上がってゆくかのように。

11月の早朝の空気はひやいけど、

日中の陽があたる水面や川原はポカポカとぬくく、僕らは太陽にアウターを脱がされたのでした。

 

 初っ端の波高い瀬をぬけると川は、トロ場→小さな瀬→トロ場→小さな瀬→トロ場と続いてゆきます。

(四万十川、江川崎より下流は、長いトロ場も多い川です)。

トロ場はゆっくりと一定のリズムで漕ぎ、瀬はパドルでしっかりと舵をとりつつ下ってゆく。

バウ(船首側)とスターン(船尾側:舵取り)の漕ぐ場所を交代しながら。

 

 夏の頃より大きく南に傾いた太陽が、

山肌の彫りを深くし、水面をキラキラと輝かせ、薄く色づいた落葉樹と褪せたの照葉樹の葉をあわく照らしています。

岸辺を彩るのは、サザンカ、ツリガネニンジン、季節外れのツツジの花。

丸々と太った大きな錦鯉が、カヌーの下をゆうゆうと泳いでゆく。

キャラ・キャラ。ヤマセミが、右ナナメ前方の水面を滑るように飛んで行きました。

 

 ゲストのTさんは、世界中を飛びまわるビジネスマンで、

スキー、カヌー、サーフィンなど、アウトドアスポーツも得意な方です。

「4日から3連休か・・・どこかへ旅したいな?そうだ四万十へ行こう!

思い立ったが吉日だ。直近だけどチケットとれるかな?」*一部推測です・・・。

そして、都会の喧騒をひょいと抜けだして四万十にやってきました(以前から行ってみたいと思っていた)。

 

 ここは、僻地で何もないところだけど、

・ゆっくり流れる川と時間・キレイな水と空気・豊かな自然・静けさを求める人には良いところ。

秋の川よ、その美しさと楽しさで、ゲストを夢見心地にしておくれ。

 

 「人生をちょこっと休みたいな、思うたら、ここへ来たらええよ。

自然のもんのいろんな姿が見える。

自然のもんは長いこと見よっても、飽きることがないけん。

いろんなことがじこじこわかるいうことは、元気の素にもなるけん」野村春松

 

 僕らはパドルを漕ぎながら、沈下橋の川原でコーヒーを飲みながら、

旅、自然、趣味、仕事、よもやまバナシに花を咲かせながら、輝ける秋の川をのんびりと下ってゆきました。

*ツアー画像CDは、11月5日に発送(郵送)いたしました。

画像でも、あの日の四万十川を楽しんでくださいね。


秋の極楽カヌーだワン

2024-10-18 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「秋の極楽カヌーだワン」 2021年10月25日のツアーレポート再掲です。

 最高気温23、7度。

 今日は、秋の四万十川でリバーピクニックをしてきたワン(10月25日)。 

朝、カヌー乗り場で、ガイドのアークさのが言いました。

「秋晴れの川は、風が無く、陽が暖かく、流れが良く、川下りには、最高のコンデションになりそうです。

先日のプチ増水がまだ少し残る水は、透明度がイマイチで、そこはザンネンですが・・・」と。

 

 あ、そうそう、僕の名前は「つむぎ」。パグ2才♂。おっす。

僕は、今回が初めての四万十川、初めての川下りです。何事も初体験はドキドキしますね。

僕を乗せてゆくご主人は、カヌーイスト(ファルトボート所有)。四万十川を下るのは3回目。

(お連れさんもカヌーの経験者だけど、四万十川は初めて)

そんなわけで、僕はただ身をまかせていればOK牧場。のんびりと秋の川を楽しめたらよいなぁ。

 今日の川は、平水時より水位が少し高く、流れがちょっと速いとのコト。

僕を乗せたカヌー(カヤック)は、スイスイスイスイと川をくだってゆく。

乗りはじめは、緊張して全身で力み、景色をみる余裕もなかった僕も、

トロ場を下り瀬を抜ける度に、ぐらつくカヌーにも少しずつ慣れてきて、

未知な川景色に目を見張るようになったし、陽、風、水の神秘さも感じられるようにもなったよ。

「センス・オブ・わんダー」が大事だワン。自然の中で遊ぶときには。

 雲ひとつない抜けるような青空の下、南国の川の岸辺を彩るのは、

白(サザンカ)、黄(セイタカアワダチソウ)の花、白銀(オギ、ススキ)の穂。

照葉樹や針葉樹が大勢を占める緑の山肌のところどころに、橙や薄黄の涸れ色も見える。秋だねぇ。

*温暖な四万十の低い山には常緑樹が多く(7割がスギ、ヒノキ)、

四万十川沿いの山は、一部の落葉樹が地味に山肌をいろどる程度。

派手な紅葉(いわゆる錦秋)は、標高が高い所にゆくと見えるそうだ(黒尊渓谷など)。

 

 水辺には、サギやトンビに混じって、冬の水鳥たちも姿を見せている。

時折、水面をパシャパシャと魚が跳ねる。アユかな?

