陸軍の青山練兵場であった頃、しばしば観兵式が行われ、
明治天皇の御座所がこの榎の木の西隣に置かれ、
この榎の木が御観兵榎と呼ばれるようになったそうです。
1890年2月11日の憲法発布観兵式、
1906年4月30日の日露戦役凱旋観兵式などは特に盛大で、
聖徳記念絵画館の壁画「凱旋観兵式」(小林万吾画)に
その時の様子が描かれています。
1995年、樹齢200余年の為台風12号余波の強風により倒木、
遺木の一部は聖徳記念絵画館内に保存されています。
1996年、初代御観兵榎の自然実生木(推定樹齢60年)を
苑内より移植、「二代目御観兵榎」として植え継ぎました。
<苑内案内板より>
春は桜、特に秋の紅葉は素晴らしく、静かで落ち着く場所。
(子どもたちが元気に遊んでいる場合もありますが)
外苑前を訪れたらいちょう並木や
聖徳記念絵画館と共に訪れてみてください。
公開時間が午後4時半までと決められているので、
通り過ぎてしまうことのほうが多いのですが、
季節を感じる場所でもあります。
東京都港区北青山1-7
2021.3.20