備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

101115 50キロ競歩 誘導ミスで山崎「棄権」

2010-11-15 22:51:48 | スポーツ

Kodak DC4800

'07/09/02の朝刊記事から

50キロ競歩 誘導ミスで山崎「棄権」
完歩目前 無情の結末 気丈に「北京目指す」


「おかしいな」とは思った。
が、正誤を判断する力はもう残っていなかった。
山崎の2度目の世界選手権は、疲労困憊で意識が朦朧とする中、誘導ミスによる途中棄権という残酷な結果に終わった。

残り2キロ。
北京五輪の切符を懸け、入賞圏内の8位を争っていた時だ。
目の前に3人の競技役員が手を広げて待ち構えていた。
周回コースではなく、競技場へと誘導するしぐさだ。
「あと1周あるかなと思ったけど、こっちって言われたからラッキーだな」

周回を記録していた役員が気づき、叫んだ。
「もう1週。間違いだ!」

沿道にいた救護員が慌てて追いかけた。
山崎はそれに気づかず競技場内へ歩を進める。
場所によっては38度近い気温になった残暑の中、3時間40分以上歩き”5番目”でゴールイン。
近くのカメラマンに「ゴールしたんですよね」と一言発して、大の字に倒れた。

担架で医務室に運ばれてから事態を伝えられ「あ、そういえば」。
後半ペースが落ちた割にはタイムが良かったなどと、少しずつ最後のシーンを思い出した。

中盤、一時は先頭集団につけ、優勝したディークスらと競った。
「そういう勝負をやってみたかった」。
高地トレーニングを積み、6月にはサロマ湖100キロマラソンも歩ききった。
持久力に自信をつけて臨み、果敢な勝負に挑んだ。

点滴後、姿を現した。
「すごく悔しい」。
当然だろう。
でも下を向かなかった。
「来年の日本選手権で優勝して北京五輪を目指します」と気丈に言った。
見る者にそれを確信させる「完歩」だった。
誰も棄権したなどと思ってはいない。



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朝青龍、モンゴルに到着

2010-10-27 22:02:14 | スポーツ


'07/08/30の朝刊記事から

朝青龍、モンゴルに到着

【ウランバートル29日共同】ストレスに起因する「解離性障害」と診断された大相撲の横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が29日、成田発の航空機でウランバートル郊外のチンギスハン国際空港に到着した。

朝青龍は同日午後、無言のまま成田空港から離日。
師匠の高砂親方(元大関朝潮)と本田昌毅医師も同行した。

関係者によると、朝青龍は最長で9月いっぱい滞在するという。
高砂親方は治療環境を確認し、数日で日本へ戻る予定。

朝青龍は夏巡業の休場を表明しながらモンゴルでサッカーに興じたことで、相撲協会から厳罰を受けた。
これで精神的に不安定になったとされ、朝青龍を往診した協会指定医も帰国療養を強く勧告していた。


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101015 朝青龍あす帰国

2010-10-15 20:07:11 | スポーツ


'07/08/28の朝刊記事から

朝青龍あす帰国

二場所出場停止や謹慎などの処分を受け、「解離性障害」と診断された大相撲の横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が29日にモンゴルに帰国することが27日、決定的になった。

日本相撲協会は同日、帰国療養について協議する緊急理事会を28日に開くことを決めた。
理事会には朝青龍の主治医を務める高木洲一郎医師と相撲診療所の吉田博之所長も同席する。

関係者によれば、横綱の病状を重く見る高木医師が帰国を強く勧める文書を理事会で提出、承認される見通しとなっているという。
朝青龍はそれを受け、29日の航空機で帰国することになる。

また師匠の高砂親方(元大関朝潮)はこの日、「弟子の朝青龍がファンの皆さま、関係各位に多大なるご迷惑をお掛けしたことを心からおわび申し上げます」などとする謝罪文を出した。


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朝青龍 抑うつ状態

2010-07-11 21:22:03 | スポーツ

Kodak DC4800

'07/08/06の朝刊記事から

朝青龍 抑うつ状態
医師 モンゴル帰国勧める


2場所出場停止と謹慎などの厳罰で精神的に不安定な状態になっているとされる大相撲の横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ,モンゴル出身、高砂部屋=が5日、東京都内の自宅で医師の診察を受け、うつ病の一歩手前の抑うつ状態と、神経衰弱状態と診断された。
診断書は師匠の高砂親方(元大関朝潮)に提出された。

往診した精神科医の本田昌毅氏(37)によると、朝青龍は食事が喉を通らず、眠れない状態だという。
「目がどんよりとして、まともに発言ができない」と述べた。
今後については「一刻も早く、本人にとって最良の環境に移った方がいい。このままだと、あと2,3日でうつ病になる。うつ病になったら回復までに3カ月はかかる」と説明し、モンゴルへの早期帰国を勧めた。
また同氏によると、横綱は「つらいな」と嘆きながらも「復帰したい。頑張りたい」と再起への意欲を見せているという。

高砂親方は6日にも朝青龍の自宅を訪れ、面会する予定。
ただ帰国については「ある程度は辛抱したり、我慢することも必要だ。本人と話してみて判断したい」と慎重な姿勢だった。
またこの日の診断結果について、日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)は「病状がはっきりした場合には(帰国も含めて)真剣に考えたい」と話した。


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朝青龍、2場所出場停止

2010-06-05 21:20:54 | スポーツ

Kodak DC4800

'07/08/02の朝刊記事から

朝青龍、2場所出場停止
サッカー問題 相撲協会が処分


日本相撲協会は1日、東京・両国国技館で緊急理事会を開き、けがで夏巡業への休場届を出しながら、故郷のモンゴルでサッカーに興じた横綱朝青龍(26)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、高砂部屋=に対し、9月の秋場所と11月の九州場所の2場所の出場停止と九州場所千秋楽までの謹慎、4カ月間、30%の減俸を決めた。
現役横綱への出場停止、減俸処分は史上初。
また師匠の高砂親方(元大関朝潮)にも4カ月間、30%の減俸処分が科された。

相撲協会の北の湖理事長(元横綱北の湖)は「ファンが夏巡業を期待していたのにもかかわらず軽率だった。ファンあっての大相撲ということを重視した妥当な罰則だ。横綱は常に自分の行動が多くの人に見られているということを自覚してもらいたい。朝青龍本人はがっかりしたかもしれないが、気を取り直して(もう1度)雄姿を見せて欲しい」と説明した。

一方、朝青龍は師匠を通じて「真摯に受け止めます。治療しながら、12月の冬巡業と(来年)1月の初場所に備えていきます」とコメントした。

朝青龍は名古屋場所を14勝1敗で3場所ぶり21度目の復活優勝。
しかし左肘痛と腰の疲労骨折などで全治6週間の診断書を提出し、3日からはじまる夏巡業への休場を決めながら、先月25日にモンゴルで元日本代表の中田英寿氏らとサッカーのイベントに参加。
内外から非難が集中し、理事長に謝罪していた。

現役横綱の不祥事としては、途中休場した1949年秋場所中に日米野球を観戦し、責任を取って自ら引退した前田山の例がある。
また87年末に師匠との確執から双羽黒が廃業した際には、師匠のほか、横綱推挙の責任から全理事に減俸処分が科された。


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