相変わらず緑の美しい、広々とした北大キャンパス。八月も終わりに近づき、空は秋の気配も漂うような気持ちのよい青空。
そんな空の下、今年も北大農学部の皆さんによる「北大マルシェ」が開催されました。
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学生さんと道内の農家・酪農家の皆さんによる出店や、農業をより深く知ってもらうために趣向を凝らした催しが、今年も広大な北大キャンパスの一角で行われていました。
六月の北大祭同様、毎年楽しみなイベントであります。
まずは、農学部ならではの企画。
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トウモロコシの食べ比べ。200円。
買うと「完全攻略本」もくれました。
「学生イシタニ君」(顔写真付き)による「オレの評価グラフ」(糖度・ジューシーさ・粒皮の薄さ・粒の量・粒の大きさの五項目で評価)が、それぞれのトウモロコシについて掲載されてました。
今回のトウモロコシは写真奥「しあわせコーン」、手前左「ピュアホワイト」、手前右「ランチャー」の三種。
以下、「攻略本」によれば…
しあわせコーンはグラフ的にもバランスがとれた品種。見た目も「バイカラー」タイプで人気があり、万能品種。
ピュアホワイトはグラフ的には糖度とジューシーさに特化。クリーミーでまろやかな甘さはもはや果物。
ランチャーは、北大で研究され最適な栽培方法で生産された、まさに北大産のトウモロコシ。粒の量、大きさ、柔らかさに優れ食味も良いと言うトウモロコシの「極み」。
…ふむふむ。なるほど…。
なんて、「攻略本」を眺めながら食べておりました。トウモロコシの味にも確かに違いがあるなと、すっかり勉強になりました。
今年は北大産のトウモロコシまで登場しましたが、実はこの「ランチャー」が食べ応えもあって一番気に入りました。攻略本のとおり、確かに写真でも粒の大きさが際立ってますね。
昔、国道沿いの直売所で買って食べたトウモロコシのような、独特な草の香りも程好くて美味しかったです。
ちなみにイシタニ君によれば、美味しいトウモロコシは…
・なるべく採れたて
(時間の経過で糖分がデンプンに変化してしまい、常温だと24時間で美味しさは半減するそう。)
・ヒゲの先が茶色くてしっとりしており、フサフサしたもの
(ヒゲの先が茶色いのは熟してる証拠だとか。そしてヒゲの本数=粒の数なので、フサフサしてるものは粒も詰まってるとのこと。)
を、選ぶと良いそうです。
続いて…
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牛乳の飲み比べ。これも200円。そしてこれにも「攻略本」付き。
コップに番号が書いてますが、攻略本によりますと…
1:「養老牛放牧牛乳」
搾乳時以外は常に放牧している、自然の状態に近い牛の牛乳。
2:「おこっぺ牛乳」
オホーツク海に面したミネラル等の多い土壌で、牛に最適な牧草地を作り上げ、牛の「健康」にこだわった牛乳。
3:「よつ葉低脂肪牛乳」
脂肪分を抑えて飲みやすいすっきりした味わい。
4:「北大産牛乳」
牛乳にも今年は北大産が登場。学生さん自らが殺菌までの作業を行った、手作り感溢れる牛乳とのこと。
3番以外は低温殺菌、成分無調整、ノンホモジナイズ(固まってる脂肪分をそのままにしたもの)。つまりは、あまり加工しすぎてない牛乳、という感じですかね。
ちなみに、北大産牛乳は作業中に学生さんが気を抜いてしまい(笑)、殺菌の温度が高くなりすぎた時もあったとか。まさに手作り感(?)がありますが、北大産の牛乳も美味しかったですね。
特に、3番と他の牛乳の違いが面白かったです。普段飲んでるのは3番が近いはずなんですが、他の牛乳の飲み応えが強いので物足りなくなりますね。低温殺菌、というのが大きな違いを出しているのかもしれません。
さらに。
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北大産のジンギスカン。盛り方の都合で玉ねぎばかりに見えますが(笑)、下には柔らかなジンギスカンがたっぷり。
学生さんがつきっきりで世話をした羊を…最終的に精肉にして、今回提供していると。さすがに精肉にするのは業者さんにお願いした模様ですが。
