あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

M・シェンカー&Gボネット公演へ行った(4)

2015年06月20日 | ライヴ
MICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCK
メンバーは
Michael Schenker (G)
Doogie White (Vo)........ex. Rainbow
Francis Buchholz (B)....ex. Scorpions
Herman Rarebell (Ds)...ex. Scorpions
Wayne Findlay (G,Kb)...MSG



実際は、Wayne Findlayの器用さが目を引いた。
シェンカーを実に上手くサポート。

主役が弾くギターのバックで奏でられるシンセなど
音の厚みを増すのに大きく貢献していた。
たまに弾くギターソロもキレあり。
若さとメリハリと指の速さで、部分的には
シェンカーより目立ったように受け取れた。

ただし、主役もさる者。
定番の音色、定番のスタイルでファンの期待する
「ギタリスト=マイケル・シェンカー」を見せ付ける。



「ライツ・アウト」終盤ギター・ソロの弾きまくりは
マシンガン弾送に僅かな物足りなさを感じたが
それでもシェンカーが腕を突き上げ、フライングVを
持ち上げればオーディエンスは大歓声なのだ。

普段の弾き姿は終始クラウチング。
「腰が痛くならないのかしら?」と心配になる程だ。

しかし、その姿勢から最前列に躍り出れば必然的に
最前列の観客と接する事になるワケで。

ストロークで音を伸ばしながら空いた右手でファンに
次々とタッチ。
弾きながらギターヘッドでファンの手にチョンチョンと
上からタッチ。

ファンサービスが素晴らしい。終始笑顔だ。

シェンカーには神経質でシリアスなプレイヤーという
印象もあったが、年齢を重ねリラックスして演奏する
楽しみを覚えられたのだなぁ・・・と感慨深し。

先に挙げたボネットとの競演は
MSGの「Desert Song」「Assault Attack」。



終盤の盛り上がりは
Sccorpionsの曲「Rock You Like a Hurricane」と
UFOの「Rock Bottom」で最高潮に。

ドゥギーさん、やっぱりサビでマイクを向けてくる。
タイトルがサビになってるから、歌メロ付けて叫べば
イイだけさ。
「Rock Bottom」なんて叫びまくりさ!

それでも客席を指差し、
覗き込み「どうした、トーキョ―――!!」と
ばかりに煽ってくる。

「ノッてねぇゴは居ねぇが~!?」と、まるでメタル・
ナマハゲ状態のドゥギーさん。

ノってるよ!
あと、じっくりシェンカーを見てぇんだよ!
※昔のギター少年なんてコンサートで双眼鏡を使って
 来日ミュージシャンの手元を見てたんだぞ!



「Rock Bottom」での長尺ギターソロ。
もう、どこがハイライトか分からない。

どっかで声援と大拍手・・・と行きたいのだが
「シェンカーなら、もっと盛り上げる箇所を作ってくるに
違いない」・・・と、タイミングが計れないぞ。
※悪く言えば平坦だったとも言えますが・・・

~で、やっぱり腕を掲げ「ウォォォォ!」とばかりに口を
開けるシェンカーさんのガッツポーズがトリガーとなり、
堰を切ったように歓声を上げ、拍手を送るファン。



「Rock Bottom」のエンディンングで
「MICHAEL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCK」ライブは
大盛り上がりのうちに第一部完。

メンバー全員がステージに横並びしオーディエンスに挨拶。
しかし、その時点でアンコールの手拍子は始まっていた。

セット台に腰掛けたメンバー、笑顔で「このまま演るか?」と
ばかりに立ち上がる。

ステージ脇に下がる事もなくアンコールが始まった!

