飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

「はやぶさ」は凄い!

2010-06-15 22:34:43 | ロマン飛行(romance of flying )

最近ニュースで話題になっている「はやぶさ」。これは、やっぱりすごいことだと思う。

今まで、アメリカにやられっぱなしだった宇宙開発の世界で、ようやくアメリカを日本が超えた出来事だと私は思う。

そもそも、いろいろなところに探査衛星は打ち上げられているが、その星のものを採集し、地球に帰ってきたものは結構少ない。

しかも、月以外の天体から小惑星のサンプルを持って帰ってこれたのは、はやぶさだけである。

簡単に「もって帰ってくる」と今まで言っていたが、このことは、実はとても技術的に困難なことである。

なぜならば、ロケットを上げる基地(射場)と同じものを、行った先の星で準備し、そのまま再打ち上げをしないといけないからだ。

だからこそ、「はやぶさ」は凄いのである。

このような技術的に困難なミッションを実現するため、はやぶさは、イオンエンジンが使用されていた。

このエンジンは、簡単にいうと、一般的な化学反応で得られるエネルギーを使うのではなく、イオン化させた物質(今回はキセノン)を、強力な電界で加速させ、その反作用で推力を得るエンジンである。

実際に見たことがあるが、なんだかスピーカーのような形をしたエンジン。大きさもそのくらい。

エネルギー効率が良いので、「はやぶさ」のような長距離を移動するミッションをこなすには、この「イオンエンジン」が必要だったのだろう。

とにかく、今回の「はやぶさ」のミッションの成功は、航空宇宙の分野で二の足を踏み続けていた日本にとって、とても誇らしい出来事だと思う。

そもそも、太平洋戦争に負けたときから、高度に発達した日本の航空技術にアメリカは警戒し、約8年、日本での航空産業を一切禁止した歴史がある。

このことが原因で、日本はアメリカに対し、航空宇宙の分野で大きな遅れを取ってしまっていたが、今回の「はやぶさ」の成功は、そんなアメリカに対し、一泡吹かせてやった「痛快感」を私にあじあわせてくれた出来事だと思う。

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ハング界を活性化するには!安全性の確保3

2010-06-07 21:16:29 | ハング(hangglider)

ハングを長く続けて行くには、やはり、安全性を確保していくことが重要です。

これについて、今までいろいろな方と話して来ましたが、とにかく、どのようにして安全を確保していくか、それを教える「教本」が必要という意見が出ています。

これについては私も賛成です。

フライヤーみんなが読めるような教本を作り、それをみんなに読んでもらって、安全意識を高めてもらうのです。

この「教本」については、正直、私はそれほど問題なく作れると考えています。

既に私個人が書いたランディング講座も、4回改定しており、テイクオフについても、現在、理論が固まっている状態です。

後は、フライト中の注意点、気象、それに事故になりやすい条件等を付け加えれば、立派な「教本」が出来上がると思います。

これはそのまま「製本」しても良いのですが、お金をかけないようにするには電子化という手もあると思います。

読みたい方に、そのままメールで送ってしまい、それを次々と仲間内に回してもらう方法です。

ただ、私が心配しているのは、本当にフライヤーが読んでくれるかということです。

前のブログでも書きましたが、こと、安全面に関してはなかなか関心を持ってくれないという印象を私は持っています。

これについては、とにかく、みなが努力して安全面の大切さを伝え合っていくしかないように思います。

JHFには安全性委員会がありますが、現状として、事故の全てをさらけ出してしまうと、裁判になったり、遺族の方からクレームがあったり等の難しい問題が発生してしまいます。

このため、安全性委員会も苦しい立場にあると思います。

しかし、今後事故を無くしていくには、JHFサイドのイントラの方等が、正しく事故を判断し、その事故をみなに伝え、それを予防する方法をフライヤーとともに考えていく…。

これを繰り返していくことこそ、フライヤー全員の心の中に、安全意識に芽生えるのではないでしょうか?

