甲斐から陸奥に移り住んだ八戸南部氏が、
南北朝時代から戦国末期まで本拠とした根城。
写真は接客や儀式の場として使用されていた
復元された主殿です。
石垣や櫓、天守閣が発達する前の城の形を再現、
戦国前期の城の様子がよく分かります。
南部家の当主やその家族が住んでいた
根城の中で最も重要な本丸跡です。
大河ドラマのセットの中にでも紛れ込んでしまったような…
この日は正月十一日、年男が任命される日です。
南部家中の重臣の居並ぶ中、年男が当主から
お茶をいただくところが再現されています。
鎧武者が年男、お茶を差し向けているのが
八戸南部氏の18代当主 南部政栄公。
祈祷之間は、合戦前に加持祈祷を行った場所です。
築城から一度も落城しなかった根城。
東北地方や北海道南部の城館では
竪穴式の建物跡がよく見られるとか、
寒冷地ならではしょう。
食糧庫などに使われていたようです。
発掘調査の結果、南部氏により築かれた建物跡が
約400棟発見され、このうちの安土桃山時代に
相当する建物跡に基づき復元されました。
こちらは、鍛冶工房の復元です。
これらの調度品を目にして、
城を見学している実感が湧いてきました。
主な遺構は、本丸・中館・捨て廓などの曲輪、
堀、土塁などです。
別名:ー
種別:平城
築城年:1334年
天守構造:ー
築城者:南部師行
青森県八戸市大字根城字根城47
2016.5.6