演奏されたのはスコーピオンズのバラード「Holiday」。
しかし、観客は座らないのな。
やっぱHR・メタルのファンは凄いな。

バラードでもサビを歌わせようとするドゥギーだったが、
キーは高いし、ワタシャ完全に声が枯れてるし、
スコーピオンズ曲は聴き込みが足りないし・・・で
全く歌えませんでした。スミマセン。

最後の曲はScorpionsの「Blackout」。
もう、私はホワイトアウト状態で良く覚えていません(笑)。



いや~、久々のハードロック・コンサートでした。
原点に戻った気分です。

いろんなジャンルのロックを聴くようになったが、やっぱり
最初に熱中したのはHRだったもんね。

ホント、その頃に戻ったような気分でした。

そりゃ、MSGの「dancer」や「Armed And Ready」も演奏して
欲しかったし、ボネットにもRainbow曲を増やして欲しかった。

しかし、欲を言えばキリが無いし、今回のような機会が
あっただけでも奇跡的だと考えれば、もう感謝の気持ちしか
ありません。



シェンカーさん、ボネットさん、メンバーやスタッフの皆さん、
東京音協さんにホント感謝で御座います。

翌日は声がガラガラでしたが。
職場で「風邪?」と聞かれても「いや、コンサート」と
笑顔で答えたワタシ。

当分は御機嫌で過ごせそうです。

M・シェンカー&Gボネット公演へ行った(3)

2015年06月20日 | ライヴ
MICHAEL SCHENKER TEMPLE OF ROCK
~SPIRIT ON A MISSIM JAPAN TOUR~

6月18日公演の感想は続きます。

グラハム・ボネット・バンドの興奮は冷めやらぬのですが、
私は水分補給の為いったん売店へ。
始まる前はビールしか飲んでなかったので喉が乾いてきた。
動きっぱなしで大汗かいてるし。

ペットボトルのミネラルウォーターを飲んだらもう
「次のステージです」のアナウンス。
10分かそこらの休憩で舞台チェンジ完了なのな。

キッチリさんだねぇ。
グラハム・ボネット・バンドも開演時間ジャストに始まったし。
そこはカップリング・コンサートならでは・・・なんですかね。



ステージ背にはMICHAEL SCHENKER TEMPLE OF ROCK の
最新アルバム、「SPIRIT ON A MISSION」のジャケットが
描かれた大型垂れ幕(?)が掲げられ、ステージ上には
マーシャルアンプが数多く積み重ねられている。
BGMは「シン・リジィ」から「フラワー・トラベリン・バンド」
「ラッシュ」・・・。

そして会場は暗転。
拍手の中、シンセのようなSEが流れ始める。

まず元スコーピオンズのドラマー、ベーシストが姿を現し
そしてもう一人のギタリストが登場。

そして大歓声に迎えられ、マイケル・シェンカーが登場!
もちろん抱えているのはトレードマークのフライングV!!



一時期は太った写真が出回って「どうしたんだ?」と思わされたが
今はかなりシェイプされた印象で。
ごきげんな笑顔で最前列のファンが差し出す手にタッチしていく姿は
元気そうでなによりだ。

一曲目が始まる。
UFOの「Doctor Doctor」だ!
アンコールで演奏されてイイぐらいの曲が1発目かよ!
イントロが始まっただけで会場から大きな歓声が上がる。

ここでボーカルのドゥギー・ホワイトが登場。
観客を煽りながら、「Doctor Doctor、Please♪」と歌い始める。
気がついたら私も歌ってた。

続いて最新アルバムからの曲。
そして3曲目は再びUFOの名曲「Lights Out」!
観客、大盛り上がり!

私も盛り上がった!アルバム「UFO Live!」の興奮が蘇った!
んで、やっぱりサビは歌ったさ。怪しい英語で。



以下、セットリスト
MICHAEL SCHENKER TEMPLE OF ROCK
2015年6月18日 中野サンプラザ

01: Doctor Doctor (UFO Song)
02: Live and Let Live
03: Lights Out (UFO Song)
04: Where the Wind Blows
05: Natural Thing (UFO Song)
06: Victim of Illusion (MSG Song)
07: Lovedrive (Sccorpions Song)
08: Coast to Coast (Sccorpions Song)
09: Vigilante Man
10: Saviour Machine
11: Shoot Shoot (UFO Song)
12: Before the Devil Knows You're Dead
13: Lord of the Lost and Lonely
14: Desert Song (MSG Song) With Graham Bonnet
15: Rock You Like a Hurricane (Sccorpions Song)
16: Rock Bottom (UFO Song)
Encore
01: Holiday (Sccorpions Song)
02: Assault Attack (MSG Song) With Graham Bonnet
03: Blackout (Sccorpions Song)