私はそう考えています。

ただ今のハーネス納期情報。 バックオーダー4着につき、納期は3週間ほどです。

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ハング界を活性化するには?安全面の確保2

2010-06-05 21:18:15 | ハング(hangglider)

私は長年インストラクター業を営んでいましたが、その中で、お客様にはいろいろなタイプがあるものだな~と、感じました。

ある人は、とても心配性だったり、ある人は、やたら自信だけが先走ってしまったり…。

そんな中で、不思議だと感じてしまったのは、自分自身が危険な状態に陥りながらも、そのことに気づいていないタイプの方が存在していることです。

この現象について、いろいろと考えてみましたが、一つは人間の脳に起こる特殊な状態から来ているのではないか?と、私は思っています。

確かなことはこの場ではいえないので、これからいうことはあくまで私の仮説とお聞きください。

昔、ある機関があらゆるスポーツをする人の脳波を測定したことがあるそうですが、そのとき、実はハンググライダーは禅僧に匹敵するほどの高いアルファー波がフライト中に出ていたそうです。

つまり、ハングで飛ぶことは、脳の中では夢をみているときに近い状態だったということでした。

私は思うのですが、このような高いアルファー波が出ていたら、確かに麻薬に近い快感を覚えることは出来ると思いますが、同時に現実と夢の区別が出来なくなるのでは?と、思うのです。

だからこそ、自分の身に迫った危険に鈍感になってしまっているのではないでしょうか…。?

もちろん、これは極端な考え方の例ではあります。

しかし、あるときを境にハングで飛ぶとことが怖くなり山を去っていくタイプの人は、多かれ少なかれ、これに近い現象が起こっているのではないか?と、私は感じています。

飛ぶことが気持ちが良いからこそ、自分の身に迫った危険を感じ取ってくれないのですが、あるとき、何かのきっかけで突然それに気づいて怖くなってしまうのです。

それは起こるべくして起こった、実際のクラッシュだったり、事故だったり…。

このようなことを避けるためには、とにかく、本人が危険を自覚していくしかないでしょう。

そのためにも、スクール等では、さまざまな事故の事例を、日ごろからフライヤーに知らせて行くことも、私は正直、必要だと思います。

そして、ハングの安全性は決して絶対的なものではなく、それは、フライヤー個人個人が意識して守っていかなければいけないのもだということに、気づかせることが必要なように思います。

そうしなければ、フライやーはやがて飛ぶことに恐怖を感じてしまい、ハングを辞めていってしまうと思うのです…。

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ハング界を活性化するには!安全性の確保

2010-06-04 21:40:30 | ハング(hangglider)

さて、ハングを辞めていく理由として、大きく考えられる理由を、私は三つあげ、そのうち前回までは環境の変化について述べさせていただきました。

今回は、二つ目の理由として、怪我、恐怖によるものについて考えてみたいと思います。

実は、これについては、私自身、四半世紀の間まったく休みなくハングを続けてきましたが、その結果、自分自身の中で出てきた結論は、

「やっぱりハングは安全」

ということです。

ただ、ハンググライダーも所詮は人間が作り出した乗りのも。その取り扱いを間違えてしまうと、とたんに危険な乗り物に変貌してしまいます。

もともと、私は飛行機の整備を学んだことがありますが、当時、先生は決まって授業のはじめに質問していたことがあります。

それは…。

「飛行機は落ちるものですか?それとも飛ぶものですか?」

この質問には必ず「落ちるもの」と答えないといけません。

航空機を扱うものが、飛行機は飛ぶものなどと考えたら、とたんに事故が起こるからです。

そういう意味で、ハングも常に「注意しなければならないもの」と、考えて扱えば、私はとても安全に空を飛ぶことが出来ると思います。

ハンググライダーのハード面に関してはそのように思うのですが、ソフト面に関しても、現在のレベルならば、当然、安全に管理できると思っています。

私は今まで、安全面に関しては、さまざまな記事を書いてきました。

もちろん、これは皆さんが安全に飛ぶことを願ったからです。

しかし、実は私が行ったこの行為は、あまり効果をあげていないと正直感じています。

大会等、それなりのレベルの選手のランディング等見ていても、正直、皆さんが安全に降ろしていると思えず、また、グライダーの管理等に関しても、かなり、ずさんなものを感じるからです。

これについていろいろ考えましたが、自分のなかでそれについて出てきた結論は、「飛びの方に興味が走ってしまい、基本的な安全面の方がおろそかになってしまっている方が多いのでは?」という考えです。

正直、空を飛ぶことはとても魅力的で楽しいことです。そして、そのことに興味を持ち学んでいくことは当然のことだと思います。

しかし、飛ぶことを楽しみ続けるには、まずはその基本と言える「安全面」に関して、しっかり学習しておかなければいけないのではないでしょうか?

