あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

最近の収穫「Love Live Life + One」CD(1)

2015年11月09日 | CD紹介(邦楽)
アルバム名は「LOVE WILL MAKE A BETTER YOU」。

1971年のLOVE LIVE LIFE + ONE、
メンバーは以下の通り。

市原宏祐:サックス/フルート/ストリング、ブラス・アレンジ
横田年昭:フルート/サックス
水谷公生:ギター
直居隆雄:ギター
柳田ヒロ:オルガン/ピアノ
寺川正興:ベース
チト河内:ドラム
川原直美:パーカッション
布施明:ボーカル



・・・すごい面子という事で。
ニューロックと先鋭的ジャズを標榜してたメンバーが新しい音楽を
創作しようという野心の元に集まったグループ。
強力なヴォーカリストを・・・と考えた挙句、A Fuse氏に白羽の矢が。

元々が布施明さんのコンサートでバックを務めていたメンバー。
ここでは対等に強烈なパフォーマンスを炸裂させている。

01:THE QUESTION MARK
02:RUNNIN' FREE
03:LOVE WILL MAKE A BETTER YOU
04:SHADOWS OF THE MIND
05:FACTS ABOUT IT ALL

一曲目からサックスが静かに吹き荒れ、緊張感が盛り上がる中で
水谷公生さんのギターが響きまくる。直居さんも弾きまくってる。
レコード時代はA面まるまる使っていた長尺曲です。
フリージャズ臭がプンプンします。
英国ジャズ・ロックやカンタベリー系のクールさに比べれば、
後半の熱さは日本人なりの野心が燃え上がってる証左でしょうか。



三曲目のタイトルトラックは一転して、モロにスライ&ザ・ファミリー
ストーンな超ファンキー・ロック。
ギターは弾きまくり、布施明さんも声が潰れんばかりに張り上げた歌を
聞かせてくれます。
やっぱりベースの寺川さんが後半の展開を盛り上げます。
うねりも強力、弾きまくりが圧巻です。当然ドラムもハイテンション。
サックスも凄い。

ミディアムテンポな曲も黒っぽくて良い。
ジャズ・ロックでプログレ。でも黒っぽい。

クリムゾンの1stに影響受けてるとは思うが、別の角度で勝負してる。
ジャケットはFREEの「ハートブレイカー」みたい・・・と思ったが
こっちの方が早かった。

70年代、邦楽も凄かったんだなぁ・・・と
心底実感した1枚で御座います。

最近聴いたCD「芸能山城組入門」(2)

2015年11月09日 | CD紹介(邦楽)
芸能山城組が1976年に録音したファースト・アルバム「恐山」は、
渡辺宙明先生の曲だが。
山城組主宰の山城祥二氏、井上尭之氏、大野克夫氏の編曲によって
大胆にその姿を変えているとの事。

この辺のお名前聞くだけでワクワクです。
欧州の曲は教会風の音響で合唱に残音を効かせ、発音のハンデを
克服している。



アフリカ調はタテノリ、日本の童謡・民謡は緩やかに揺らぐ。
ケチャはライヴで客席に構造を説明し、少人数で実演しながら
集団実演へと発展させていく。

未開文化のように言われた地域で非常に高度な民俗音楽が
実演されており、その方法論を体系的に学べば、日本人集団でも
再現が可能である・・・と。

メジャーどころではアニメ「AKIRA」の音楽を担当。
映像美とともにサウンド面の評価に貢献した。

芸能山城組は現在も建材。
ケチャを披露し、ブルガリア女声合唱のコミュニティ・カレッジを
開催している。

よくぞ、こういう集団が日本に存在してくれたものだ。
いまさらながら感服いたします。