ドゥギーさんも煽り立てましたねぇ。
どっちかっつ~と私なんて「マイケルの手元を凝視したい」と
思っていたのだが、そこでサビを歌うように煽ってくるから
「え~?集中力削がれるよ」と、ちょっと不満だったな。

中盤のMCで、ドゥギーが今は亡きロニー・ジェイムス・ディオ、
ジョン・ロード、コージー・パウエルの名前を上げたので、
「これはパープルかレインボーの曲を演やるのかな?」
「まさか、グラハム・ボネットが登場してスターゲイザーか!」と
期待したのだが、ここでは新し目の曲を演奏して「遺志を継ぐ」
覚悟を示した格好だった。

ハードロックを引継ぐ意思表明ってトコロか!

そして終盤。
ドゥギーがグラハム・ボネットを紹介、グラハムがマイケルとハグ!
・・・そんな感動的なシーンが。



ヴォーカリストは一旦交代、
グラハムがMSGで一緒だったアルバム「Assault Attack」から
「Desert Song」が演奏された。

実に30年以上の歳月を経ての共演・・・。
感無量です。

(続く)

M・シェンカー&Gボネット公演へ行った(2)

2015年06月20日 | ライヴ
「Love's No Friend」でもサビを歌わせようとするグラハムさん。
最後もマイクを向けてきたので私は大声で歌いましたが、他の
お客さんのノリはイマイチでしたよ。

私はP・ロジャースになったつもりで軽くフェイクかけて
歌いましたがね!

3曲目はアルカトラスの曲。
グラハム・ボネット・バンドの演奏は、しっかりHRしてて乗れました。

4曲目は「リッチーが書いたキュートな曲」と「Makin' Love」を
演奏 (これまたRainbowの「ダウン・トゥ・アース」から)。

美人ベーシストに近付いて「Makin' Love、フォウ!」と
おどけるグラハムさん、枯れてません。

腰に手を回したり肩を組んだりでノリノリです。

体型も変わらないし、スーツ系ワイシャツ系のファッションも
オールバックにグラサンも昔のままだし
たまにヒョコッと早歩きする仕草は本当に「やっさん」のようだ。



続けて「Russ Ballard song」と紹介して、ファンから歓声が上がる。
最大のヒット曲「Since You Been Gone」のリフが始まる。

やっぱり盛り上がる会場。
作曲者の生ライブも見たことあるけど、グラハム版も感無量だ。

ここでもサビを歌ったさ。キーが高くて辛かったけど歌ったさ。

続いてアルカトラスの曲、グラハムのソロ曲と続く。
「Night Games」も盛り上がりました。



そして9曲目。
ドラムの連打でファンは大歓声。
「Lost in Hollywood」です。
Rainbow「ダウン・トゥ・アース」の最後を飾る曲です。

ちょっと「紫の炎」っぽいリフなれど、あくまでハリウッド。
歌メロのサビはハイトーン。

しかし、やっぱり客に歌わせようとしてくるグラハムさん。

ともあれ、こちとらHRファンだ。(プログレも好きだけど)
堂々と受けて立ったさ。
ここで尻込みしたらHRファンの名折れさ。



パワフルに筋を浮かせて歌うグラハムさんに挑まれちゃ退けません。
※あれは60ウン才の歌唱じゃないぞ。

声が裏返ろうと、枯れようと絶叫歌唱したさ。
バンドもエンディングをバッチリ決めてくれたさ。

ああ、やっぱり来てよかった。
全曲立ちっぱなしだが、苦じゃないさ。

だって乗りっぱなしだったからね。

(続く)