あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

原発事故

2011年03月17日 | 生活
ともあれ
自衛隊・ハイパーレスキュー隊の皆様は
命懸けで大きな任務に向かっていらっしゃる



警察の皆さんも同様

現場の東電関係者も・・・だ
下請け、孫請け・・・現場関係者も含め、
海外では「サムライ」と賞賛されているが

ご当人達は「交代で淡々とやっている。サムライなどでは無い」とコメント

謙遜か?自虐コメントか?
まぁ、「プロフェッショナルとして仕事をしている」って事だろうか

それはそれで立派な事だ
放射能の危機に晒されながらの復旧作業
頭が下がる



まぁ、
東電関係のお偉方や建設誘致担当者は、 
安全な地域で推移を見守っていらっしゃるんだろうがな

例え原発が最悪の事態を回避し、落ち着いたとしても
次は土壌汚染などの問題が待ち構えている

東電から農作物の保障に関するコメントも出ているが
「たとえ幾ら保障で出費があっても、国が東電を潰すわけが無い」と思っているのだろう

計画停電も、なかば「脅し」
火力発電所も地震の影響を受け、東北から関東にかけて多くが運転を停止しているそうだが、
「原子力発電が止まれば大規模停電の可能性あり」と、今後の予防線を張っているようにも感じられる



いや、ホントにね
潰さなくても「解体」くらいは有り得るし、そこまで話を持っていってもよい惨状だ
見込みの甘さ、情報隠し、開示の遅れ・・・

ヒステリックに叫ぶつもりも無いが
まぁ、東電の「大丈夫」は疑った方がイイ気がしますなぁ

もっとも、それで防護策を取るにしても「海藻類を摂る」「発酵食品を摂る」とかの
本来「健康にイイ」といわれる食生活を推進するだけですがね

放射能対策にしても
「帽子、マスク、メガネ、埃が付き辛い服装・・・」などなど
「花粉症対策と同じ」という「毎年春に行っている防御策」をやるだけだから
花粉症歴20ウン年の私からすればゼンゼン苦では無い

・・・疎開?
現実的じゃないな

(無)計画停電

2011年03月16日 | 生活
職場で遠方から来てるのが居るが
実質は自宅待機
来たとしも徒歩や乗り継ぎで昼過ぎ出勤

来れる人間が休日返上で職場に出ている状況



原発は当初「大丈夫」と言われてたが
放射能漏れやメルトダウンの危機が伝えられている



(小さなものだが)余震も時折
家が「ミシッ」となるとドキリとする
緊急地震速報に敏感になる(相変わらずハズレが多いが)

まだまだ危機は続いている印象

計画停電

2011年03月15日 | 生活
福島の原子力発電所がとんでもない事になってる
地震に津波に原発事故

未曾有の災害だ



東電のは人災だが

地震情報で「福島浜通り」を何度目にした事か
地震の巣じゃねぇか
あんな所に建てたのが そもそも無茶だろうが



そして
原発停止による電力不足に伴う「計画停電」

これでまた交通機関が大混乱
我が家は最寄り駅の電車が止まることは無く、停電も区画外だが

本数減らされた電車は混雑
通勤で疲れ果てる・・・

東北関東大地震

2011年03月14日 | 生活
昨日は
結局PM8時過ぎまで職場にいた



全体的に相当の被害があった
会社の仙台支社とは連絡が取れないそうな

職場の建物もヒビや看板の歪みがあった



今日も出勤
電車は混乱、ラッシュでクタクタ

ずいぶん風呂に浸かってないなぁ・・・

東北関東大地震

2011年03月13日 | 生活
マスコミが使う地震の名称がコロコロ変わる

阪神淡路談震災の時もそうだったな

結局マグネニュードは7.9から8.4へ変更され
8.4から8.8、最終的にはM9の「世界歴代4位タイ」の巨大地震という事になった
とんでもない数字だ

当日は午後3時過ぎのも震度5ぐらいのがあったが
それは震源が違ったらしい
下から突き上げてくるような地震もあった



断層が活性化してしまったのか?
北関東が震源の地震もあり
東京湾が震源の物もあり(震度は小さいが)

