ギリシャ神話に登場するアテネの王アイゲウスの
子テセウスは、クレタ島の怪物ミノタウロスを倒し、
故郷へ戻りますが、無事を伝える約束の白い帆を忘れ、
黒い帆がたなびく船を見た老年の王は、
絶望して海へ身を投げてしまいます。
以来、人々はアイゲウスの海(エーゲ海)と
呼ぶようになったのだそうです。
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小アジアとヨーロッパの中継点として
栄えてきたエーゲ海には、
2500以上もの魅惑的な島々が点在しています。
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ギリシャ全土の地図を広げ、エーゲ海を見てみると
真ん中に輪を描くようにひとかたまりになっている島々があり、
これらの島々の総称を“キクラデス諸島”といいます。
“キクラデス”とは、ギリシャ語で“キクロス”輪を意味するとか。
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サントリーニ島の景観は、前年に行ったミコノス島と異なり、
赤茶けた断崖が壁のように立ちふさがる姿に驚きました。
サントリーニ島とミコノス島は、夏になると
二島の間をフェリーと高速艇の直行便が行き来します。
所要時間は、2時間~3時間だとか。
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日本や欧米での通称はサントリーニですが、
正式名はティラというキクラデス諸島最南の火山島。
今のような島の形になるまでには、
何回も火山の爆発があったとされています。
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さあ、テンダーボートに乗り、
サントリーニ島へ向かいましょう。
2018.7.8