'08/07/30の朝刊記事から
海自 最大演習中止も 防衛省、燃料不足を懸念
防衛相は29日、毎年11月に実施している海上自衛隊最大の演習「海上自衛隊演習」について、燃料費高騰のため本年度は中止も含め規模を縮小する方向で検討していることを明らかにした。
同演習が中止されれば1954年の開始以来初となる。
海自演習は、海上作戦での部隊運用の訓練などを目的に日本の200海里内の周辺海域で毎年開催。
護衛艦や潜水艦など艦船80ー90隻、哨戒機など航空機170ー180機が参加し、今年も11月に予定されている。
70年代の石油ショックの時期も実施した。
今年は原油高騰による燃料費負担が予想以上に大きくなり、海自は今年4月以降の通常の演習で、①艦船の航行速度を落とす②訓練海域を基地の近くにするーなどの燃料節減に取り組んできた。
しかし原油高騰に歯止めがかからなければ、年間使用量が決まっている燃料が不足する事態も予想され、本年度の演習の実施見直しを始めた。
赤星慶治海上幕僚長は「燃料費は当初予算から50数%も単価が上昇している。海上自衛隊演習は多くの兵力を使うため、中止も視野に入れて検討して行く」と話している。
撮影機材 Kodak DC4800