当日の余震は数多く
翌日翌々日と、まだ時々揺れる



結局、家に帰れたのは12日の夕方だった
家族からのメールで無事は知ってたが
玄関で出迎えてくれた ちびスケが直ぐにしがみついて来た時には
涙が出そうになった

奇跡的に室内は無事だった
倒れた什器は無かった

知人で「倒れて無くても中の食器が割れていた」ってのも居たが
それも我が家じゃ無事
本やCD、DVDの落下もなし
奇跡だ



すぐにでも物を減らしたいところだが出勤の準備だ

本来、日曜休みの私だが報告で職場に顔を出すことにした

東北太平洋沖を震源とする地震

2011年03月12日 | 生活
電車は止まった
家族に連絡しようにも電話が繋がらない
携帯電話も繋がらない
頼みのPHSもダメ

帰宅困難者だ
ビルにゾロゾロと残留者



震災時の備品準備
飲料水だ毛布だ薬箱だ

対応に追われっ放し
一睡も出来ない 休めもしない

停電してないのが救いか
照度は確保されてる
空調も運転してくれるそうだ

階段も上り下り出来る



TV映像では、どこかのガスタンクが炎上している
エライこっちゃ

震源は三陸沖だった
震度7、マグネチュード7,9

とんでもない数字だ



東北の太平洋沿岸に津波が押し寄せた模様
すさまじい光景が映し出されていた

まるで この世の終わりだ

地震

2011年03月11日 | 生活
昼過ぎ
午後2時47分

横揺れが始まった
最初は「そうでもないかな」と感じたが
どんどん揺れが大きくなった
横滑りのような揺れ

その時、私は職場に居たが
建物がミシミシと軋んだ

あきらかに震度2や3の揺れじゃない



エレベーターが止まった
建物内に非常放送

直下では無かった
体感で分かった

横揺れは震源が遠方である事を示す
亡くなる人が多い大きな地震が発生したんだな・・・と
直感的に思った

思い出の名勝負「張正九vsイラリオ・サパタⅡ」

2011年03月10日 | ボクシング
韓国・テジョン 
1983年3月26日
【WBCライトフライ級タイトルマッチ】

80年代から現在に至るまで、韓国リングが最も熱狂した記念碑的試合。
張正九は韓国期待、ホープ中のホープ。
ティト・アベラ、アルフォンソ・ロペスをKO、元王者ウルスアに判定
勝ちして1度はサパタに挑んでいるが、王者のマラソンファイトの前に
惜敗している。

しかし、それには逆地元判定の声も多く、ベテラン・サパタの減量苦も
あって、韓国国民は張の再挑戦・王座奪取に大きな期待を寄せていた。

我々日本のファンとしては、中島成雄・友利正と第1戦でパターンを
読まれ、第2戦では打撃戦に持って行きながらも一方的に打ち捲られて
惨敗というシーンを目撃しているだけに、張も同じ轍を踏む可能性あり
との予想もあったが。

第1R
長身サパタ、余り足を使わず。厳しい眼光。サウスポースタイルからの
ワンツーで張を威嚇するが、張も落ち着いている。
サパタを中心に回りながら、ときおり左右フックで飛びこむ。
サパタは迎え撃ちモードで中島・友利第2戦と同様の目論みか。
張の変則ムーブからの左右フックの打ち終わりに得意の右アッパー。
起こしておいてワンツー。

第2R

張がプレッシャーを強める。左手でフェイント掛けて右フックをダブる。
勢い王者をロープに詰めて連打。サパタも打ち返し打撃戦に。
観客は大歓声だが、例によって躱しながらの打ち合いなので両者被弾少なし。

一旦引いて様子を覗う挑戦者は、やはり落ち着いている。
もうA・ロペス戦でアゴ上げガムシャラ連打していた未熟な選手では無い。
第1戦で自信が付いたんだろう。
リラックスしてから一転して第2次波状攻撃。ボディも交え、今回は有効だ。

第3R
サパタの1・2戦セットでの快勝パターンに破綻が見え始めた。
今回の相手は打ち合いに強く、思い切りが良く、馬力とパンチ力と手数がある。
身体は堅いが変則的に上体が動くからサパタのパンチも思うように当たらない。
韓国の鷹と言われる所以だ。

ラウンド中盤、いきなりの右も有効な挑戦者、左フックがカウンターでヒット!
待ちでは無い、先手を心掛けたからこそ一瞬先のヒットだ。

続く1発でロープへ背中が貼り付くサパタ、すぐにサイドステップでゴマカシに
掛かったが、勢いついた挑戦者は騙せない。
張、反対側のロープまで追い掛けて連打!!

連動するが如くカメラが横に追っていく。総立ちの観客、大歓声。まるでF原田vsキングピッチのようだ。鳥肌が立つような光景!