円をかくように跳ねるアユは、横になって腹から落ちるので、音でもわかるという。

アユはもう禁漁、今はツガニ漁の季節なのだそうだ(10月31日まで)。

 

 キレイな支流の川原に上陸し、人間たちはのんびりランチタイム。

リードをはずしてもらった僕は、自由に歩きまわれるのが、にゃんともうれしいワン。

 再び水上へ。

まだ少し夏の暑さが残る強い陽ざしのなか、瀬で浴びる水しぶきが、気持イイ。川面の水温18度。

長いトロ場では、あまりの心地良さに、フネの中でうつらうつらフネを漕ぎそうに。

うーん、ゴクラク、ゴクラク。こいつは、秋のサイコーなリバーピクニックだね。

 

 風が優しい(時が多い)秋の川は、焚き火キャンプや

月や星を見るのにもよいフィールドだ、というではないか。今度は、川原でキャンプしたいなぁ。

沈下橋の川原に上陸し、コーヒータイム。映える景色だ。わおーん。

 さぁ、ラストピッチ。

秋の午後の川は、夏に比べ水面が陰るのもはやく、日陰は一気に冷えてくるので、

陽が短い季節の川下りは、水面に陽があたる9時頃~15時頃までが良いとのコト。

「秋の日は釣瓶落とし」なのだ。

 

 僕らは、午後のはやい時間にゴール地点に到着。本日の漕行11キロ。

さぁ帰ろうと車に乗り込めば、国道は、いきなり目の前で工事に伴う時間通行制限・・・(何と今日から)。

迂回路はナッシング。30分も足止めをくらう・・・。とほほだワン。

PS:四万十川流域に、ペット可の宿泊施設がもう少し増えると、イイのになぁ。

*ツアー画像CDは、10月27日に発送しました。お楽しみに~

 「冬の四万十川はまっこと静かよ。紅葉に染まった山も色を落として、

川の水も落ち着いた色になる。動くもんといったら、

薪で風呂を焚く家の煙と越冬に来よった渡り鳥ぐらいのもんじゃろ」野村春松


レターフロムS4 1泊2日カヌーキャンプツアー・秋

2024-10-06 | レターフロムS

「レターフロムS4 1泊2日カヌーキャンプツアー・秋」再掲です。

 おだやかな秋晴れの日、3名のゲストと、川下りキャンプにでかけました。*オリジナルツアー

コースは、江川崎~約20キロ(ゲストの皆、27-28キロと言ったけど20キロ位だった、訂正します)。

最初に、出発地点のとろ場で、カンタンにカヌー(カナディアン)の漕ぎ方の講習&練習。

その後、2艇のカヌーに キャンプ道具などの荷物を積みこみ、さぁ出発!

 

 ここしばらく晴天が続いている四万十川は、水量が少ない。

春から夏にかけての平均的な水位よりも、1メーター程水位が下がり、川原も広くなっている。

やせた川は、浅瀬が多く、カヌーはところどころで船底をこすってしまうけど、

秋の川は水も澄んで、水深3ー4メータの川底がはっきり見えるのがステキだ。

 

 高く澄んだ空の下、秋の川岸を彩るのは、ヒガンバナの赤、

セイタカアワダチソウの黄、コスモスの赤い花、オギの白銀。

遠くから、コンバインの軽快なエンジン音が聞こえ、風には、籾殻を焼く匂いが混じっている。

日差しはまだ強く、長袖のジャケットを着て漕いでると汗ばむくらい。

気温は、24~25度くらいだろうか。水温は、川の表面で23、5度。

流れがゆるいところでは、時々川に足をつけながら、のんびりと下ってゆく。

 

  

 

