’08/07/31の朝刊記事から
韓国軍 竹島周辺で訓練 国内外に領有権を誇示
【ソウル30日井田哲一】韓国軍は30日、日韓両国が領有権を争っている竹島(韓国名・独島)の周辺海域で、防衛訓練を実施した。
韓国政府は、竹島が韓国領であるとの主張を国内外に誇示するため強硬姿勢を強めており、8月の米韓首脳会談で議題にすることも検討している。
訓練は「仮想勢力が独島の領海を侵犯するというシナリオの下、空海軍などが合同作戦で侵入を遮断し退去させる」(海軍発表)との想定で行われた。
聯合ニュースによると、海軍の艦船6隻とPC3哨戒機、対潜ヘリ、空軍のF15K戦闘機などが参加。
この訓練は毎年実施されているが、日程が公開されたのは初めてで、「最先端の戦力が動員された」(軍関係者)という。
訓練は年内にもう一度実施される。
一方、聯合ニュースは30日、大統領府(青瓦台)がソウルで8月6日に開催予定の米韓首脳会談で、竹島問題を公式議題とするか検討中だと報じた。
米政府が竹島の表記を「韓国領」から「主権未指定」に変更したことを受けた措置。
ただ、竹島問題について米政府は「日韓両国が平和的に解決すべき問題」(国務省副報道官)との立場をとっている。
ブッシュ米大統領が会談で同様の立場を主張した場合、韓国世論の反米感情が強まる可能性もあるため、韓国政府は慎重に検討している。