張の攻勢は続く。まったく韓国人好みのラッシャーだ!
サパタの反撃もモノともせず尚も攻勢。勝負ドコロでサパタ、萎むように両手を
カバリングに回す!
思わずカックンの私。何やってんだサパター!
やっぱり気が弱いのかオマエは~!!!!!!

これでは張の勢いは加速されるだけ。つ~か連打の加速もついている。
右フック食らって半身のサパタ、左右のボデイから上への連打でカバリング一方だ!

ここでレフェリーが やや早めのスタンディングダウンを取った。
大声援の声援の中、カウントは進む。レフェリーがサパタに戦闘再開を促す。

しかしサパタの様子が変だ。なんか首を横に振っている。
コラ!レフェリーさんはアクセントとしてスタンディングダウン取っただけでオマエ
本当は そんなに効いていないだろう!?

ロープに手を掛けて腹筋伸ばしてるけどボディのダメージなら根性で我慢して打ち合えや!
ノコノコ自コーナーへ歩いて行ってるんじゃねぇ!
顔をイヤイヤするんじゃねぇ!長期政権の王者が戦意喪失なんて情けないマネするんじゃ
ないだろな!?頼む、それだけは止めて!あぁ、でもまだ「イヤイヤ」やってる。力なく
主審に背を向けている。頑張れサパタ!なんて言ってるウチに・・・。

ああああああああああああああああ試合放棄しくさりやがった――――――――――!!
情けないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!
根性無しだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
アホボケカス腰抜けトンチキタコ軟体動物ガイコツ面――――――!!!

韓国国民は自国の新英雄誕生で大熱狂・大喜びだがワシャ納得しないぞぉぉぉぉぉ!!!

自分が勝つ時ゃ相手をカサに掛かってズタボロにするクセしやがって負ける時は余力残して
エスケイプかい!?!?それでも名王者かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?


・・・・・・・等と ひとしきり怒ってみましたが(笑)。

元々淡白なマラソンファイト~倒す時も狡猾な反則アッパー(しっかりと左手で相手の
後頭部押さえ)使いの人格破綻者サパタですから。
後で冷静に見ると私にとっては さもありなんって感じの王座交代劇だったのでした
(笑←ドコが冷静なんだよ!)。

例によって張正九さんの感動奪取劇を貶める気は全く無い観戦記ですので。
そこんところヨロシクです(笑)。

思い出の名勝負「ローランド・ナバレッテvsボザ・エドワーズ」

2011年03月09日 | ボクシング
イタリア、ビア・レッジオ
1981年8月29日
【WBC世界Jライト級タイトルマッチ15回戦】 

王者:コーネリアス・ボザ・エドワーズ(ウガンダ)25才
挑戦者:ローランド・ナバレッテ(フィリピン)24才

ボザはリモンから奪った王座の2度目の防衛戦。
(初防衛はチャコンをTKO)
試合は最初から好打の応酬。

上背あるボザ対し、ナバレッテも上体を動かしながらジャブをリターン。
両者サウスポー。第1ラウンド半ば、ボザの左ストレートが正面から
ヒットすると、ナバレッテ一瞬フラリ。鼻をしきりに気にする。
様子を見るボザにナバレッテ、ボデイから顔面に連打を返す。
右フックから左ストレートの返しがスムーズだ。
今度はボザが一瞬フラリ。
ラウンド終盤、下に注意を逸らしてナバレッテの左ストレート!
ボザまたもフラリ。小柄だがリーチあるからナバレッテの
ストレートはよく届く。当然、切り返しの右フックも届く事に。

以降もボザはボクシングせず、打ち合いのペース。
両者右手を下げているから互いの左ストレートが良く当たる。
ボザは身体が堅い。

第3ラウンド、打ち合いからボザの叩きつけるような左。
返しの右もヒット。
打ち返すナバレッテに左がカウンター。
グラリと来た挑戦者はクリンチに逃げる。

猫の顔洗いのようにグラブを上げ下げしてカバリングするナバレッテ。
リモン戦の片鱗が・・・。
このラウンド、ボザが左目をカット。

第4ラウンドはビッグラウンド。
前ラウンドの勢いのままに正面からの打ち合いを望むボザ。
両者出血しての打ち合い。
叩きつけるようなボザのパンチに比べ、ナバレッテのパンチには叩き切る
ような伸びがある。
打たれ出してもペースを変えないボザにナバレッテの左クロスが炸裂!