 今回のゲストのうち2人は、動植物の調査のプロ。3人とも野外生活には慣れている。

「あ、ヤマセミが飛んでった!まだ、カジカ蛙がいるよ!」

目線の低いカヌーから、それぞれの視点で、四万十川の自然を楽しんでいる。

出発地から約7キロ地点の川原、そこでキャンプ。

山に日が入り、気温がグンと下がってきた。テントを張り火を起こした。

 

 ゲストがそれぞれの黄昏時を楽しんでる間に、僕は夕食の仕度をする。

今夜のメニューは ・カツオのペッパーステーキ・大根おろしをたっぷり使った鍋・焼きりんご

おだやかな夕刻の川原は、雨、風の心配がなく、虫もほとんどおらず、カイテキ。

焚き火をかこんだ僕らは、ワインや栗焼酎(地酒)を飲みながら、食べ、話し、頭上の星をながめた。

とても贅沢な秋の夜長。

 

 翌朝は、栗ごはんの朝食(我が家の庭先でとれた栗を使った)。

ゆっくりと朝の時間を過ごした後、キャンプを撤収。10:30分出発。

とろ場→小さな瀬→とろ場を漕いで、お昼。

昼食は、狭い国道沿い、川にせりだして建っている小さなうどん屋さん。

店下の川岸にカヌーをつけ、斜面を登り、あたたかなうどんをすすった(現在は廃業)。

 

 昼食後、さらに川を下り、勝間の沈下橋でお茶を飲み、15:00頃ゴール地点の川原に到着。

(スタート&ゴール地点は、季節、水量などにより変更もあり)

「ゲストのみんな、ツアーへの参加どうもありがとう!」

次回は、「焼きリンゴ」もっとおいしく焼きますね。

 

  

 


夏と秋がゆきあう川をゆるゆると下る

2024-10-05 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「夏と秋がゆきあう川をゆるゆると下る」2018年秋のツアーレポート再掲です

 最高気温31、3度。

 ヒガンバナ、ギボウシ、イタドリの花が、

岸辺をいろどる初秋の川を、3名のシティボーイ(死語?)と下りました。

1日半、漕行22キロ(オリジナルツアー)。

最高気温31、3度。川面の水温25度。ほぼ平水。水の透明度は、良。

 

 初日の午後の空は、晴れ。スッキリブルーの空を、うろこ雲がのんびりと流れてゆきます。

陽ざしは、まだ強く暑く、夏のよう(予報がはずれてラッキー)。

聞こえるのは、ザァザァ(瀬音)ポチャポチャ(パドル音)、ジュワジュワ(蝉の声)、チリチリ(虫の音)。

 

 カヤッキングがひさしぶりなゲストは、漕ぎはじめは、動きも表情もぎこちありませんでした。

でも、とろ場をながれ、瀬をこなすたびに、スイスイと軽やかに艇をあやつるように。ニコニコと笑顔で。

  今年の川は、魚影(アユ)が濃いようです。

釣り師のすがたも多い(いつもは見ることがない瀬にも)。

ザワザワと右岸が鳴り、さけぶような鳴き声が聞こえました。

ん?眼をあげると、木々に囲まれた岩の上で、サルたちが物めずらしそうにこちらを見ていました。

 2日目の空は、どんよりと曇って空気がすずしい、秋だ!

凪ぎの秋。川は、夏は南から、冬は北から風がわたる、でも、秋は風がとまるコトもおおい。

グレーの空の下、僕らはつるりとした鏡のような水面をのんびりと下ってゆきます。

 

 古い沈下橋がかかる川原に上陸し、休憩&ランチタイム。

沈下橋におりる細道には、クリのイガ(四万十栗)、

シイの実(炒って食べる)、シマサルナシの実(ベビーキウイ)が落ちています。

ほのかに籾殻焼き香る川原で、石積みをしながら

パンとシチューを食べました(ナウなヤングは、ロックバランシングと言うらしい・・・)。。

 

 グーンと川幅が広く、ズーンとトロ場が長い下流を、よいピッチで下りゴールの沈下橋へ。

ツアーのしめは、エイヤ!と沈下橋からの飛びこみです。今年最後かな?