とは言え、やはり情は移るみたいですね。その「過程」がパネルになって掲示されてましたが…
これは漫画「銀の匙」そのままですね。(農業高校に通う主人公が、授業で子豚から育てた豚をベーコンに加工するまでを描いた話があるんです)
人間は他の命を戴くことで生きていると、改めて思い知ります。言ってしまえば、植物だって「命」ですしね。
この三つの企画は北大マルシェならでは。たくさんの方に体験してみていただきたい。
さて。
もちろん、これ以外にも沢山の出店が。
長沼町の…
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レイモンドさんのパンケーキ。全粒粉のパンケーキ は、サクサクで風味も穀物感が強くて素朴。僕はこの全粒粉の食感や味わいが好きですね。
東川町のチキンピロシキ。
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揚げないで作る東欧風だとか。横山アディナさんという、きれいな金髪の女性が売っていたのですが、ドラマ「マッサン」のエリーみたいでした。
もちろん、ピロシキもふんわりと焼き上げられていて美味しい。
気付けば、会場にいらっしゃった外国人の方の出店のものを食べてました。お二人とも日本語も流暢。
どんな経緯があったかまでは存じ上げないのですが、外国の島国で、さらにその中の北海道と言う土地に魅力を感じてくださって、そのまま北海道でご商売を営むことに至ったなら、道産子の自分も何だか嬉しいですね。
北大マルシェ名物の石釜ピザは今年も大人気。時間的に焼き上がりを待つにはちょっと難しそうだったので、今年は我慢しました。
でも、十分に堪能しました。楽しかったです。
学園祭の雰囲気ながらも、北海道の農業の最先端に触れることもできるのが素敵ですね。
この北大マルシェがさらに盛り上がって、北海道の農業・酪農も盛り上がってくれたら嬉しい限り。
北大農学部の皆さん、これからも応援しておりますよぉ…と、思いながら、再び北大キャンパスの青空を眺めておりました。
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そんな空の下、今年も北大農学部の皆さんによる「北大マルシェ」が開催されました。
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学生さんと道内の農家・酪農家の皆さんによる出店や、農業をより深く知ってもらうために趣向を凝らした催しが、今年も広大な北大キャンパスの一角で行われていました。
六月の北大祭同様、毎年楽しみなイベントであります。
まずは、農学部ならではの企画。
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トウモロコシの食べ比べ。200円。
買うと「完全攻略本」もくれました。
「学生イシタニ君」(顔写真付き)による「オレの評価グラフ」(糖度・ジューシーさ・粒皮の薄さ・粒の量・粒の大きさの五項目で評価)が、それぞれのトウモロコシについて掲載されてました。
今回のトウモロコシは写真奥「しあわせコーン」、手前左「ピュアホワイト」、手前右「ランチャー」の三種。
以下、「攻略本」によれば…
しあわせコーンはグラフ的にもバランスがとれた品種。見た目も「バイカラー」タイプで人気があり、万能品種。
ピュアホワイトはグラフ的には糖度とジューシーさに特化。クリーミーでまろやかな甘さはもはや果物。
ランチャーは、北大で研究され最適な栽培方法で生産された、まさに北大産のトウモロコシ。粒の量、大きさ、柔らかさに優れ食味も良いと言うトウモロコシの「極み」。
…ふむふむ。なるほど…。
なんて、「攻略本」を眺めながら食べておりました。トウモロコシの味にも確かに違いがあるなと、すっかり勉強になりました。
今年は北大産のトウモロコシまで登場しましたが、実はこの「ランチャー」が食べ応えもあって一番気に入りました。攻略本のとおり、確かに写真でも粒の大きさが際立ってますね。
昔、国道沿いの直売所で買って食べたトウモロコシのような、独特な草の香りも程好くて美味しかったです。
ちなみにイシタニ君によれば、美味しいトウモロコシは…
・なるべく採れたて