ボザ背中からキャンバスに叩き付けられる強烈なダウン!
立って再度打ち合うが、今度は右フックで崩れるようにダウン!
なりふり構わず足を使ってゴングへ逃げ込むボザ。

決着の第5ラウンド、フットワークからワンツーを放ったボザだが、
直後にナバレッテの投げつけるような右フックをしたたか食らう。
糸の切れたマリオネットのように尻から落ちるボザ。
生まれて初めてのKO負けとなった。

この試合は本来、ボザvs前王者ラファエル・リモンの再戦として
行われるはずだった。
しかしリモンが感冒でダウン、急遽ナバレッテに声が掛かり、現地入りは
試合前日という慌ただしさだったと言う。

ハワイを本拠地とした挑戦者は、自己が保持する北米王座の防衛戦を
キャンセルしての世界再挑戦。
むしろ急遽相手が、ラフファイターからボクサーファイターへ変更に
なったボザの方に、準備が足りなかったようだ。

思い出の名勝負「J・C・チャベスvsR・メイウェザー第1戦」

2011年03月08日 | ボクシング
ネバダ州ラスベガス リビエラホテル
1985年7月7日
【WBC世界Jライト級タイトルマッチ12回戦】

王者:フリオ・セサール・チャベス(22才)44勝40KO無敗
※TV字幕の38KOは誤り

1位:ロジャー・メイウェザー(24才)21勝14KO2敗

ヤング・チャンピオン、チャベスの2度目の防衛戦。
レスべガスの名物アナ、チャック・ハル氏の落ち着いたコールが
心地良い(M・バッファーより この人が断然好き)。

「ベリー・ポピュラー、ロジャー“ブラック・マンバ”メイウェザー」
(地元だから御馴染みですな)、
「フリオ・セイザー・シャベス」(こう聞こえるから仕方ない。でも
このクセも好き)

メイウェザーはホープのベイズモアを痛烈にKOして世界1位に再浮上。
一方チャベスはベテランの実力者R・カスティーヨをKOして評価を上げ
ているが、まだ「試されざる王者」の風潮もあった。

第1R
ジャブで追うメイウェザーの周囲を、チャベスが ゆっくりと回る展開。
メイウェザーのシャープなジャブを巧みなパリーとヘッドスリップで躱す
チャベス。
威嚇するように得意の右を伸ばすメイウェザーだが、これにもチャベスは
反応。ロジャーのスピードにダックが やや追いつかないが、それでも堅い
オデコで滑らせる。そして右に左に細かくステップ。ガニ股ステップだが、
無駄が無い。

・・・・と言うか。
チャベスのボクシングは殆ど完成している!
22才で既に全盛と同じ動きを習得しているのだ!!(つ~か、もう全盛!
彼が凄いのは、その早熟さとピークを長く維持した持続力だ!)

ラウンド中盤、「見切った」とばかりにプレッシャーを掛けるチャベス。
もう右クロスを狙って出る(これが結構、届く)。
メイウェザーはボックスへ展開、チャベスの肩を掴んで回り、距離が
詰まったらクリンチ。分けるレフェリーはR・スティール(髪の毛あり)。

チャベスの右クロスを外したメイウェザー、右でカウンターを狙う!
それをダックするチャベス!カウンターのカウンターを狙う展開、
スリリングだ!!

ロープ伝いに動くメイウェザーを大胆に追い、強打を狙うチャベス。

第2R
引き続き挑戦者を追うチャベス。
メイウェザーはロングレンジ・キープを目論む。
ラウンド開始30秒、メイウェザー、ジャブの多用から打ち下ろしの右!
ガニ股スタンスが一瞬ヨレるチャベスだが、追撃のアッパー(これも恐い
パンチ!)はボデイワークで躱す。

再びメイウェザーの右がヒットするがチャベスは効いた素振り一つ無し。
逆に左ガードの低いメイウェザーへ肩越しの右をヒット!
左のレバーも繰り出したが、これは ややローブロー。

メイウェザーも攻められっ放しではない。
前進するチャベスを必死でイナし、真横から強烈な右ストレート!
この試合のベスト・ショットだ!

しかしチャベスは顔色ひとつ変えない。て、鉄のアゴだ!!

逆にメイウェザーのジャブに右クロス!
足クニャクニャで後退するメイウェザーに、チャベスの牛若丸パーンチ
(身体ごとピョーンと飛んで右ヒット)!
メイウェザー、ロープに引っ掛かるようにダウーン!
フリオも勢い付いて つんのめり(しかし、シッカリと膝でメイウェザーの
足首を踏んずけている!不可抗力だろうけど)、レフェリーはダウンと
判断せず。

ダメージ有り有りのメイウェザーはクリンチに出るが、チャベス構わず攻勢!
メイウェザー必死の右ストレートにチャベスの同パンチがカウンター!!
強烈なダウン!

