あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

最近聴いたCD「芸能山城組入門」(1)

2015年11月08日 | CD紹介(邦楽)
極めてプリミティヴな芸能集団山城組のベスト・アルバム。
彼らの評価を決定付けた「01」から最新「19」まで10枚の
アルバムからのコンピレーション。

現地に行かなくても現地の音楽が体験可能という事を
標榜する芸能集団「芸能山城組」。
その概要が明らかにされる・・・と謳うベスト盤。

1曲目の作曲者が渡辺宙明先生と聞いて、その関連で
興味を持ったワケなんですが、ある意味「エライもん
聴いてしもうた」・・・という気分。



01. 恐山~序章(プロローグ)
02. わたしの亜麻畑(ヨーロッバ編)
03. そそり立つ岩(ヨーロッパ編)
04. 糸を紡いでいた時(ヨーロッパ編)
05. モリナリ、想いはままならず(ヨーロッパ編)
06. ラーダよ(ヨーロッパ編)
07. 終祷<守護仏スルングマンための法要>
08. チンギス・ハン讃歌(アジア編)
09. エホバ我の力よ、我切に汝を愛しむ(アジア編)
10. ケチャの合唱パタン(アジア編)
11. 婚礼のアッハワッシュ(アフリカ編)
12. ヨヨイエレ・ヨイエレ(アフリカ編)
13. 子供たちの仕事のうた(アフリカ編)
14. しとめた鳥(アフリカ編)
15. わらべうた抄(日本編)
16. 合唱刈干切唄(日本編)
17. 山城節「柳の雨」*唐人お吉明烏篇入
18. 合唱組曲「小さな目」から
  おうちの人(合唱組曲「小さな目」から
  ふうりん(合唱組曲「小さな目」から
  べんとう(合唱組曲「小さな目」から くも
19. 合唱組曲「小さな目」から
  ふうりん(輪廻交響楽スペシャル
  第2章 散華(輪廻交響楽スペシャル
  第3章 瞑想(輪廻交響楽スペシャル
  第4章 転生

~聴いたら本場を思わせる歌唱・演奏だが
「やってるのは地域外の日本人」
「しかも実質同じメンバー」。

ライナーノーツを書いているのが主宰の山城祥二氏。
本アルバム曲の背景や演奏の理念に関して詳細に
解説している。
商業音楽の堕落や旧来の西洋音楽優位主義を
糾弾しているのだが、その刃の鋭さに驚く。

その理念が「芸能山城組」の作品に帰結している。
長い修練と血統のみが芸能を許される・・・という
旧来の思想を、
「具体的技能の組み立てという方法論」を用いて
破壊しようとする山城組。

特に「ケチャ」は圧巻です。