あるBOX(改)

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「ガッツ伝説」、絶好調!

2004年08月04日 | 生活
元WBC世界ライト級王者でタレントのガッツ石松兄ィ(55才)が監修した単行本「最驚!ガッツ伝説」(光文社)が売れているそうな。

「ガッツ伝説」は、「養命酒をなぜかジョッキで飲む」「世界戦の心境を聞かれて『怖いのが半分、恐怖が半分ですね』と答えた」など、ガッツ兄ィの言動を「伝説」としてまとめた1冊で。

「はなわ効果」もあってか、1万部だった初版から発売初日で9万部も増刷されるなど大好調も模様。
ガッツ兄ィも「おれも驚いているよ」と語りながら「目標は50万部だ。OK牧場!」大増刷を希望。
「はなわのCDでは1円の印税も入らない」とボヤキながら自分も儲かろうと(?)娘さんと出版した「伝説集」だけに。
印税が入って「これで選挙でこさえた数千万の借金が返せるかな」と色気も。

これまでも「ガッツ兄ィを舐めるなよ!あとホタテも舐めるなよ」と言って来た私としては、全くもって喜ばしいかぎりで。

一時期、某ハタケヤマ氏が選手兼タレントとして人気が出たとき調子に乗って「元ボクサーって馬鹿みたいなキャラクターで笑い者になってるイメージ強いじゃないですか?オレ、そんなのイヤなんですよね」とか語っておいでだったが。

(まぁガッツ兄ィを名指ししたワケではなかったが)「貴兄様は、30年間も芸能界で生き残れるのですか?ガッツ兄ィは芸人と並んだ回答席で一人ブッちぎりの笑いを取る男ですよ!ただの“天然”で片付けられる存在では無いのですよ!!」とTVの前で吠えさせて頂いたワタクシでしたが。

今の世知辛い世の中、「他人に馬鹿にされたくない」と皆が必死な中、「率先的に笑われる事を良しとする男」・・・それがガッツ兄ィ。

「自分を笑う事で皆が楽しんでくれるなら、それはそれでいイイ」と言わんばかりの懐の大きさ。

なんという大きな男だ、ガッツ兄ィは!!!

――まぁ、はなわのネタも「ビートたけしの使い回し」ではありますが。
ガッツ兄ィの栃木弁をかなり忠実に再現してるのは見事だとも言えましょう。

あと、ガッツ兄ぃネタと言えば。
忘れてはいけない「たけし&はにわ間を繋いだ掛け橋的グループ」こと電気グルーヴ。

伝統のオールナイトニッポン、2部時代からガッツネタを披露。ハガキ職人も「・・・マイケルが!」「・・・チャカ・カーンが!」「・・・ガッツが!」とネタ連発!

以下、「Give & 迷惑」こと「売ります買いますコーナー」より抜粋。

【「竹下景子が、ムリヤリ偽札を両替機に突っ込んでいるトコロを、暗視カメラで捉えた衝撃映像」と、「頭にネクタイを結んだ姿で、息子のロボダッチのプラモデルを勝手に作っていたガッツが、組立て説明書を全く無視した作り方をして、なんとか完成させたものの、案の定、部品が たくさん余ってしまい『おい、なんだよ不良品かよ』とボヤいて、余った部品を火であぶっていたトコロ、いきなり息子に、砂をタップリ詰め込んだ靴下で目の辺りをブッ叩かれてしまい、『うぎゃ~!イテェイテェ!これじゃ、もう“デコボコ大学校”が見れねぇよ!』と叫んで転げ回っていると、今度は置いてあった火鉢に頭から突っ込んでしまい、『ちくしょ~!これが“くうねるあそぶ”ってヤツかよ~!』と嘆いてるシーンのカラクリで、毎日起こしてくれる目覚し時計の京本モデル」を集めています。それから、宍戸錠の頬から徳川埋蔵金が発掘されました。欲しい人はドンドン電話ください】

・・・等と云う投稿が、毎回送られて来て我々を楽しませてくれたのでした(実話)。

それでいながらスポーツマンのピエール瀧(阪神の入団テスト受けた経験有り。シャレでだけど)は、朝までスポーツで「ガッツvsアルバロ・ロハス」を見て「凄いよガッツ!受けのボクシングだけど駆け引きが凄い!」と世界王者ガッツを絶賛。

ネタにするだけでなくガッツを評価(あと、水森亜土たんの事も大絶賛)!

