’08/06/14の朝刊記事から
北朝鮮 拉致で再調査
よど号犯 引き渡し協力
町村信孝官房長官は13日の記者会見で、北京で12日まで開かれた日本と北朝鮮の公式実務者協議に関して、北朝鮮側が拉致問題の解決に向けた再調査を約束し、日航機「よど号」乗っ取り犯関係者6人の身柄引き渡しへの協力を表明したことを明らかにした。
政府は「一定の前進だ」として、経済制裁を一部解除する方針を決めた。
ただ、政府・与党内や拉致被害者家族会などには制裁解除への異論もあり、再調査で具体的進展が得られるかが焦点となる。
政府 制裁を一部解除
制裁は2006年10月の北朝鮮の核実験などを受けた措置で、今回解除されるのは①北朝鮮との人的往来②北朝鮮からの航空チャーター便の乗り入れ③人道支援物資積み込みのための北朝鮮籍船の入港ーなどとなる。
福田康夫首相は13日午後、高村正彦外相、町村氏とともに、協議で日本側代表を務めた外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長から報告を受け、一部制裁解除を決定した。