ハングを辞めていく理由の一つ、「怪我や恐怖によるもの」は、このことがおろそかになってしまっているからおこってしまうのではないでしょうか?

私はそう感じています。

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ハング界を活性化するには!環境の改善2

2010-06-02 21:21:25 | ハング(hangglider)

前回では、学生が卒業した後にハングを離れてしまう傾向にあることについて、定期的に「同窓会」的にパーティーを催し、それを変えていけないか?についてお話しました。

今回は、結婚したり子供lが出来たり等、今までのように自由に山に来れなくなって、ハングを辞めてしまう例について考えてみたいと思います。

とは言ったものの、はてさて、これは難しい問題です。

家族、子供が出来たわけですから、何よりもこれを最優先しなければならないはずです。

だからこそ、ちゃんと社会生活している人ほど、当然、山から離れなくてはならないはずです。

この問題について、ずいぶん考えましたが、当然、これといった改善策はやはり見つかりませんでした。申し訳ございません。

ただ…。今まで私が四半世紀ハングを続けてきたなかで、この問題を解決出来ていた例が実はあったのです。

それは、10数年前の西富士エリアでした。

長年ハングをやっているお父さんたちは、いつものように週末になると山に通っていたのですが、実は、その家族の方々も、結構いっしょについて来ていたのです。

この理由は、「山がフライヤーの家族にとっても居心地の良いところだったから」です。

と、言うのは…。

当時の西富士では、フライヤーが工面していくつかの「別荘」を所有していました。

これらはみな、自分たちで管理していたため、清掃や手入れもいきとどき、フライヤー以外の人たちでも抵抗なく宿泊できる物でした。

加えて、西富士エリアはご存知のように景色が綺麗で自然に満ち溢れ、そして、さまざまなアウトドアライフを楽しめる場所です。

泊まる場所があるならば、週末は家にいるよりも、むしろ、お父さんにくっついてきて、自然の中で過ごしたほうが楽しい。と、家族の方々が考えるようになったのです。

そのため、お父さんはお父さんでハングを楽しみ、家族の方々はお父さんの飛びを見物しながらも、自分たちは自分たちで、西富士の自然の中で楽しんで、お互いに有意義な時間を過ごしていたのです。

私は、このことは、家族が出来て自由に山にこれなくなったフライヤーにとっては、山に帰るためのひとつのモデルケースになると思っています。

ハングのエリアに共通することは、そこには山があり、自然があることです。

この自然をもっと見直せば、たとえ、飛ばない人でも楽しむことは出来ると思います。

春には山菜をとったり、これからの季節は野いちごも出始めます。秋には紅葉も楽しめ、アケビや木の実をとったり、知識があれば、きのこ捕りも楽しめます。

そのようにして、フライヤーの家族には、お父さんとは別の形で週末のライフスタイルを提供してあげれば、お父さんも山に来やすいのではないでしょうか?

もちろん、これを行うには、家族のかたがアウトドアライフが好きでなければなりません。

加えて、その家族の方が安心して泊まれる「宿」が必要です。

しかし、これはハングのクラブハウスでも代用は出来るのではないでしょうか?

つまり、ハングのクラブハウスを、フライヤーの家族の「別荘」にしてしまうのです。

今までのハングのクラブハウスは「汚い」イメージがあり、正直、一般の方は近寄りがたい雰囲気はあったと思います。

しかし、どんな人でも泊まれる、清潔な環境を整えてあげれば、フライヤーの家族の方も泊まりやすいのではないでしょうか?

夜が騒がしくなるのであれば、別にテントを張っても良いし、駐車場の一画をオートキャンプ場にする方法もあると思います。

とにかく大切なことは、フライヤーの家族も楽しめる環境をつくってあげることだと思います。

実際本当に家族の方々も楽しめるようにするためには、イントラも、飛べないときなどは、山歩きなどして、山の自然を楽しめる情報を取っておき、それを教えてあげる等の努力も必要だと思います。

しかし、この方法の場合、新しく経費をかけることもほとんどなく、フライヤーを山に呼び戻せる可能性はゼロだとは思えないので、ちょっと挑戦してみても良いのではないでしょうか?とわたしは思います。

ただ今の納期情報。バックオーダー5着につき、現在納期は一ヶ月を切りました。

よろしくお願いいたします。

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