(時間の経過で糖分がデンプンに変化してしまい、常温だと24時間で美味しさは半減するそう。)
・ヒゲの先が茶色くてしっとりしており、フサフサしたもの
(ヒゲの先が茶色いのは熟してる証拠だとか。そしてヒゲの本数=粒の数なので、フサフサしてるものは粒も詰まってるとのこと。)
を、選ぶと良いそうです。
続いて…
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牛乳の飲み比べ。これも200円。そしてこれにも「攻略本」付き。
コップに番号が書いてますが、攻略本によりますと…
1:「養老牛放牧牛乳」
搾乳時以外は常に放牧している、自然の状態に近い牛の牛乳。
2:「おこっぺ牛乳」
オホーツク海に面したミネラル等の多い土壌で、牛に最適な牧草地を作り上げ、牛の「健康」にこだわった牛乳。
3:「よつ葉低脂肪牛乳」
脂肪分を抑えて飲みやすいすっきりした味わい。
4:「北大産牛乳」
牛乳にも今年は北大産が登場。学生さん自らが殺菌までの作業を行った、手作り感溢れる牛乳とのこと。
3番以外は低温殺菌、成分無調整、ノンホモジナイズ(固まってる脂肪分をそのままにしたもの)。つまりは、あまり加工しすぎてない牛乳、という感じですかね。
ちなみに、北大産牛乳は作業中に学生さんが気を抜いてしまい(笑)、殺菌の温度が高くなりすぎた時もあったとか。まさに手作り感(?)がありますが、北大産の牛乳も美味しかったですね。
特に、3番と他の牛乳の違いが面白かったです。普段飲んでるのは3番が近いはずなんですが、他の牛乳の飲み応えが強いので物足りなくなりますね。低温殺菌、というのが大きな違いを出しているのかもしれません。
さらに。
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北大産のジンギスカン。盛り方の都合で玉ねぎばかりに見えますが(笑)、下には柔らかなジンギスカンがたっぷり。
学生さんがつきっきりで世話をした羊を…最終的に精肉にして、今回提供していると。さすがに精肉にするのは業者さんにお願いした模様ですが。
とは言え、やはり情は移るみたいですね。その「過程」がパネルになって掲示されてましたが…
これは漫画「銀の匙」そのままですね。(農業高校に通う主人公が、授業で子豚から育てた豚をベーコンに加工するまでを描いた話があるんです)
人間は他の命を戴くことで生きていると、改めて思い知ります。言ってしまえば、植物だって「命」ですしね。
この三つの企画は北大マルシェならでは。たくさんの方に体験してみていただきたい。
さて。
もちろん、これ以外にも沢山の出店が。
長沼町の…
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レイモンドさんのパンケーキ。全粒粉のパンケーキ は、サクサクで風味も穀物感が強くて素朴。僕はこの全粒粉の食感や味わいが好きですね。
東川町のチキンピロシキ。
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揚げないで作る東欧風だとか。横山アディナさんという、きれいな金髪の女性が売っていたのですが、ドラマ「マッサン」のエリーみたいでした。
もちろん、ピロシキもふんわりと焼き上げられていて美味しい。
気付けば、会場にいらっしゃった外国人の方の出店のものを食べてました。お二人とも日本語も流暢。
どんな経緯があったかまでは存じ上げないのですが、外国の島国で、さらにその中の北海道と言う土地に魅力を感じてくださって、そのまま北海道でご商売を営むことに至ったなら、道産子の自分も何だか嬉しいですね。
北大マルシェ名物の石釜ピザは今年も大人気。時間的に焼き上がりを待つにはちょっと難しそうだったので、今年は我慢しました。
でも、十分に堪能しました。楽しかったです。
学園祭の雰囲気ながらも、北海道の農業の最先端に触れることもできるのが素敵ですね。
この北大マルシェがさらに盛り上がって、北海道の農業・酪農も盛り上がってくれたら嬉しい限り。
北大農学部の皆さん、これからも応援しておりますよぉ…と、思いながら、再び北大キャンパスの青空を眺めておりました。
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