’08/04/29の朝刊記事から
中国 列車事故 死者70人に
脱線特急 速度59キロ超過
【淄博（中国山東省）28日共同】中国山東省で28日未明に起きた列車衝突事故は、新華社電によると、同日午後までに死者が70人、負傷者は416人に上った。
新華社は脱線した特急列車が制限速度を約50キロ超えていたと報道。
さらに「人為的な（過失による）事故」で「テロの可能性は排除された」と報じたが、多数の死傷者を出した事故は、8月の北京五輪へ向けて交通機関の安全性を重視していた胡錦濤指導部にとって大きな衝撃となりそうだ。
北京の日本大使館によると、死傷者に日本人はいなかった。
事故原因は調査中だが、新華社によると、当局はこれまでの調査の結果「人為的な事故」と断定、地元鉄道局の局長ら２人を罷免した。
脱線した特急列車は現場の制限速度を約50キロ超過する時速131キロで走行していたという。
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中国では1980年代に高知学芸高校の28人が死亡した事故（88年）など列車事故が続発。
今回は1997年に死者126人を出した列車衝突以来、中国では最悪の事故とみられる。
中国中央テレビによると、北京発青島行きの特急列車が脱線、直後に、対向列車が特急車両に激突した。
現場では張徳江副首相や劉志軍鉄道相が救助活動を指揮、武装警官、医療要員ら約２千人が救助に当たった。
5月1日のメーデーを挟む観光シーズンを前に列車の乗客は多かったようだ。
