あるBOX(改)

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「オレは真ん中にいる」とE・ヴェーダーは言った

2003年03月04日 | 生活
いやぁ~凄かったですね、パール・ジャム!

えっ?ロイの事じゃないのかよって?(笑)
まぁまぁ、それはBBSに書き込むとしまして。

今日は武道館にパール・ジャムを観に行ってきたのですよ。
あいにくの雨、やや空席が目に付く客席だったが。連中はそんなコト関係なし。タップリと熱演を見せてくれた。

シアトル発のグランジロック・ムーブメントの中心グループ。90年代以降、私の中では別格のバンド。それがパール・ジャム。
エディ・ヴェーダーのヴォーカルは、やや低音のダミ声なれど不思議な「ツヤ」があり、どこか癒しの効果さえ感じるのだ。

例によって開演時間をやや過ぎた19:10あたり、ステージにスゥっと現われた彼等は そのまま演奏を始めた。
照明とスクリーンだけのシンプルなステージ。編成もヴォーカルにギター2人とベース、ドラムのオーソドックスな物。
それが良い。ヴェーダーの喉も好調。殺伐となりがちなキーボードレスのサウンドなれど、印象は別だ。
やはりヴェーダーの声の魅力だろう。90年代以降の男性ヴォーカリストとしては、ホットハウス・フラワーズ(アイルランド)のリアム・オメンレイと双璧の存在感。

途中、律儀にも たどたどしい日本語で「ボクタチノ音楽、聞イテクレテ、アリガトウ」と御挨拶。
そして「僕等ハ真ん中ニ居ル」と続けた。

深読みすれば、どうとでも取れる発言だが、素直に「音楽のド真ん中に居る」と云う意思表明だと取りたい。
オリジナル・グランジとして登場、自らの影響下にある後進が雨後の竹の子のように現われ、場合によっては自分達より売れていく現状の中、それでも自分等は王道を走っていると言う自負。
シアトルの二枚看板と言われたニルヴァーナのフロントマン、カート・コバーンが自殺した後、否応も無しにシーンの代表と目され続けたプレッシャー。

それらを全て受け入れたヴェーダーには、既に風格さえ漂う。
でも曲が盛りあがればジャンプ!(笑)
P・タウンゼントからJ・ストラマー、P・ウェラーらが若い頃やった様なジャンプ!

アンコールでは(多分)ブッシュのゴムマスク着用にて登場。
そいつを いたぶり、踏み躙る。大喝采の会場。
前々日のスポ紙でアンチ・ブッシュを声明していた通りのパフォーマンス。

演奏もヘビィだった。アップテンポの曲やっても、どこか後ノリ。ドッシリと重い。ハードな曲やっても、どこかダウナー。

それが「現代アメリカの閉塞感を表現している」と言われる所以か。
速過ぎる曲や甲高いヴォーカルが苦手な私には、実に心地よい。

堪能しました。90年代以降・最高の大物の貫目、しっかりと見せて戴きやしたぜ。

それにしては客席は寂しかったが(苦笑)。