夏と秋、2つの季節を楽しませてくれた川で、シティボーイは、ネイチャーボーイになったのでした。


10月3日(火)のつぶやき(リブログ)

2024-10-03 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

  おはようございます。

うろこ雲に覆われた今朝の四万十の空は、

晴れてるような、雲っているような、あいまいな空模様です。

涼しい風を切って、チャリで川沿いを走っていたら、バシッ!胸に何か小さな物があたりました。

ん?止まって路面を見る、とそこにはセミが。彼等の季節も終わる秋です。

今日の最低気温は、14、4度。

秋の岸辺に。

 

 最高気温28、3度。

薄曇りの空から、時折やわらかな陽ざしがこぼれる午後です。

「秋の四万十川の静かな水面、水鏡がなつかしいです。

いつかまた、四万十川をカヌーで下って、ぽけっと自分忘れの時間を過ごしたいです」。

これは、先日、ゲストの方とメールで交わした季節の挨拶のなかにあった一文です。

 

風のハイウェイでもある川は、

初夏から夏にかけて、(主に)南よりの強い風が、初冬から春にかけて、(主に)北よりの強い風が吹きます。

でも、秋の川は、風がおとなしい日が多く、凪いだ川は、水鏡のような水面をみせてくれます。

水の透明度もよくなるし。アユ釣り師のすがたもなくなるし(10月15日から禁漁)。

秋は、カヌーでのんびりと川を旅するには、とっても良い季節なのです。

そうそう、焚き火キャンプ、星空観察にも適してるというコトも忘れちゃいけませんね。

 

「人生をちょこっと休みたいな、思うたら、ここへ来たらええよ。

自然のもんのいろんな姿が見える。自然のもんは長いこと見よっても、飽きることがないけん。

いろんなことがじこじこわかるいうことは、元気の素にもなるけん」野村春松

 

読書の秋、芸術の秋、カヌーの秋。

秋の川の、水鏡のようなつるりとした水面にカヌーを浮かべ、(リラックスして)

明鏡止水の心境で、非日常の時間を過ごせば、何か新しい旅の発見があるかも、です。ぜひ。


ココロも温める音

2024-10-02 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「ココロも温める音」2005年に書いた旅雑文です。期間限定公開中。

 最高気温27度。

 10月の夜空に、まあるい月がぽっかりと浮かんでいます。

月光に蒼白く沈む庭から聞こえてくるのは、秋の虫の合唱。

今宵は、ベランダで焼酎片手に月見&月光浴です。

 

 少し冷えてきた空気の中、お湯割りショーチュー用の湯をわかす。

「家庭用ガスコンロで湯をわかすのは、なんだか味気ないなぁ・・・」

そう思った僕は、キャンプ用の小型ガソリンストーブを引っ張りだした。

シュコ、シュコ、シュコ。ポンピングし、燃料タンクに圧力をかけ、火力調節レバーをまわしライターで点火。

シュッー、ボッ!シュゴォーッー。強い火力で、すぐにお湯がわきはじめる。

夜の静かさの中に、シュゴォーッとストーブの低い燃焼音がひびく。

ストーブの火を止める、とあたりはふたたび静かさにつつまれた。

ストーブの燃焼音は、火を使える(温かな食事、飲み物にありつける)という安心感をもたらしてくれる。

「山、川、海、荒野」

自然のフィールドをひとり旅する時、その音に何度もココロも温められたものです。

 

 わおっ!!すげっ!!はぁーっ・・・。

夜空にかがやく無数の星、ほし、ホシ、☆・・・。

それは、お湯割りウイスキーを片手に、テントの外に出た時のデキゴト。

荒野にマットを敷き、ごろり寝ころんで、すばらしい天体ショーをボーゼンとながめた。

そこは「アウトバック」と呼ばれるオーストラリアの内陸荒野。

 

 ある時僕は、どでかい空と赤茶けた荒野の熱風大陸を、オフロードバイクで気ままに一人旅をしていた。

その日も足元の悪路(ガレ場や深い砂場のミックス)に苦戦し、

時速30~40キロの低速で慎重にバイクを走らせていた。全神経を集中し、体力をフルに使って。

日が地平線に沈むまえ、その日の走行をやめてテントを設営することにした。

バイクのエンジンを止めれば、ピュゥー・・・聞こえてくるのは、強い風が荒野をわたる音だけ。

見わたす限りの大地には、樹木はおろか潅木すらなく、風をさえぎる物がナニもない。

へろへろにくたびれたカラダで、しばらくボンヤリと風に吹かれた。

 

