’08/07/30の朝刊記事から
空自、イラク年内撤収 政府・与党が本格検討
政府・与党は29日、イラク復興支援特別措置法に基づきイラクで空輸活動を行なっている航空自衛隊を年内に撤収させる方向で本格検討に入った。
多国籍軍のイラク駐留を定めた国連安保理決議が12月末に失効するため、活動継続にはイラク政府との地位協定の締結が必要となるが、秋の臨時国会での批准は困難と判断した。
11月の大統領選後の米国のイラク政策も見極めて最終判断する。
イラクの空自活動
イラク復興支援特別措置法に基づき航空自衛隊のC130輸送機3機が2004年3月からクェートの空軍基地を拠点に活動を開始した。
現在はイラクのバグダッド空港など3空港に国連と多国籍軍の兵士や物資を空輸。
今年7月23日現在で任務飛行は計739回、輸送物資量は計約618トン。
名古屋高裁は4月に「他国の武力行使と一体化し、憲法9条などに違反する」と違憲判断を下したが、政府は傍論部分の指摘で拘束力はないとして活動を継続している。
撮影機材 Kodak DC4800