あまり語られる事は無いが、ガッツ伝説の中興の祖として“電気グルーヴ”を位置付けたいワタクシなのでした。

――話は逸れたが。あと、いつのまにか「ガッツ」と呼び捨てにしてるが。

職場のナイスガイも購入した「ガッツ伝説」。
「少し待てばブックオフで安売りするさ」と待っていた私は「へへへ、これで借りてタダ読み出来るぜ!」と大喜び(←印税に協力する気ゼロかよ!!!)

VIVAガッツ!!

◆8/3(後楽園ホール)の試合結果
△東日本新人王予選4R
○Lフライ
渡部哲也 引分 久田恭裕 (渡部選手の勝者扱い)
○フライ
佐藤常二郎 不戦勝 中畑大樹
殿村雅史 KO1R 斎藤茂郎
山口伸一 KO1R 中沢孝至
○Sフライ
山口貴士 判定 西口英次郎
○フェザー
米山草平 負傷判定4R 福田益規
中山伊智郎 KO2R 菅原 慎
○Sフェザー
北原宏和 判定 長谷川 茂
小野寺正明 判定 工藤 貢
○Sライト
塩谷智行 TKO2R 大沢佳夫 
小森光喜 TKO1R 山内貴史
霜山綾司 判定 大川泰弘

中島らもさん死去

2004年08月04日 | 生活
私がロックオデッセイで はしゃいでる間、生死の境を さ迷っていた作家の中島らもさんが、お亡くなりになってしまった。

故ナンシー関と並ぶ、マイ・フェイバリット・キャラクターが居なくなってしまった(悲)・・・。

“らも”さんは、15日の深夜に神戸で行われた知人のライブを見た後、酒に酔って階段から転落したそうで。
神戸医大病院で緊急手術を受けて、一時は持ち直したが。26日の朝8時すぎ、脳挫傷による外傷性脳内血腫のため、夫人ら親族、事務所関係者らにみとられながら、一度も意識が戻ること無く「まるで眠るように」死去したそうな。

無頼(?)を気取りながらも、ちゃんと身内に見守られて亡くなったのが救いか?事務所関係者も、最近の「お痛」に見放し気味だったろうが。それでもちゃんと掛けつけてたのね(当り前か・・・)。
僚友とも言える“わかぎえふ”さんも、その場にはいらした事でしょうなぁ。

本人の遺志で普通の葬儀は営まれず、翌日昼に親族だけで密葬が行われたそうな。

以前から「オレが死んだ時は、みんなで踊り、歌ってくれ。墓はつくるな」と話していた“らも”さん。
関係者は「追悼ライブのような物を行いたい」「遺骨は、許可を取って散骨したい」と話しているそうな。

面白い人だった。

奇人の部類に属するだろう。兵庫県尼崎に生まれ、名門・灘高へ進学し大阪芸術大放送学科を卒業。在学中に23歳で結婚したが、夫人の実家が養鶏関係である事から、卵には不自由しなかったというエピソードも残す。

広告代理店に勤務後、「かねてつデリカフーズ」の雑誌広告「啓蒙かまぼこ新聞」の“てっちゃん&とうちゃんコンビ”が評判となり、コピーライターとして台頭。

その頃のボツ企画に、墓石販売CMにて三角頭巾をつけた男性が墓下から現れ「居心地いいでっせ~!」と叫ぶってモノがあったという。

テレビ番組の構成・出演でも「探偵ナイトスクープ」を成功に導き。
「らもちちコンビ」ではギターデュオ「ゴンチチ」のチチ松村氏と異様とも言える“まったり”した間での会話を展開。
「な、なんだこの人は!?!?」と多くの好事家の注目を集めた。