立ち上がったメイウェザー、またもクリンチに出るが抱きが甘く、長い腕を
持て余し気味。間隙をぬったチャベスのフックで、もつれる様にダウン!

でもスティール・レフェリー、これもスリップと判定。
「大丈夫だ」と強がるメイウェザーだが、目は虚ろ。
再開後は足で躱そうとするが、左手は下がってるしピンチ用の構え全く無し。
もみ合いの中でチャベスの左ショートをダブルで貰って万事休す!

チャベス、強敵メイウェザーを制圧だ!

「フォーゥ!!」
ハッピーなヤング王者の叫びが、この試合の持つ意味合いを感じさせる。
チャベス陣営もメイウェザーを危険な相手だと目していたのだろう。

チャベス時代を確信させる、見事な防衛戦だった。
そしてR・メイウェザーの倒れっぷりもまた、見事だった。
最後はグダグダだったけど(笑)。

思い出の名勝負「エドウィン・ロサリオvsホセ・ルイス・ラミレス第2戦」

2011年03月07日 | ボクシング
イラム・ビトーン・スタジアム 
サンファン プエルトリコ
1984年11月3日
【WBC世界ライト級タイトルマッチ12回戦】
 
アルゲリョ返上を受けた決定戦として、両者の間で行われた第1戦は、
無敗のロサリオが、際どく判定勝利で新王者に就いた。
しかし、アルゲリョもてこずった強打のメキシカン、ラミレスの馬力に
大苦戦。この試合は、その19ヶ月ぶりの再戦。

防衛戦でロベルト・エリゾンドを1RKO。元ゴールド・メダリストの
H・デービスからダウンを奪って判定勝ち。
ラミレスとの再戦は、勢いの差でロサリオ有利と言われた。

試合は最初から波乱含みとなった。
開始15秒、ロサリオの右ストレートがサウスポー、ラミレスのチンに
ヒット!

タフなラミレスが尻餅を付いた!

ロサリオの愛称は「チャポ」。
これはスペイン語で「ビリヤードのキュー」の事で、まるでキューで
つつくように急所を捉える、ロサリオのカンの良さを指しているという。

まさに愛称そのままのストレート。ロサリオ、最高の出だしだ。
その後もビシビシと強打を決め、身体を横に曲げサイドに回っては、
アッパーを決め、2度目のダウンを奪う。
第1戦から1年半、これほど両者の間に力の差が出来たのか?

以降、前半KOを狙う王者と、抵抗する挑戦者の間で激しい打撃戦が
展開された。ほとんど休みなく両者が手を出す、壮絶な打ち合い。
ラミレスのパンチも当たっている。ラミレスの馬力も凄い。

第3ラウンド、それでもロサリオは、手を緩めない。
またも火が出るような打撃戦。
ラミレスのアッパー、フックも当たるが、構わずロープに詰めるロサリオ。

ここでラミレスの左フックがカウンターで当たった!
ロサリオの身体がユラユラと揺れながら後退。実況も驚きの形勢逆転だ。
必死で体勢を立て直し、王者は反撃。またも打撃戦。
ピンチでもチャンスでも、ポーカーフェイスのラミレス。

第4ラウンド、さすがにロサリオもボクシングを始めた。
しかし勢いずいたラミレスの攻撃を持て余し気味。
次第に打ち合いペースになる。

ロサリオが打ち勝つ場面もあるが、ラミレスの手は止まらない。
ジャブの相打ちでも、ロサリオのアゴが上がる。ロサリオの様子が少し
おかしい。
ボディストレートももらって動きが鈍った。
ラミレスの連打の回転が上がり、ロサリオ棒立ちに!!

クリンチもままならないロサリオを打ちまくるラミレス。ラミレスの手が
止まらない!ロープを掴み、コーナーと自分の間にラミレスを挟みこもうと
するロサリオ。
しかし、スルリと身体を抜いたラミレスは、ロサリオの背後からなおも連打。
振り返る事も出来ないロサリオに、レフェリーのスティーブ・クロッソン氏は
即座に試合をストップ!
ラミレス、驚異の逆転勝利だ!!