 地平線に日が落ち、急速に暗くなるにつれ、気温がずんずんと下がっていった。

ビユゥーウウッーッ、バタバタバタッ。

強い風にホンロウされながらも、なんとかテントを立てるが、風に吹きとばされそうだ。

荷物をテントの中にほうりこみ、バイクとテントをロープで結びつけた。これでまぁ、大丈夫だろう。

テントの中に入り、荷物を片付け、そして入口のすぐ外においたストーブに点火。

シュゴォーッ、ストーブから威勢よく炎があがる。

その青白い火と低い燃焼音は、なんともたのもしく、気持を落ちつかせてくれた。

 

 お湯をわかし、ソーセージ入りのインスタントラーメンを作り、緑茶をいれた。ふうっ・・・。

食事をすませ、ようやく人心地つくと、右足首がジンジンとひどく痛むことに気がついた。

日中、コケた時、足首がバイクの下敷きになってしまったのだ。

全身は赤土まみれ、頭をかくと、砂が頭からポロポロと落ちてきた。

 

 しばらくすると、風がおとなしくなった。

お湯割りウイスキーを片手に、テントの外にでると、そこは満天の星の劇場だ。

荒野にマットを敷き、寝ころび、星をながめつつお湯割りウイスキーを飲む。ぽっと胃に火がともる。

もう一杯だけ・・・。ふたたびストーブでお湯をわかした。

冷えてきたので、枕にしてたシュラフを袋からとりだし、もぞもぞとその中に包まった。

「このまま外で寝ちゃまずいかもな・・・」

そう思いつつも、まぁいっか、と2杯目のウイスキーを飲み終えるころには、Zzz、すでに夢の中。

 

 ビユゥー、バタバタバタッ。「おおっ、さみーっ!!」

未明、吹きわたる冷たい風にたたき起こされた。ストーブを点火して湯をわかした。

シュゴォーッ、ストーブの炎と低い燃焼音が、ココロも温めてくれる。

熱いお茶を飲みながら考えた。この痛む足で明日はどこまでいけるかな、と。


10月2日(月)のつぶやき(リブログ)

2024-09-30 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 おはようございます。四万十は、晴れ。

おーひやい。今朝は、風の涼しさで目がさめました。いきなり秋なのだ。

ひさしぶりにフリースを着て沈下橋へ。

薄雲高くながれる青空、やせて透明度がたかくなった川、

ツルヨシの穂がゆれる川原。セイタカアワダチソウの黄花がさく岸辺。

10月の川は、じこじこと秋がすすんでいます。

今日の最低気温は、14、3度(今季最低)。

朝の光りのなかに。

 

 最高気温29、0度。午後も晴れ。

薄雲たなびく空からとどく陽ざしは、まだ強いけど、

昨日までの蒸し暑さはなく、カラッとした暑さで、わりに過ごしやすいです。(ほぼ)裸族の季節は終了~。

夏が長い南国土佐。迷走台風と通り雨の真夏のあとは、猛暑の晩夏~初秋に。

とても長くつづいた高温多湿な日々も、よーやく終りをむかえたようです。やれやれ。

これから南国の川は、秋ホンバンへ。

1日の寒暖差もおおきい季節の変わりめ(今日は、14、7度)。

皆さんも、くれぐれも体調管理にお気をつけて、健やかに秋をおむかえくださいね。

秋~晩秋の四万十川は、陽と風が心地よく、水の透明度が高く、リバーピクニックに最適なフィールドです。

カヌーに、コーヒー、お弁当、秋の美味い物をこじゃんとつんで、秋の川にでかけませんか?

のんびりとプラーベートツアーで。

 

そんな、秋の四万十川カヌーツーリングの顛末をつづった、素敵な文章の一部をここに紹介します。

「川を下って都会(マチ)のなかへ」 野田知佑著

1986 Autumn 

「四万十川は秋晴れだった。強い陽射しが川の上をキラキラと踊り、暑いほどだった。

水温は17度C。元気のいい人なら泳げる水温だ。

1年降りの四万十川はやはり美しかった。

今年も高知には台風が来なかった。これで3年続けて台風がなく、それに伴う大増水がない。

3年間も大水で洗い流されなかった川底の石には古い黒い苔がついて汚かった。

これまでの四万十川には見られなかったものだ。川の水量は半分以下である。

 

しかし、良い女が、どんなにやつれて汚れていても美しいように、四万十川は美しい川であった。

原因はこの川をとりまく山が良いからだ。四万十川は海に出るまですべて山の中にある。

川をつくるのは山だ。豊かな山は美しい川を作り、貧弱な山は貧しい川を作る。

 