また、都落ちしていた女優”わかぎえふ”さんと劇団「リリパットアーミー」を旗揚げ。
演劇面を“えふ”さんに任せて異様な脚本を書き上げて人気を博した。
なお、初期のリリパットには「松尾貴史(キッチュから改名するも本名に非ず)」「ひさうちみちお(漫画家)」らの「化け物班(命名えふ女史)」が出演し、これまた異様な空間を醸し出し。特にキッチュが笑いながら咥えた紙テープをグルグルに引っ張っていく「インドの気違い乞食」は、舞台上で“えふ”さんが素で笑い出す程の狂気があった(あれほど腹を抱えて笑った経験は少ないなぁ・・・)。

「リリパット」は中国活劇を得意としたが、最後の方は“らも”さんの手を離れ、「まっとうな演劇」になって寂しかったな(役者班の方々には申し訳ないが)。

それほど多くの舞台は見ていないが。
洋画「クロスロード」の設定を日本に置き換え、「悪魔に魂を売ってもギターの腕をあげたい少年が、老ブルースマンと共に旅しながら、琵琶法師やノコギリ演奏者(キッチュ)などと対決しながら“ジミヘンの生き帰り”石田長生さんと最後の対決に赴く」ミュージカル(?)「レッドスネーク・ブルース」が印象深い。

“らも”さん演じる老ブルースマンは、ドラゴンボールで言えば「亀仙人」のようなキャラクターで。

面白いだけで無く、シンミリもさせられた名演だったと思う。

そういや、「笑いというのは自分の一部でしかなく、あれは受け手に対するサービス。エンターティメント」とも語ってらしたなぇ・・・。

生来の酒好き・アル中で、TV出演時も自分ペースの間を崩さず「酔って出演しているとしか思えない」とも言われた。

92年、アルコール性肝炎で入院した経験を元に発表した「今夜、すべてのバーで」で吉川英治文学新人賞。94年には、奇想天外な長編「ガダラの豚」で日本推理作家協会賞を受賞。
それまでの博物学的な知識が創作に結びついたという点では、荒俣宏さんに通ずる作家でもあった。

一方、禁酒の試みは何度も行われたが失敗していたようで。

また、失業時代に自宅に集まったヒッピーまがいの知人が持ち寄った大麻やマジックマッシュルームが摘発され(それ系の著作もあった)2003年には有罪判決を受けた事も。

しかし、その後も「牢屋でやせるダイエット」を出版、出所後に「大麻は解放すべき」などの発言を行い物議をかもした(この辺の行動は、ベタで好ましいとは思えなかった)。

最近はミュージシャンとしてライブ活動が中心となり。そのかたわら執筆も行い、自伝的な「異形コレクション短編小説 DECO―CHIN」が遺作となった・・・・と。

酒に酔って転落死ってのも「らしい」気がするなぁ。
キダ・タローさんが「おもろい人やった。今頃、自分が死んだ事も気付かんと三途の川前で『これ、なんの川やろうなぁ」と言ってんちゃいますか」と語ってらしたが。まさに、そんな印象で。

悲しいが、なんか予感はあった。
数年前「初めて刺青しましたわ」とTVで見せた身体は痩せ細っており、色白な肌を露出した前開きの革ベストは、ぜんぜん似合っておらず。

まるで死神のようだった。

前も言ったが、彼は最後まで「不良に憧れた頭のイイ子」だったのでは無いだろうか?(奥さんは大変だったろうなぁ・・・)

享年52才。若い死に、師匠とも言える野坂昭如さんは何を思われるだろうか?

中島らもさんの御冥福を心からお祈り致します。

◆7/28(後楽園ホール)の試合結果
○4R
平敷勇二 TKO1R 渡辺将教
佐々木洋史 TKO2R 堀越 豊
沖野 隆 判定 高野智之
石川秀行 TKO2R 松本 健
白根淳一 TKO3R 和田勝也
馬場 陽 引分 鎌田剛幸
芽原拓朗 引分 小池和博
○6R
成田美海 判定 渡辺昌樹
○8R
三浦数馬 KO1R 高藤敏郎
○10R
鈴木 誠 ナムチャイ・タクシンイーサン

◆8/1(大阪市IMPホール)の試合結果
○10R
小島英次 TKO5R終了 クロンチャイ・ソー・ピアブクーン
松本憲亮 判定 リッチデッチ・ウォーウォラピン
正藤秀明 KO6R パランチャイ・ソーウォラピン