呆れるほどの粘りで王座を奪ったラミレス。
敗者陣営のJ・ジェイコブス氏も「長くボクシングを見てきたが、こんな凄い
試合は初めて。それにしてもラミレスのガッツは凄い」と兜を脱いだ格好。

ロサリオ陣営のマニー・シアカ氏は「作戦の失敗。前半KOを狙いすぎて
パワーに頼った試合をしてしまった」とコメント。

新王者のホセ・ルイス・ラミレス(メキシコ=26才)は、これで89勝74
KO4敗 。
ショッキングな敗北を喫したエドウィン・ロサリオ(プエルトリコ=21才)は、
28勝25KO1敗となった。

休みない打撃戦、パワーとガッツ、紙一重のスリル。
ディス・イズ・ボクシング!
私は、ボクシングに興味持ち始めた知人には、必ずこの試合を見せるように
しています。

思い出の名勝負「ダニー・ロペスvsファン・マルバレス」

2011年03月06日 | ボクシング
ニューオリンズ、アストロドーム
1978年9月15日
【WBC世界フェザー級タイトルマッチ15回戦】

王者:ダニー“リトルレッド”ロペス(米国)37勝35KO3敗
5位:ファン・アルバレス(亜)42勝22KO6敗8分け

アリvsスピンクスⅡのアンダーカード。
この日は、ルハンvsダビラのWBAバンタム級タイトル戦、
ロスマンvsガリンデスⅠのWBCライト・ヘビー級タイトル戦と この試合で
「世界初の4大タイトルマッチ」と云う巨大興行だった。

王者ロペス(26才)に取っては4度目の防衛戦。

第1R
ゴング早々、左で突っ掛かるアルゼンチン王者ファン・ドミンゴ・アルバレス。
長めパーマの黒髪、いかつい肩。同国人のガリンデスや後のホルヘ・カストロを
連想させる風貌だが脇腹から下はスマート(笑)。
決してズングリ・ファイターでは無い。
ロペスが長身だから チョットそう見えるけど。

コメンテーター、ハワード・コセル氏にスロースターターぶりを紹介された王者は、
ジックリと様子見。その回りを旋回する挑戦者。距離取りも中々うまい。
大きく踏みこんで強打を2発ほど打っては離れる。危険なタイミングで貰う王者、
開始30秒にアルバレスの右・左・右の連打を浴びて横倒しにダウン!!
※右を肩越しに、続く左フックをマトモに正面から食らって顔面上がったトコロに、
また肩越しの右の痛烈なスリーパンチ・コンビネーション!

立ち上がった王者だが効いている!
それでも いつも通りにプレッシャーを掛けるしかないロペス、
前に出ては迎え打たれる悪循環か?

第2R
ペース取りを急いでか、ロペスが圧力を強める。
突っ立ってのジワジワ前進だから反撃も食らうが、見た目以上に挑戦者は威圧されて
いるのか。アルバレスは攻めながらも どこか慎重だ。

王者の右が届く。しかしアルバレスの左から右で後方にタタラを踏むロペス。
まだ効いている?

後続を狙うアルバレスだが右をカウンターされ後退。
ここは御愛嬌と もう一度、踏み込んで右アッパーを狙った瞬間 ロペスの右が
カウンターとなってヒット!
前のめりのトコロに左から右の打ち降ろしでアルバレス、ダウ~ン!!!

これは凄い試合だ!ダウンの応酬だ!!
・・・・と思っていたらアルバレスが起きれない!
オイオイどうした!?

腹這いのままネコのように顔をグラブで拭ってる場合じゃないだろう!?
「これで1度ずつダウン、試合はまだまだ分りません!」ってトコロじゃないの!?

マルバレスやっと四つん這いになったかと思ったが足が動かない!
上体を起こしたトコロでマルセロ・ベルチーニ(伊)レフェリーがカウントアウト!
ロペス、一瞬のパンチで逆転KOだ!!

そのままアルバレスは仰向けで完全に伸びてしまう!なんちゅう破壊力!

