まるみのあっちこっち巡り

ー33,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

映画 エンディングノート

2011-11-29 00:23:16 | 映画(劇場鑑賞)
「東京オアシス」を観るつもりで出向いた映画館。
遅刻したので、次の回にしようか
他の映画を観ようか迷うまるみでしたが…。

最近書店などでもよく見かけるエンディングノート、
種類もたくさんあるようです。
残された者には有難いけれど、用意するのは面倒。
映画を観て参考にしてみましょうか。

さて、この映画は誰にでも訪れる最後の物語。
新人監督の砂田麻美さんのお父様が主人公です。
娘が撮り続けた家族の記録、
キャッチコピーは<わたくし、終活に大忙し>

残された家族と自分の人生を総括するために
エンディングノートを実行していく姿を収めた
ドキュメンタリー映画です。

重いテーマであるはずなのに、館内には笑いが出るほどですが、
最後はすすり泣く声も聞こえてきました。

お父様はユーモアもあり、明るく前向きにガンと闘い、
奥様、娘夫婦に娘である監督、
アメリカからは息子夫婦に3人の可愛いお孫さんもかけつけ、
家族に見守られて最後を迎えられます。

享年69歳、まだまだこれからとも思える
微妙な年齢ではありますが、
映画を観ていると遣り残しの少ない
人生であったのではと思うのです。

病気と闘いながらの終活は楽ではなかったと思いますが、
参考にしたいこと考えさせられることが多いです。
どういう最後を迎えたいかを
家族で話せるのは素敵なことかもしれません。

微妙な年齢になると親子だからこそ話せなくなります。

何もかも勝手のわからないお葬式をユーモラスに描いて、
「お葬式」なる映画が大ヒットしましたが、
お父様が下見までして決めた式場、
段取りも決めてくれた式のシーン、
ポロリでも、悲しい涙ではないのです。

温かい家族っていいなと思える映画です。
思いがけず観た映画が良くてうれしくなりました。

ヒューマントラストシネマ有楽町

2011.11.25
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