両側から空に向かって雄大なV字型を作っている山の斜面は紅葉が始まっていた。山の緑と空のブルーと川のルリ色。

眼に入るのはそれだけだ。去年の秋と同じ風景だが、何度見ても感心してしまう」。

 


ゆきあいの川をカナディアンで

2024-09-29 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「ゆきあいの川をカナディアンで」2021年初秋にツアーレポート再掲です。

 最高気温29、0度。

 「台風16号の強風域に入りそうだったので、今日の川は強風が心配でしたが、

風はほとんど吹かず。初秋のステキな川景色の中、透明度のよい川を下れてよかったですね」。

「ええ、本当に・・・。憧れの四万十川カヌーが天気と水に恵まれて最高でした」。

ツアー解散場所で、ゲストのTさん夫妻は、童のようなまぶしい笑顔でこたえてくれました。

 

 9月30日(木)。

カナディアンカヌーで、初秋の四万十川を下りました。

抜けるような青空の下、今シーズンいちばん透明度が高い川を。

⦅何日も前から、その進路にやきもきした台風16号の影響(特に風)を受けるコトもなく⦆

 

 ゲストのTさん夫妻は、北海道の川をホームに漕いでいるカヌーのベテランです。

ガイドは、コース取りを教える程度で、漕ぎ方については何も教えるコトがない。

 

 レクチャー&練習の時間がいらないので、

今日の川は、水量が少なく流れがとてもゆるいけど、15キロのロングコースをとりました。

操船に気をとられすぎないので、川の自然を案内する時間が多くとれるのも、またよろし。

 スタート地点のトロ場で軽くならした後、初っ端の波高い瀬へ。

水量が少なく、瀬の入り口がとても狭いけど、モンダイなく突入。

照りつける陽ざしの下、ザブザブと被る水が心地イイ。思わず叫びました。うっひょー!!

最高気温29度。川面の水温25度。

 瀬をぬけると、そこは長いトロ場だった。

(高低差小さい四万十川は、大きく蛇行しながら流れる。江川崎から下流は、トロ場も多い。

・トロ場とトロ場を小さな瀬がつないでゆっくり流れる。

・川の中にコンクリートの残骸や堰堤などの危険な人口物が少ない。従ってカヌー初心者も比較的安全に下れる川)。

 のけぞってカヤックから見あげる空は、(昨日の雨に洗われて)スッキリブルー。

まだ夏の暑さが残る陽ざしの中、山肌や川岸の緑には、少し涸れ色も見えます。

道路沿いには、サルスベリの花がまだ咲いているけど、コスモス、セイタカアワダチソウの花も。

ほのかに籾殻きの匂いが混じる空気のなか、小さく聞こえてくるのは、虫の音、セミの声。

 

 そんな、夏と秋がゆきあう川は、風がなく、水面はまるで水鏡のよう。

(10日程前に大きな増水に洗われた)今日の川は、

透明度も高く —いつもは薄濁りの— 深い川底まで良く見えます。

 

 ゆらり、大きな鯉がカヌーの下をゆっくりと泳いでゆく。

中小の魚もたくさん見え、川の中にはいろいろな魚がいる、ということがわかってオモシロイ。

「いいねぇ。キレイだねぇ~」。僕らは、何度も声を上げました。

 

 岩間の沈下橋の川原に上陸。よい景色を眺めながらランチタイム。

それまでのきつい陽ざしを、曇が遮ってくれて、やれ、ありがたや。

心地のよい空気の川原で飲むコーヒーが美味し。

 コース後半は、トロ場が多いけど、(向かい)風がないので、なんちゃーない(たいしたことない)。

アユの禁漁が目前の川(10月半ば)には、瀬張り漁をする人の姿や、友釣りをする人の姿が見えます。

水面でプカプカと揺れているのは、 ツガニ漁の仕掛けの目印の浮き。

そんな初秋の水上を、四方山ハナシに花を咲かせながら、のんびりと漕いで、口屋内の沈下橋へ。

本日の漕行15キロ。

*Tさん、ツアー画像CDは、10月1日に発送しました。お楽しみに~


われ走りおえてカニとたわむる

2024-09-27 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「われ走りおえてカニとたわむる」2011年秋に書いた旅雑文です。期間限定公開中。

 

のち  最高気温25度 

  

 