―――あっけない終了シーンだったが、反面 実にロペスらしいKO劇だった。
相変わらず、右ストレートは強振しているように見えないのに恐ろしく効く。

同時期の世界王者最高のKO率(ロペスは2位)を誇るカルロス・サラテさえ
連打型の印象あるのに、ダニー・ロペスは本当に一瞬で眠らせてしまう!
オクタビオ“ファモソ”ゴメスも うつ伏せでピクリともせずKOされた
(ロペス、無冠時代の黒星を強烈にKOで雪辱!)。

ロペスは結局、同級王座を7度防衛。
サルバドール・サンチェスに敗れて王座を失い、再戦でも第1戦のリピートのような
試合を演じて引退した。

兄、アーニー・ロペス(ウェルター級世界ランカー。ナポレスに挑戦しKO負け。
来日しムサシ中野をKO)に刺激されて始めたボクサー稼業、
(チャコンにKOされたのち連敗したりとスランプの時期もあったが)いつの間にか
世界王者として一時代を築く程になった。

王者となって技術的に大きな成長は無かったが、
「打たれたら打ち返す」エキサイティングなボクシングは多くのファンを楽しませた。
マシュー・フランクリン同様、鉄壁なボクサーでは無かったが自分も打たれる「戦う
激闘王者」として深く印象に残る愛すべきチャンピオンだったなぁ・・・。

一方マルバレスは、その後は南米王座を獲得し再浮上。
‘80年にWBA王者エウセビオ・ペドロサ(パナマ)に挑戦するも9RKOで
またも王座奪取ならず。南米王座も失い引退した。
ラストファイトで(後の世界Jフェザー級王者)セルヒオ・パルマに勝ったことが、
彼の最後の勲章であった。
叩き上げの強い世界ランカーだったなぁ!

P.S.ちなみに この試合もテレ朝で放送しておりました。

イーグルス来日2011東京ドーム③

2011年03月05日 | 洋楽
J・ウォルシュの代表曲「ウォーク・アウェイ」!
イーグルス加入前に彼が組んだアメリカンHRトリオ、
ジェイムズギャングの最高曲。



これが遂に生で聴けたよ…。
元気いっぱいのジョーは縦にハネながら歌い、ギターを
奏でる。声も出てますよ!



感激に胸を熱くしていると、続いて再び思い出の曲が…。
「呪われた夜(One of These Night)」です。

ドン・ヘンリーの歌声が健在。
特徴あるベースラインも再現されてます。

3曲おいて「Funk #49」。
これまたジェイムズギャングのゴキゲン曲だ!

ジョー・ウォルシュが「オレの見せ場」とばかりに
張り切っている。

「ハートエイク・トゥナイト」でミディアム・テンポ曲の
醍醐味が披露され



「駆け足の人生」で再びジョー・ウォルシュがHR調の曲を
弾きまくる。

盛り上がったトコロで一旦引っ込むメンバー。

アンコールは「Take It Easy」。
続いて、ジョー・ウォルシュの「Rocky Mountain High」

今夜はウォルシュ大活躍だ!
※やっぱ健康状態がイイんだろうなぁ。



最後の最後は…
「Desperado(ならずもの)」

イーグルスの歴史を網羅したライヴ。
いや、アメリカンロック、アメリカのポピュラー音楽史を
披露したようなライブだった。

ブルーグラス調の曲も、コーラスだけの「Seven Bridges Road」も、
カントリー調の曲も、すこしファンク・ディスコ入った曲も、
ハードロック調の曲も・・・あらゆる曲が詰まったショウだった。

それらを東京ドームに提示してくれたような、そんな風にさえ
受け取れた、凄いコンサートだった。

ありがとう、イーグルス。



未成年で、洋楽に目覚めたばっかりの小僧に素晴らしい曲を聴かせて
くれたイーグルス。

ラジオで『呪われた夜』を聴き、「次はどんな曲を出すんだろう?」
「アルバムが作られるんだろう?」とドキドキし、
そして『ホテル・カリフォルニア』が掛かったの衝撃、感激・・・
そして、感動。

リアルタイムで味わえた私は最高に幸せでした。
本当に、ありがとう。



そのうえ、今回は「You Belong To The City」も聴けました。
むせび泣くサックスが聴けました。

「The Boys of Summer」「In The City」も聴けました。
あらゆる角度からのイーグルスに接する事が出来ました。

もう一度お礼を言わせて下さい。

「ありがとう、イーグルス」

イーグルス来日2011東京ドーム②

2011年03月05日 | 洋楽
流れを振り返ってみると

オープニングがメンバー全員スツールに座って「Seven Bridges Road」
全盛期のライヴアルバムに収録されたアカペラのコーラス曲
さすが全員が歌えるバンド、完璧に聴かせてくれた

続いて新曲(ニューアルバム発売ツアーだからなぁ)
ここでは東京ドームの音響の劣悪さが気になる
特にドン・ヘンリーのドラム音が「ボスッ、ボスッ」とエグかった

4曲目は、なんと「Hotel California」!



