’08/06/18の朝刊記事から
ウルムチで聖火リレー
ウイグル自治区 一般客締め出し厳戒
【ウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)17日共同】北京五輪の聖火リレーが17日午前、中国西部の新疆ウイグル自治区で3日間の日程で始まり、初日は区都ウルムチをリレーした。
同自治区では少数民族、ウイグル民族の独立運動が続いている。
住民にテロの不安が広がる中、厳重な警戒態勢が敷かれ、一般見物客は締め出される異様な雰囲気の中で実施された。
ウルムチの聖火リレーは市中心部の人民広場をスタート。
市北部の新疆体育センターまで約12.5キロを208人のランナーがリレーした。
リレーコースは赤い中国旗で埋まり、十数万人がリレーコースの沿道で「中国頑張れ」と声援を送ったが、約10メートルおきに警察官が警備に立ち、沿道で見学できるのは許可証を取得した住民だけに制限された。
自治区政府当局は15日に聖火リレーの日程を発表したした際、「(街頭に出ず)職場や自宅のテレビで聖火リレーの生中継を見ることを勧めます」と住民に呼び掛け、事実上の一般住民の見物禁止を宣告していた。
当局のこれまでの発表によると、ウルムチではことし、新疆独立派のアジトが摘発されたほか、独立派による旅客機爆破未遂事件が発生した。
18日はウイグル民族の集中するカシュガル、19日には天山山脈のふもとの石河子など2カ所をリレーする。