 夕方、走り終え家に戻ると、庭に続くスロープで、カニがハサミを振りまわしていました。

あ、ツガニだ。  モクズガニ (ツガニ)

甲羅の幅は8センチほど、中型のメス。

その周りには、栗のイガがごろごろと転がっています。

「でもなぜ、こんなところに・・・いるのだろう?」

ここに住んで10年ほどになるけど、この場所で見るのは初めて。

彼らが生きる川から我が家まで150メーターは離れているし、すぐ近くに谷もないのですが。

 

 「イタドリの花が咲くと、ツガニが下る」と、このあたりでは言います。

支流の谷の奥で3~4年かけて成長したツガニは、

(イタドリの花が咲く)秋になると産卵のために本流を下り海に向かう、その途中で道に迷ったのカニ。

「はぐれガニ、道しるべもなき草むらに一匹」編なのだ。

 

 「それっ!」

汗にまみれたままダッシュで部屋に戻った僕は、

デジカメ、バケツ、木の棒をつかんで現場に戻るが、すでにカニの姿はナッシング。

「む、逃げられたカニ・・・」

しかし、よく目をこらして草むらを覗くと草におおわれた甲羅が見えました。

うーん、「飛んで火にいる夏の虫」ならぬ「迷って鍋にいる秋のカニ」。

鍋、それもいいけど、もしかしたらツガニの恩返しがあるかもしれん(ないか・・・)。

 

 ニカニカしながら、暫くカニと棒切れでたわむれたあと、

バケツにカニを入れ、水が流れる用水路まで行き、そこでリリース。よい旅を!

でも、カニってどういう恩返しをしてくれるんだろう・・・。

ふすまの隙間からそっと覗くと、ツガニがハサミの根元の毛を抜いて、布を織っている。

うーん、あまり想像したくないですね。

秋だなぁ。


9月26日(火)のつぶやき(リブログ)

2024-09-26 | ・最新のお知らせ・イベントなど

1年前に書いたRiver&Sky(ツイート2023)再掲です

 おはようございます。四万十は、晴れ。

深くすんだ青空、濃緑かがやく山、薄霧ながれる川。

昨夜の雨が、美しい初秋の朝をつくりました。

ふぅ~。川の上で大きく深呼吸~。ここは、空気もオイシイところです。

今日の最低気温は、20、4度。

 

 最高気温32、4度。午後も晴れ。

♪しろやぎさんから おてがみついた くろやぎさんたら よまずにたべた♪

昼どき、知り合いから小さなプレゼントが届きました。手書きの手紙つきの。

そこに書かれているのは、流れるような美しい文字で書かれたステキな文章(差出人は、年上の女性)。

おそれいりつつ読んだあと、お礼の手紙を書くコトに(レターセットの便せん×2枚)

 

しかし、手書きの手紙など、もうしばらく書いたコトがないワタクシは(絵葉書なら、何度かあるけど)、

パソコンに下書きした内容を、便せんに書きはじめるが、なんせひどい悪筆・・・。

一行、また一行書いては、その字の汚さに頭をかかえてしまうのでした。オゥノゥ。

結局、くまモンの可愛いイラスト入りの便せんを、3枚もダメに。

(その昔、ラブレターなんてものを書いたコトもあるけど、粗筆&悪文で出せなかったなぁ)

 

こりゃいかん、ヤメ、ヤメ、とペンを放り投げて、そばにあった雑誌をパラパラ読みはじめると、

ある作家の人生相談のページに、「どうしたら、字がうまく書けるようになりますか?」という相談が。

おおっ、ナイス偶然。ワタクシもそれを参考にしますのだ。

「読みやすい字を書くコト ~中略~ そのためには、ゆっくり丁寧に書くこと」が作家の返答。

そうなのか・・・再びペンを手にとり、ゆっくり時間をかけて、一文字一文字丁寧に書いていきました。

あいかわらず字は汚いけど、少しは読みやすく書けたような気がします。やれやれ。

 

でも、書き終えて振りかえってみると、それは、なかなか豊かな時間だったな、と気がつきました。

ゆっくりと手書きで文字を綴っていた時間は、その人を思っている時間でもあるのだ、と。

 

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」

デジタル化がずんずんと進んで、いろいろと便利になり、生活のペースが早い時代だけど、

ときに、ゆっくり丁寧に手書きをするような時間を過ごすせば、大切なコトを忘れずにすむのかもしれませんね。

*画像は、いつかの秋に撮影。