事前に見たセットリストで知ってはいたが
やはり微妙な曲順
しかし、たっぷりと曲前に雰囲気あるトランペット演奏があり
勿体つけてくれたお陰で「やっぱり特別な曲なんだよな」と納得できた

「Peaceful Easy Feeling」「I Can't Tell You Why」「Witchy Woman」
「Lyin' Eyes」とおなじみな曲でファンはまったりと満足

「東京でアメリカのカントリーロックを演るぜ」というグレン・フライのコメントが
印象深かった
フィドルやマンドリンも効いて、カントリー風味は満タン
オリジナル・アルバムよりカントリーロックしていた

「The Boys of Summer」「In The City」でドン・ヘンリー、ジョー・ウォルシュの
見せ場があって

ドンの「次の曲が終わったら休憩ね。お互い休めるな(笑)」のコメント後の
「The Long Run」

この辺でウォルシュのギターが生き始め、私の期待は高まる

休憩はたっぷり20分
まぁ、メンバーもファンもトシですから(笑)
仕方ないっちゃ~仕方ない
おかげで3時間近いショーが見れるのだから・・・
※そういや曲間のインターバルも長いな
  しっかり打ち合わせして高レベルの演奏を見せようというのなら
  プロの姿勢として認めますがね・・・

第2部は
大型画面のイメージ映像から開始
ニューアルバムのイメージか?

新譜は聴いてないからピンと来ないが
それでも「まだまだ結構イイ曲書くなぁ」と思わせてくれる出来

16目から、また往年の名曲が続く
「Best of My Love」
そして「Take It to The Limit」



ただし、「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」でグレン・フライが歌ったのには
違和感が・・・
ランディ・マイズナーがハイトーン・ヴォイスで歌う原曲に馴染んでる身としては
なんか全然ピンと来ず・・・

ランディ・マイズナーも不参加
(後任のティモシーBシュミットも今や重要メンバーだから仕方ないが・・・)、
ダブルネック・ギターで御馴染みだったドン・フェルダーもクビにされて不参加

フェルダーの作曲とも言われる「ホテル・カリフォルニア」はグループの代名詞とも
言える大名曲だから演奏するしかないだろうが、
「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」は外しても良かったでしょうに・・・

結局やらなかった「ニューキッド・イン・タウン」はフライが歌う曲なんだから
そっちを取り上げればよかったのに・・・

新しいアルバムのタイトル曲「Long Road Out of Eden」の演奏後
ジョー・ウォルシュが前に出てウォームアップを始めた(笑)

ギターを掻き鳴らし、弾き始めたのは見事なリフ
「Walk Away」だ――――――――――――――!!!

イーグルス来日2011東京ドーム①

2011年03月05日 | 洋楽
7年ぶりだそうな

私は90年代の来日を見に行ったから
前回はスルーして、今回も行く気は無かったのだが

土壇場で東京ドームに出かけてしまった
UDOさんのHPで来日後のセットリストが公開されてたのよね

「おお!ウォーク・アウェイ演ってるじゃん!」

ジョー・ウォルシュが在籍したジェイムズ・ギャングの代表曲
アメリカンハードロックの名曲

本当はジェイムズ・ギャングの来日を待ってたんだが
(知名度的に)無理かもしれないので
イーグルスのセットで見れたらイイや!・・・と

他にもFunk #49も演ってるし、メンバー全員もう60代だし
いつまで元気にツアーが出来るか分からないし・・・

それに、亡くなった同い年の従兄弟がイーグルス・ファンだったってのも重なり
(叔父から法事の連絡が来ましたよ・・・)



「よし、行こう!」と東京ドームに向かったのでした
当日券も出るって話しだし・・・

・・・で、満喫した
アメリカンロックを総括するようなステージだった



以下、セットリスト

01. Seven Bridges Road
02. How Long
03. I Don't Want to Hear
04. Hotel California
05. Peaceful Easy Feeling
06. I Can't Tell You Why
07. Witchy Woman
08. Lyin' Eyes
09. The Boys of Summer
10. In The City
11. The Long Run
- - - - - - - - interval - - - - - - - -
12. No More Walks In The Wood
13. Waiting In The Weeds
14. No More Cloudy Days
15. Love Will Keep Us Alive
16. Best of My Love
17. Take It to The Limit
18. Long Road Out of Eden
19. Walk Away
20. One of These Night
21. Life's Been Good
22. Dirty Laundry
23. Funk #49
24. Heartache Tonight
25. Life In The Fast Lane
- - - - - - - - encore - - - - - - - -
26. Take It Easy
27. Rocky Mountain High
28. Desperado