あるBOX(改)

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感想:坂田vsデンカオセーン

2007年11月04日 | ボクシング
2007年11月4日
WBA世界フライ級タイトルマッチ「坂田vsデンカオセーン」

驚きましたね。
ダウンも驚いたけど、公式採点にも驚きました。

私は8Rから後は全て坂田で、最終ラウンドも2点差で、坂田の4ポイント勝ちでした。(115-111)
後半の挑戦者はクリンチも増え、結局試合を作ってたのは坂田でしたからね。
細かいボディーや、迎え撃ちのアッパーを評価してくんないとな~。

序盤、中盤はデンカオセーンの重いパンチも目立ったから、集計が長引いた時には
「1-2か?」「際どいのか?」と思いましたが、まさかドローとは。

相変わらず、見栄えで損するボクシングですね。
デンカオの「大きく振ってクリンチ」も試合運びの上手さを感じさせられました。
ダテに40戦以上戦ってませんね。

坂田も第2Rで一気にテンポを上げたので、試合としては様子見のラウンドが省略され、
むしろ面白くなった気もしました。

今回は、ニュージーランド人ジャッジがデンカオ、スウェーデン人ジャッジが坂田・・・。

なんで、韓国人ジャッジとか呼べないのかなぁ・・・。
それとも、国籍は関係ないのか。


前半、明らかに点差が付いて引き分け・・・。
10Rあたりは、TVで見ながら「この人は本当に偉いよ」と呟いた私です。
まぁ、海外の身体能力抜群ボクサーを崇拝してる人達からは色々言われそうですがね。

坂田も・・・
佐藤修みたいに、ボディで倒し切る程の決定力があれば判定まで行かずに済むのにねぇ・・・(まぁ、ハルクも世界戦は1勝だけですが)。
大竹さんの弟子筋は、世界獲っても上位と戦う姿勢があって、「それ」は認めたいんですよねぇ・・・(まぁ、ハルクはジョンを「穴王者」と見て挑まされたんでしょうが)。

TV実況に関しては
内藤vs大毅戦の偏向実況を「実況アナの独断」のようにして、現場の反発を買ったTBS上層部。
発言は撤回しましたが、今回も若いアナに「現場を押しつけた」感は拭えませんね。
経験不足の若いアナも、フォローすべき解説者がアレじゃあ気の毒だなぁ・・・。

そして、鬼塚氏
「この選手は世界初挑戦だから」
この発言をアナに訂正されてたのは・・・キビしいですね。
ガッツさんなら許されるトコなんでしょうが・・・。

ホントは解説降りる気で予習してなかったけど、やっぱり頼まれて引き受けちゃった・・・とかなのか?

あと、ルックスも若作りが目に痛くなってこられました・・・。京本マサキ風というか、大槻ケンヂ風というか(←オーケンは輪郭だけだろっ!)。

――前半にボディ打たれて笑顔見せてたデンカオセーンですが、「こりゃ後半に効果でるかもな」とは思いました。
解説の鬼塚氏も、一応は「目立たないが、ボディ打ちが良い」とは言ってましたしね。

色々言われたTBS放送席ですが、今回も内藤vs大毅戦と同じメンバー。
今回は、デンカオセーンのパンチも取り上げていましたね。
まぁ、坂田の場合は「肩入れ実況」しても許される“人徳がある”と思ってるワタクシ、
留守録見ながら「ワーキャー」言ってしまいました(笑)。

「坂田の細かいパンチも有効」と言うのなら、もっと有効打に反応して欲しかった。
第9R中盤の右カウンター、挑戦者の手数がピタリと止まったから、凄い有効打だったと思うのだけど、放送席はノーリアクション・・・。

しかし、ジャッジは何の為にリングサイドに陣取ってるんだろう?
ああいう「遠目では分かり辛いが、ヒットしている小さいパンチ」を見極める為なんじゃないのか?

まぁ、初回の序盤で「王者の細かい5発と、挑戦者の重い1発で、採点が分かれる試合になるかな?」とは思いましたが
派手なパンチを見るのなら「素人」でも出来ますがな・・・。

坂田も、ドサクサでベルトラインのギリギリ打つとか、首を巻いてバランス崩ささせる・・・とか、
そんなイヤらしい手を使うとか、出来ないか・・・。(やっぱ無理?)

まぁ、今回はたまに「以前より力強い」と思えるパンチも放ってた気もしました。
練習の成果が少しづつ出ている・・・と思いたいですねぇ。

とにかく、
坂田は、パーラ戦、バスケス戦、今回の試合・・・と辛い採点が続いてますね。
パーラ初戦と今回の試合は、勝ちにしてもイイと思いましたがねぇ・・・。

まぁ、連打の粘着度を増すとかして、ジャッジへのアピール度を研究して欲しいですね。

次は――

「戦う前に亀田サイドに移籍してもらって」なんてコメントが、大竹トレーナーから出ていますが。
金平会長は、例によって「同門対決OK」。
東日本会長の大橋氏は「要らぬ詮索されるので、同門対決はNG」。
坂田チャンプ本人は「誰の挑戦でも受ける」。

まぁ、「内藤がポンサクに勝った場合、統一戦」「デンカオセーンとの再戦」など金平会長は選択肢を並べておいでだが。

「地味」と言われた坂田チャンプがアピールするには、防衛を果した今が時期的には一番だし。
話題になる事はバンバン発言するべきでしょうね。