まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

額縁庭園を眺めながら一服 宝泉院

2023-03-02 17:10:44 | お出かけ 近畿



天台宗の寺院である宝泉院は、
大原寺勝林院の塔頭、本尊は阿弥陀如来。
天台宗の三門跡寺院の1つである
三千院の参道奥にあります。







鶴亀庭園

玄関の左側にある江戸時代中期に作られた庭園。
池と蓬萊山を象った亀石が配置されており、
樹齢300年の沙羅双樹が植えてあります。







盤桓園(ばんかんえん)

「立ち去りがたい」という意味を持ち、
書院の柱や鴨居を額に見立てて鑑賞することから
「額縁庭園」という名でも親しまれています。

樹齢約700年の「五葉の松」は庭園の南側に生息。
樹高は11m、枝張りは南北11.5m、東西14m、
樹冠はほぼ扇形、京都市の天然記念物。







拝観客は、盤桓園・五葉の松の見える座敷に通され、
境内入口で渡されたお抹茶券と交換に一服の
抹茶と茶菓子を供されるという贅沢なひと時を。







抹茶・菓子付きで拝観料は800円。
毎年4月下旬 〜 5月上旬と11月 〜 12月上旬の
紅葉シーズンにライトアップを実施されますが、
ライトアップ時は拝観のみだとか。







四季折々、晴雨、時刻によっても自然は
様々な表情をあらわしますが、
秋は、色鮮やかな紅葉が楽しめます。







囲炉裏の部屋

周りに珍しい陶板をあしらった炉のある部屋。
静かな語らいの場として親しまれています。
自然の山を活かした庭を背景に、
滝の流れる水音に癒される空間です。







宝楽園

2005年3月に南側の低地に新しく誕生した庭。
心の内なる広大な仏、神の世界を岩組、
樹花、白砂等をもって表わし、
美しく宝の如くそのままそこにある
楽園の境を創作したものです。







平安末期に僧坊として建てられたのが始まりの
宝泉院は、額縁庭園と格子越しに鑑賞する
鶴亀庭園は名庭として知られており、
宝楽園の散策と3つの庭園を愉しめます。







庭園のほか、伏見城の遺構である血天井も。

関ヶ原の戦いの前哨戦となった伏見城の戦いの際に
徳川氏家臣鳥居元忠以下数百名が自刃した
伏見城の床板であり、その霊を供養するため
天井板としているものですが、
現在の大河ドラマで描かれるのでしょうか

京都府京都市左京区大原勝林院町187

2022.11.19

コメント