電気や電磁波を用いる技術の歴史を語る上で
重要な人物である天才発明家ニコラ・テスラの半生を
イーサン・ホーク主演で映画化。
2020年総額がトヨタ自動車を抜き、自動車業界のトップ、
「テスラ」の社名はこのニコラ・テスラにちなむなど、
イーロン・マスクはもちろん、オバマ元大統領、
故スティーブ・ジョブズもリスペクトを受けています。
電流戦争で発明王エジソンに勝利、
大財閥J・P・モルガンの娘アンと交流し、
モルガンから莫大な資金を得て“無線”の実現に挑み、
研究一筋の繊細なテスラですが・・・。
1856年に生まれたテスラが遺した技術開発にまつわる
資料類はユネスコの記憶遺産にも登録されており、
彼がいなければ世界は100年遅れていたとも。
発明王エジソンの傲慢で尊大で嫌な人間ぶり、
モルガン財閥の創始者で大富豪のJ・P・モルガン、
ミュシャ、ラリック、ロートレックを魅了した
ミューズサラベルナールも登場したりと楽しめました。
「Everybody Wants to Rule the World」を歌うテスラ、
史実ではありえないことも映画はエンタメ、
でも、テスラの想いでもあるような。
監督・脚本:マイケル・アルメレイダ
出演:イーサン・ホーク/カイル・マクラクラン/
イブ・ヒューソン
2020/103分/アメリカ
ヒューマントラストシネマ有楽町
2021.4.20